第4話
♯4....戦いの序章
俺と白い少年ゼノンが歩きだしたちょうどその頃イデアルの赤眼のリンクスが率いる精鋭部隊は、オプスキュリテの居城である黒夜の塔に総攻撃を仕掛けた時だった。
二番隊隊長のシャルム リゼルがリンクスに駆け寄ってきてリンクスに話しかけた。「何かおかしく無いか?まるで歯応えがない!オプスキュリテの中でも最下級レベルの奴ばかりだ!」リンクスも剣でオプスキュリテの下級戦士をなぎ払いながらリゼルに「俺もそう思っていた!逆に囲まれ始めている。下級レベルでもこの数じゃ切りが無いな!」リゼルが頷きながら能力を開放する!リゼルは、身体を浮遊させ剣を何回か振り払い「ウィンド.フル」と叫びいくすじかの竜巻が起こりオプスキュリテの下級戦士をなぎ払っていった。リゼルは、風の能力に秀でた能力者でリンクスの能力、火と相性がいいので今回の総攻撃を共にしている。勿論この作戦会議の時にダーズが自分も総攻撃に参加を志願したがイデアルの古城をカラにする訳にはいかない為渋々したがった経緯がある。リンクスは、リゼルに「あまり能力を使い過ぎるなよ!強化人間と違って、俺達には体力の限界があるんだからな!」と注意を促した。リゼルは、首を縦に振ってオプスキュリテの敵陣に入って行た。
その瞬間、黒夜の塔の第一ゲートが開きそこから武装したオプスキュリテの戦士達が鎧を鳴らしながら飛び出して来た!完全に先程までの下級戦士と違いパワーに重点を置いた強化人間の部隊だ!イデアルの戦士達は、ゲートが開いた事でそこになだれ込み更に前に進もうとした。パワーに重点を置いた強化人間達がなだれ込んだイデアルの戦士達を吹き飛ばす!リンクスは、完全に敵の作戦にハマっていると感じた。背後は、下級戦士の群れ、前は重量型強化人間に挟まれた格好になってしまった。リンクスは、「ヤバイな!このままだと退路が塞がってしまう。リゼルは、前に飛び出していってしまったし、俺が退路を作るしかなさそうだな!」と後方から迫るオプスキュリテの下級戦士達の方に身体を向けた。背中に殺気を感じ前方を振り返ると青筋を立て身体中キズだらけしかも、片目を失っている大柄な男が今にも飛び掛かって来そうな勢いで構えている。キズだらけの男が「会いたかったぜリンクス!お前に殺られた目が疼きまくっているぞ!さらに強化しパワーアップした俺の力でお前を斬り刻んでやる!」リンクスは、静かに赤眼をキズだらけの男に向ける。まったくタイミングが悪い!退路を早く確保しなければ手遅れになりそうな時に....焦りを悟られないように「さらに強化したようだが、もう人間の姿形がなくなってるなバズビスト!そんなにいじくり回されてお前は、何になるつもりだ!」バズビストは、さらに青筋を立て「全ては、力なんだよ!力が全てだ!化け物になっても貴様を斬り刻むまでは、強化し続けてやるわ!」と叫びリンクスにとびかかる。リンクスは、ヒューマンノイドは、完全に狂っていると感じる。自分のからだをいじくり回され頭の中まで支配されているのにもかかわらず......ヒューマンノイドを使って世界を支配しようとするアイツだけは、許す訳には、いかない!リンクスの目が紅く光だし周りを赤く染める。飛び掛かって来たバズビストを軽く交わしバズビストの頭の上で制止する。そして「お前は、本当にそれでいいのか?力が全てなのか?」とバズビストに囁き掛ける。バズビストは、「くどいぞお前!力が全てでなにが悪い!」とリンクスを見上げて叫ぶ。リンクスは、見上げるバズビストに、赤眼の光りをあわせ目に力を入れた。そして「ファイヤーミスト」と一言発する。バズビストは、炎の霧に巻かれ皮膚が焼かれる焦げた匂いが辺りに広がる。バズビストは、身体を丸め勢い良く跳躍した。その勢いで回りの炎を消し去った。バズビストは、これ位の炎で殺られる程ヤワな身体ではないと反撃にでようと赤眼のリンクスを見上げた。その瞬間リンクスが「ファイヤーブラスト」 と一言発した。無数の炎がバズビストの身体を貫きバズビストは、炎に巻かれ倒れた。リンクスの赤眼がバズビストに向けられ哀れみの表情をバズビストに突き刺す。戦闘不能状態のバズビストは、まだ闘おうと起き上がり咆吼を吐きながら動いている。リンクスは、「ファイヤーダスト」と言ってクルリと踵を返し退路を確保しに歩きだした。バズビストは、最後の力を振り絞り腕をリンクスの方に向けるのが精一杯だった。そしてリンクスのファイヤーダストによって跡形も無くこの世から消えて無くなった。
...................to be continued
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