第2話 少女の興味
ある林さんの家に乃倫子という子供が産まれた。
乃倫子はあらゆることに興味を持ち、目に見えたもの全てに疑問を持って母に尋ねた。母も自分の娘が天才だと分かって嬉しくなり色々なことを教えた。
ある時、バラエティー番組で猫を食べる食文化があることをしった少女はこのような疑問にたどり着いた。
(猫っておいしいのかな?)
その番組でも外国人が美味しいとしか言っていなくてどんな味がするのか分からなかった。
だから、気になる。
実に子供らしい発想だろう、しかし問題はかわいそうと思えない心の方で少女は何も悪くない。
「ねぇ、お母さん、今日のご飯は猫を捕まえて食べようよ」
母は驚きを隠して優しく言った。
「そんなことをしたら猫がかわいそうでしょ? 今日のご飯はカレーにするから手洗って来て」
「えーー」
「......」
母は黙って私の肯定を待つ。
「......わかったよ。手、洗ってくる」
猫食べて見たかったな。
カレーを作り、平皿にご飯をよそい、白米とカレー色の対比を美しく盛り付けると幼稚園で食べる給食より豪華に見える。
「いただきます!」
乃倫子はご飯をすくい、カレーソースをくぐらせて一口で食べる。
すると、蜂蜜のように甘いカレーとカレーがかかっていない艶々のご飯が口の中で幸せを作り出している。
「んんーー♪」
乃倫子の使っているスプーンは小さいので具材と一緒に食べることはできないが、大人な食べ方で乃倫子自身はとても満足だった。
お腹が膨れた乃倫子は母に言われるままに皿を洗い場においてテレビの前に座る。チャンネルはテレビをつけてから適当に明るい雰囲気の番組をつけた。
「......」
今はお腹いっぱいだし猫を食べたいとも思わないけど、やっぱり味は気になるなーー。
いつか食べられないな。
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