第7話 皆の反応
私たちは部屋からでて食堂に向かった。
そして現在私とお父さんは食堂の扉の前で立ち尽くしている…
その理由は
「う…改めて皆に話すと思ったらすっごく緊張してきた…」
うう吐き気が…
「大丈夫だと思うよ?」
「何を根拠にそんなこと言ってるの…?」
「え?そんなの決まってるじゃないか!」
あ、やばい地雷踏んだかな~…あはは…やっちゃった…
「それはね!イリスが!「はい、そこまでですよ」
天の助けかな!声を入れた人ナイスです!
「おはようございます旦那様にお嬢様、扉の前で何してらっしゃるんですか
お部屋の中まで聞こえてましたよ?」
声の主はメイド長のシャルさんでした。
シャルさんには後でお礼をしなくては…
「あ、シャルおはよう、ちょっとした話をしてただけだよ」
「そうですかまぁとりあえず中へお入りください」
「ああ」
「さ、お嬢様も」
「う、うん」
★ ★ ★ ★
「おはようレオ、イリス」
「「おはようございます旦那様、お嬢様」」
とお母様とメイドさん方や執事さん達に挨拶された。
だがいつもなら挨拶はそれだけで終わるはずなのだが今日は終わらなかった。
その理由は今私に抱き着いている人たちにある。
「やあイリス久しぶり!イリスはまた可愛くなったかな!?」
「久しぶりねイリス!会いたかったわ~イリス~」
そうこの二人、私の…
「…お久しぶりです兄さん、姉さん…二人も相変わらずだね…」
「「っ…か…かわいいいいいい!」
それから数分ほど兄さん達は私について語っていました…
★ ★ ★ ★
「はあはあ…語りすぎた…」
「はあはあ…そ、そうね…」
どんだけ私について熱く語ってるの!!?
「二人とも大丈夫?」
「うん大丈夫だよ」(うん天使)
「ええ大丈夫よ」(はい天使)
「そうならよかったよ、とりあえずご飯を食べながら話そうよ
私についての話もあったから丁度よかったよ」
「?…そうだね」
「?…わかったわ」
とりあえず椅子に座る。
そして早速お父さんが話し始めた。
「えっとだね、イリスについてなんだけど僕から話があるんだ」
「「「「イリスについての話??」」」」
一同が私の名前を聞くとすごい勢いで反応した
…怖い…
「とりあえず結論をサラッというね」
サラッとって…
そしてお父さんは声を大きめにしていった
「イリスは勇者かもしれない」
「「「「!!」」」」
皆が驚いていたが私の家族とシャルさんとクロードさんは直ぐに
冷静になって私や父さんに質問してきた。
まずはお母さん
「レオどこにそんな根拠があるのかしら?」
「根拠はあるよ」
「いってみなさい」
「イリスは魔法が使える」
「!!…イリス本当なの…?」
「うん…なんなら見せてあげよっか?」
「…そ…うね簡単な物を見せて頂戴」
「わかりました」
「ライト」
私の手のひらに直径5センチ程の光球が現れた
「!そうほんとなのね…」
「…うん」
「…さっすが私の娘だわああ!」
「!?!お、お母さん…」
「ね、イリスお父さんの言った通りだったろう?」
「うんいった通りだった」
お父さんとそんな話をするとすると兄さん達が私に言った
《兄さんの場合》
「イリスすごいな!流石僕の自慢の妹だ!!」
《姉さんの場合》
「もうイリスはかわいくて勇者の可能性があるなんて反則的ね!!!」
《シャル&クロードの場合》
「お嬢様が勇者…はぁもう尊いですわ…」
「やはりシャルさんもそう思いますか?」
「あ、クロードさんもですか?」
「えぇ、イリス様は尊いですよね」
「はい、お嬢様はもう神を超えた天使です」
これ以上この二人の会話を聞いてたらドン引きしそうなので
この場を離れることにします。
「二人くらいヤバイのいたけど皆受け入れてくれたでしょ?」
「うん受け入れてくれた…」
少しだけ泣きそうになったけど…でも泣かない
皆に言うことがあるから…
「皆…ありがとうっ…」
ほんのちょっとだけ涙を流しながら笑顔で言った。
★ ★ ★ ★
私についての話が終わると、朝食を食べ始めた。
今日の朝食はサンドウィッチとデザートにメロンに似た果物のゼリーが出てきた。
うん今日の朝食もおいしい!!
そういえば兄さん達はなんで家に帰ってたんだろ。
きいてみよっかな
「そういえば兄さんいつの間に帰ってきてたの?」
「ん?ああ、今日の朝の5時くらいだよ」
「へぇそうだったんだ!休暇とれたんだ、どれくらいこっちにいるの?」
「うーんそうだな~、二週間くらいかな」
「そんなに休暇とれたの?!」
「ん~休暇というかなんというか」
「え、休暇じゃないの?」
「うーんまぁ僕ら二人からすれば休暇に近いかなって
ことだよ」
姉のユナも話に加わってきた
「まぁ要約すると仕事のついでに帰ってきてるってことよ」
「じゃあ今は仕事帰りなの?」
「いやまだよ、これからいくところなのよ」
「そうなんだ、どんな仕事なの」
「うーんねえユナいってもいいと思う?」
「別にいいんじゃない?」
「…??」
「えっとだね僕たちの今回の仕事はね…」
「魔獣討伐だよ」
「魔獣?!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます