青い青い空の下で
姫亜樹(きあき)
青い青い空の下で
3月の扉が開いた
あと数日で
君との別れの日が来る
「好きです。」
自分の気持ちを
ただ
声に出して言う
だけなのに
ぼくはそれが
できないでいる
行動もしていないのに
最悪な未来が
頭の中を駆け廻る
ありもしない未来に
惑わされて
最悪な結果に
手招きをする
誰だって
倖せになりたい
自分のあるがままに行きたい
自由になりたいと
願っているのに
不安に負けて
最悪な結果を
想像して
一歩も踏み出せなく
なってしまう
「もしかしたら
彼女もぼくのことを・・・」
希望に勇気を足せず
不安に耳を傾けたまま
臆病な風に吹かれ
ぼくは
3月の扉を
くぐってしまった
時がたち
8月の風のうわさで
ぼくは
彼女もぼくのことを
好きだったことを知る・・・
青い青い空の下
臆病風に吹かれている
ぼくを
白い白い雲が見ている
青い青い空の下で 姫亜樹(きあき) @Bungo-2432Da
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