第12話 ゴブリンキングの暴走 エピローグ
戦闘は、わしらの勝ちで終わった。
セント・クロス・クラウン城で勝利宣言を行い、全軍が港町に移動する。
サハギンキング達にねぎらいの意味を含めて、港町で戦勝記念の宴をするのだそうだ。
たしかに、あいつらは海の近くにいないと息が続かんからんぁ~w
宴が終わり。
援軍に来てくれた国に帰っていく人族たち、わしらはまだこの地に残っている。
船が戻ってきたら帰ろうと思っている。
魔神達が集めていた宝物の分配を行い・・・まぁ、実際魔神を倒したのはわしらなのだが・・・そこは大人の対応をだね~。
魔神の城と漁師町の跡地にお宝はあったが、各国に文句の出ないように分けた。ここの王様のカリスマ性はなかなかのものだった。なかには魔法武器やら飛行船、アルテミスを欲しがったりしたものもいたが・・・わしは竜脈システムが欲しかったが・・・ダメだそうだw
ダニーが、ここの関税の交渉がうまくいったので、介入しちゃいますから・・・そのうち、何かしら手に入りますよ~と、あっさり言うのでそれでもいいかと思っている。
援軍に来た他の国達は港の使用料の無料化とか関税の減免とか要請したけど・・・港の使用量は重要な収入なので出来ないとのことで断られていた・・・
関税の件は、うちで仲介しますよ~割安で~とか、なにやら商売を開始していた。
これから壊れた港町など各地の修復にかなりの金額がかかるんだろう。
戦争はするのは簡単終わるのは難しくて終わった後も大変。わしの城なんかいまだに直しまくってるだろうしなぁ~
ダニーが、中継用の桟橋作っていたがそれを解体して船で運んでくるんだそうだ。港町の修復用の資材にするんだと言う、無駄が無いのはいいことだがそこまで考えていたのは驚きだ。
ダニーの所属してる商業ギルドがここに営業所を作るとか言っていた、かなりにぎやかになるんだろうと推測してる。
100隻の船も最終的には交易用に使われるらしい。
そんなこんなで港町に避難していた元住民なんかが戻ってきて、復興を開始し始めたころ。
2・3隻にいっぱいのお宝をつんで、わしらは他に7隻の船に分乗しながら帰路に付く。
船旅はいいなぁ~
サハギンキングが途中まで付いてきてくれた。
で、ちょっと疑問だったことをメアリーに聞く。ダニーやホーリィも聞きたかったことみたいで・・・一緒になって聞くことになった。
『あの作戦?は、クラーケンが助けに来るとか・・・闇の月の王の出現とか・・・ほんとに起こると持ってたか?』とわしが聞いたら。
『はい!じつは、戦場のちかくにクラーケンのメスの産卵場があるんですよ・・・クラーケンとしては眷属が船とか襲ったりするのは問題は無いんでしょうけど・・・そんなとこで、毒だの雷撃なんかだしたら・・・子蛸や卵に影響でちゃうでしょ。それは怒りますよね~。』
中指を左右に振りながら・・・
『で、ですね。それから、闇の月の王の話なんですけど、あそこの教会って昔闇の月の王が現れた場所に建ってるんですよ。300年に一回あそこに現れるって私の祖母が言ってたのを覚えてたんですよ。』
『まさかあそこまでいろいろ奇跡起こしちゃったりとかは予想してなかったんですけどね。』
さぁ~っと、血の気が下がるわしら・・・
『そういえば、先代のゴブリンキングの時代・・・魔物・魔獣・魔神を引き連れて人族に戦争を仕掛けたことがあったらしくて・・・・かなりいいとこまで行ったんだけど・・・あそこの地に現れた、闇の月の王に完膚なきまでにやられたみたいで・・・』
おいおい・・・・
『いま、ゴブリン城があんな感じで壊れてたのは・・・あの神様が原因だったみたいですよ・・・先々代の日記の後ろのほうに、何ページか先代のぐちがかいてありましたしw』
おーい、先代の偉業を台無しにした奴に助けをもとめたんかい!
