7ルート目 神様からの宣告

 学級委員会になってからすぐに学年の学級委員長、副委員長が集められ、これからの校内で催されるイベントの説明を聞き、解散となった。


 日課のランニングを終えて浴室でシャワーを浴びながらステータスを確認する。


「ステータス・・・出てこいやぁっ!!」


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 LV:7

 名前:田中 太郎

 身長:164cm

 体重: 86Kg

 MP:0/7

 性格:不真面目 頭が悪い 気持ち悪い ピザデブ 残念な思考回路 遅れてきた思春期 高望み 自分勝手 お金好き 変態 スケベ ニート 童貞

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 お、おおっ!!ついに体重が90Kgを切った。ついでに身長の伸び率も半端ない。流石成長期。このままいったら2m超えちゃうよ。バスケ部にでも入っちゃうか?


 しかし、増えたMPの上限が増えているが一体なんの値なんだこれ。


 浴室から出て、髪を拭いていると月山が帰ってきた。


「おっすー。聞いたぜ。いつのまにあの九龍院さんを落としたんだよ。耳を疑ったぜ?」


「月山は知っていてそういうこと言う。俺はまだヒロイン探しの途中さ」


「俺、時々お前が何いってるかわからない時があるよ」


 俺が遠い目をしていると月山は呆れ顔をしていた。



 ※※※



 ––––––ラァアアラァアアラァアアアアアア


 確か俺は寝たはずだ。それなのに、何処かで見たかのような光と共に見覚えのある美少女が現れた。


「––––––目覚めよ」


 いや、それ言いたいだけでしょ。久しぶりだなエロちゃん。


「・・・貴方はちゃんとこの転生の意味がわかっているんですか?」


 意味?これまで散々な人生を送ってきた俺にプレゼント的なことだと思ってましたが。


「それなら、カップルにならなかったからといって、魂ごと消滅などさせるわけはないでしょう」


 あー、確かに。じゃあエロちゃん的には何かをやらせたいわけ?嫌だよ、俺ニートだもん。


「はあ・・・貴方のその根本から堕落しきった性根を叩き直し、魂を浄化することです。加えて言えば、それをしなければどんなにアピールしようと女性が貴方に好意を抱くことはないでしょう」


 えー、それなら俺ダイエットしてるじゃん!めっちゃ頑張ってるじゃん!


「そんな外見的な部分だけ鍛えても無駄です。絶対に女の子とイチャイチャなんてさせません」


 ・・・なんか、意図的に邪魔されそうだ。させないって言い切りやがった。


「これから貴方には試練が訪れます。きちんと立ち向かいなさい。人と向かい合いなさい。助けを求め、助けを求められれば応えなさい。それが貴方の更生です」


 そう言うとエロちゃんは光と共に消えていく。ちょ、まだMPの事とか聞きたいこと色々あったんだけどっ!?


 くそっ、ずるいぞ。自分だけ神様神様しやがって––––––。

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