君が僕を好きになってくれたなら
ひつじ はね
第1章 第1話
君を好きになったのは高校2年の春だった。高校1年の時の君の印象は隣のクラスの女の子っていうだけだった。
この恋をしたから…
俺は本当の愛を知ったのかもしれない。
第1話 高校2年 5月
新学期を迎えてから1ヶ月。俺は相変わらず部活に励んでいた。こう見えてもサッカー部のエース。でも勉強はできなかった。
友達…なぁ俺〜
俺…なんだよ。
友達…学校の非常階段あるだろ?
俺…室内で真っ暗なとこ?
友達…そう!放課後にそこで肝試しするんだけどお前も来いよ〜
俺…いいけど男だけでやんの?笑
友達…なわけ!お前が女たらしなのは知ってるから女子誘っといた笑
俺…その言い方やめろ笑
そう。当時の俺はクソだった。好きでもない女と付き合っては別れてを繰り返してた。まさに女たらしだ。
友達…で、次はどんな子狙うんだよ笑
俺…しばらく女はいいや笑
友達…え、なんで笑
俺…なんかめんどくさくなってきたから。好きでもない女と付き合って金と時間使うの無駄じゃね?笑
友達…まぁそうだけどさ。ヤれればよくね?笑
俺…それもだるい笑
数時間後。放課後の時間になった。
友達…みんな集まった〜?
一同…おぉ〜!!!
放課後の非常階段入り口の前に男女数人が集まった。その中に君もいた。
君…私こういうの無理なんだけど…
友達…大丈夫!大丈夫!お化け役(俺)だから笑
俺…初耳なんですが…?
友達…お前お化けとか得意じゃん笑
俺…まぁいいけどさ。
俺がお化け役、君は脅かされる役になった。
俺は暗い非常階段に息を潜め、君が来るのを待った。
すると足音が聞こえてきた。君が近くまできたことを察した俺は容赦なく驚かせにいった。
君…きゃ〜!!!!!!
俺…あはは〜爆笑
君…ねぇ!マジで無理なんだから!
俺…ごめんごめん笑
君…ねぇ一緒に行こ?
俺は突然君に手を取られ、出口まで歩いていった。お化け役なのに一緒に行っちゃうの?という疑問よりも、君と手を繋いでいる自分の心臓が張り裂けそうになっていることの方が不思議だった。
帰り道
友達…お前さ〜今度は(君)ちゃん狙いかよ笑
俺…ちげぇよ
友達…手繋いで歩いてきたくせに?笑
俺…そんなんで狙うとか決めつけんなよ笑
友達…うわ〜女たらしの言うことは違うね〜笑
俺…うるせっ笑
嘘をついた。
ほんとはあの時のことが頭から離れなくて…気づいたら君のことを考え、君のことを見ていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます