岡山の少女 17
僕はどうして、こう不幸な目にあうのだろう。
まるで不幸というものは、自分のためにあると言わんばかりじゃないか。
彼女を失った今、僕はこれからどうして生きていけばいいんだ。
今はじめて、人が恋愛のために死ぬという気持ちを、はっきりと理解できた。
ある恐ろしい考えが、僕の脳裏をよぎった。
だが、と僕は考えた。
彼女をこれ以上苦しめて、一体何になるというのだ。
僕は無言でハンドルを握った。
車はうなり声を上げながら、前方の暗闇を引き裂いて、凶暴に突き進んだ。
終わり。
岡山の少女 ミッソー @mittsoo
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