とりあえず。もう当分会わなくてすむんだろう?違ってたらいやだが・・・・
城に戻ってみたら、ちょっと一部城下町が壊れてた!!来たのか闇の月の王!!!とか一瞬思ったが・・・迎えに来たワンの会のコボルト達とシロ。
シロは、ダニーとメアリーにかわるがわる抱きしめられてもみくちゃにされた。かわいさに人権も犬権もないんだなぁ~。ホロリ
ホブゴブリンに蹴られながらオークが40匹ぐらいわしらの前に引っ立てられてきた。
こいつらが100匹でこの街に襲い掛かってきたんだそうだ。
わしやゴブリンジェネラルがいないしそれなりに強いのも連れて行ってしまったから、攻めやすいと思ったんだそうだ。
まぁ、オークってやからは、怠惰で性欲が強くて~ってやからだから、残ってたやからをこき使って生きることを考えたんだろう。
で、コボルト忍者に発見され、通報・・・作戦を練られた状態にまんまと攻めてきちゃった訳ですね、飛んで火にいる夏の豚・・・とはまさにこの事か?でもまぁ、一頭?一頭?が、ホブゴブリン並に強いので、街の一部が破壊されちゃったっと・・・こっちには怪我人以外死者は無し、向こうは20匹?ほど討ち取られて・・・各員のお腹の中・・・荼毘にふそうと死体を焼いたらおいしそうなにおいがしたので食べちゃったらしい。降伏してたオークたちも気が気でなかったろうなぁ~次自分が焼かれちゃうんじゃないかとか考えたりしたんだろうなぁ~
で、40匹ぐらいのオークには逃げられたらしい・・・逆襲されても怖いので根絶やしにしときたいね~
ゴブリンジェネラルが船旅と行軍で疲れてるだろうに・・・演習をかねて今から山狩りいたしますときた
いいね~さぁ捕まえて来い一匹も逃すなよ!!と命じたら。
帰ってきたばかりの大軍がいっせいに山狩りの準備を開始、出来たものから捜索開始した。
『われは、命ずる!!死んでようが生きてようが確実にだ!!』とゴブリンジェネラルの声を聞きいっそう熱がこもる、こいつもなかなかやるなぁ~関心関心
さて、壊されちゃったとこの補修を命じて、怪我人をシロと一緒に見舞いに行き。宝物を二回の一部屋に押し込むようクロイツとホブゴブリンの何匹かに命じた。クロイツはお茶を~とか言っていた様だがちょっと無視w
砦は再設計状態になってるそうだ・・・元に戻すには資料が足りないらしい・・・メアリーが帰ってきたことでその辺が進むので、頭に鉢巻き、長キセルでタバコくゆらせながらコボルト棟梁が『じょーちゃんがいなくて仕事がはかどらなくて困ってたとこだ~ありがてぃ』と喜んでいた・・・
畑も水田もうまくいってる様だ。収穫が楽しみだ。
気が付いたら一人になっていた・・・シロはメアリーに捕まえられてコボルト棟梁のとこにいると思う。
疲れたので適当に横になったら・・・ダニーが近寄ってきた
隣にダニーが座って
『膝枕しましょうかぁ~?触ったり覗いたりは、かなり高額な有料ですよ~』
有無を言わさず膝枕されたのだが、横からだとこいつの体が大きすぎて首の角度がかなり痛い・・・こういうときは、縦ですね~っと頭が太ももに挟まれる状況に変更された・・・耳掃除をしてくれるとのことだが・・・有料か?と聞いたらサービスですよ~とのことしてもらうことにする。
しっかし、横を向くとかなり太ももに顔がめり込むなぁ~息苦しい~だが、我慢だ。耳カスを吟味するように採るダニー・・・ん?なんか、木の向こう側で・・・ホーリィ眼鏡のレンズと同じ幅で涙を流しながらクロイツの首を左手で掴んで、空いた手でボディーブロウ連打でかましてるのが見えた気がしたが・・・・気がしただけだろう。
メアリーのところから逃げてきたのか、シロがこっちに向かってきた。
ゴブリンキング様~
むっ。
危険だ!!
シロがw
『シロちゃーん!!』
襲われるシロ
弾き飛ばされるわし
逃げたオークたちは全て捕まった。
全部で80匹
扱いをどうするか考える
きつい労働をかす事を選択する。石材を採る為と河川の流れを変える為に岩山を崩す作業しているがそこで強制労働させることにする足枷に鉄の玉を足につけて労働させるには不都合だが、攻撃してきた相手に情けかけるなんてね~怪我した奴らだっている訳だし。
せいぜいこき使わしてもらおう。
ホブゴブリンやコボルトも工夫として行っているが、かれらは夕方になれば山を降り城のほうに戻ってくる。オークたちは鉄で出来た檻に入れたれて山においていかれる。
朝、食料と水を渡され。労働を開始!なかなかハードだ!!何匹生き残るだろうか?
次の日、ホーリィが帰るというので見送った。
しばらくすると飛ぼうとしたので・・・・
『パンツ見えるぞ!』
ホーリィは後ろを押さえながら墜落した
おしりをさすりながらしばらく歩いて帰りますと言っていた。
わしもその方がいいと思う。
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