第5話 月日が流れて〜5年後〜②
魔法の試し打ち場から屋敷に戻ると私は、直ぐに食堂に向かった。
屋敷の食堂は人が100人位は入るほどの広さだ。
私の家は食事をする時は家の使用人達も一緒に談笑しながら食べている。
普通の貴族の家は親子だけで食事をして使用人は旦那様達が食べ終わってから
食事を取るのだが、家のお父さんとお母さんはみんなで食べた方が楽しいし美味しく感じるからとみんなで取る事にしてるのだが…
実際は談笑というより…一応談笑もあるのだが…イリスを溺愛した人達が語り合いましょうみたいな感じなので多分楽しいには楽しいのだろうけど…
ただそこで語り合っているのは誰の事か、それが重要なのです。
そう、そこで語られてる人物は私!イリスなんですよ!!
目の前で自分の事を可愛いやら、イリスお嬢様がいれば私は生きていけるとか言われるんですよ!?すっっっっっっっっっごい!!!!
恥ずかしいんですよ!だって目の前で皆からそんな褒められてどんな反応すればいいんですか!
…すいません取り乱しました。話を戻しましょう…
そういえば家の家族構成は、父母兄姉私という感じの五人家族なのですが、
今兄と姉は王都の城で働いていて、兄は騎士団のなぜか団長になっていて
姉の方もなぜか魔法師団の団長になっている。
因みに兄の名前はレナード、姉の名前はユナといいます。
なぜそうなっているはよくわからないが何でも団員達がレナード兄さん達に
『なんでそんな強いんですか!!』と訓練でめためたにされて
理由を聞いてみたらしいのだがレナード兄さん達はいつも揃って
「愛の力は偉大なんだよ(なのよ)!!」と同じ事を言うらしいが
団員達はいつも意味が分からないと皆言っているらしい。
…団員さん方わからなくていいと思います…
まあですから兄さん達は現在お家にはいませんので夕食は父母と
シャル達メイドさんと執事長のクロードさん達で食べています。
もちろんイリスの可愛さについて語りながらですけどね…
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
私は今夕食を食べ終わったのでお父さんの私室に向かっているところです。
因みに夕食の様子はやっぱり終始私の話ばっかりでした…
あ、そうこうしている内にお父さんの部屋につきましたね。早速話していきましょう!
コンコン
「お父さんイリスです。」
「どうぞ」
「失礼しまーす。」
「やぁイリスさっきぶりだね。どうしたんだい?もしかして
僕に会いにきてくれたのかい!!」
とふざけた冗談を言っているが私はいつも通りスルーする。
「こんばんわお父さんちょっと話しがあって!」
お父さんは少し悲しそうな顔しているが私は気にしない。
「話?何だい?」
「えっと〜魔法って7歳前に使えたりすることってないのかな〜って?
そういう例があったら、もしかしたら私も使えるかもしれないしと
思って!」
「ふむ…7歳前に使えたりした例か…」
といい、ちょっとの間悩んでいたが何かを思い出したのか
屋敷の図書館にいこうと言われた。
私は「おっけーです」と返事をして一緒に図書館に向かった。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
お父さんと図書館に来てすぐにお父さんは、
「イリスはそこのソファに座って待ってて」といい
一つの本棚に向かうと一冊の本を持って
「あったあった」といいながら戻ってきた。
私はお父さんに
「その本は何です?」
ときいた。
するとお父さんは
「ふふ、イリスが知りたがっていることが書いてある本だよ!
えっとね?イリスの言っていた例外はね確かにいたよ」
「いた?今はいないの?」
「うん、なぜならその例外っていうのは勇者とかのことだしね」
「!勇者…そっかそれなら今いないのは納得したよ
今魔王はいなくてずっと平和だもんね」
「うん確かに平和だね、でも最近魔物もそうだけど魔族の方も活発になっているんだよね……おっとこの話は関係なかったね」
私は反応に困って苦笑する。
「そういえばお父さん、さっき勇者とかって言ってたけど、
とかってことは他にも例外だった人がいたの?」
「いたよ、例えば賢者とかの勇者のパーティメンバーの人とかね」
勇者のパーティメンバー…どんな職何だろう…
「勇者のパーティメンバーって何人いてどんな職の人たちだったの?」
「えっとね、まずねパーティメンバーは5人いたらしいよ。それで職は
さっき言った勇者と賢者、それに加えて聖騎士、竜騎士、暗殺者の
5職だね。今のところこのジョブを授けられた人はいないねけど、
多分魔王が生まれれば勇者を含めた5職を授けられる人も出てくる
だろうね。」
……あれ?私魔法使えちゃったんだけど…?
…………………………………………………
……え?待って待って!私が勇者とかだっていう可能性があるってことだよね!?
てか7歳前から魔法を使える私が生まれてきたってことは……
………魔王が生まれたってこと?……
やばいじゃん!てことはこれ早く対策とか練ったりするためにも私のこと話した方がいいんじゃ…
…どおおおおおおしよおおおおおお!!!?
やっぱり話した方がいいのかなあ!?
誰か教えてえええええ!!
とそんな感じに葛藤していたが私は
取り敢えずまだ確信はできないがお父さんには話すことにした…
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