第9話

 タカはネズミたちに気をつかってゆっくりと飛んだつもりだったのですが、タカの力からすると、ネズミたちの家から森まではあっという間でした。


 タカといっしょに森の集会所に行くと、そこにはすでに、シカ、ウサギ、キツネ、キツツキ、モズ、カラス、リスたち森の住民がすでにあつまっていました。


 森の仲間たちは、歓迎の気持ちをあらわすのに、いつまでも歌を歌い、踊りを踊り続けました。


 こうしてネズミたちは森のみんなに仲間入りし、平和で楽しい毎日が過ぎていきました。


 そんなある日、1匹の子ネズミがポツリと言いました。


「……この森なら、あの猫ともいっしょに暮らせるかも知れないネ」



             ( 了 )

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る