第1章 第2話

第2話 体育祭


体育祭の季節になった。うちの学校には校庭が無く、都内の大きい体育館を借りて体育祭を行うのが伝統だった。


君…ねぇ俺〜

俺…ん?

君…なんの種目出るんだっけ?

俺…クラス対抗リレーと部活対抗リレーと騎馬戦かな?

君…頑張んなきゃじゃん笑

俺…そりゃそうだ笑

君…頑張ってきなよ〜

俺…ほいほい〜笑


君から応援されることが本当は嬉しすぎて、待機所に行くときスキップしてたのを覚えてる。単純なやつだよな。

結果体育祭はあっという間に終わっていた。

でもこの日は体育祭よりも、その後の打ち上げの方が楽しかった。俺たちはクラスの男が好きな人を当てるゲームをしてた。俺はその答えを知っていたから参加しなかった。


君…〇〇ちゃんでしょ!

友達…違うよー笑

君…え〜誰か分かんない〜!笑

友達…誰も当てらんないね〜笑

俺…ねぇねぇ

君…ん?なに〜?

俺…俺、答え知ってるよ笑

君…え、教えて教えて〜

俺…じゃあラインで送るから見て〜

君…ラジャっ!


この日から俺たちは頻繁にラインをする仲になった。

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