食堂 (?月)

食堂の扉をカギで開けるとそこに広がっていたのは…、

無人のバイキング(食べ放題)?のような光景だった。

たくさんのテーブルにいろんな国の料理が置かれている。

もちろん、日本食も豊富だ。

「何、ここ…」

『何ってバイキングでしょ?』

「いや、それはわかってるけど、でも…」

この洋館に似つかわしくない和洋中の食事の数々。いったいどうやってこんな料理を用意したのだろうか。などと思っていると後方でコツ、と足音がし、振り向くとロナン君とジーンさんがいた。




「何してんの?入れば?せっかくもてなしたんだから」

そっけなくそれだけ言い、ロナン君は食堂の中へ入って行った。

対して、ジーンさんはスケッチブックを持って

『よかったら食べていってください!』

というメッセージをこちらに見せつつ入って行った。



『どうする?』

「とりあえず、入ろっか。お腹もすいちゃったし」

お腹を押さえるとぐう、という腹の音が鳴った。

『毒とか入ってない…よね?』

「あの様子だと大丈夫だよ!行こう!レンタン!」

そう言って私は食堂に足を踏み入れていった。

『何が根拠なんだろう…』

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