第5話 ゴブリンキングの災難?
山を抜け鉱山に向かっているわしら・・・
4人?になっていた・・・それにはちょっと、説明がいるな
谷底に落ちたとき、ダニーのでっかいしりに、はっついていた白い毛玉は・・・
白い毛のコボルトだった・・・なんだ?コボルトって種類が多いって聞いたけど、ほんとに犬並みに見掛けが違うんだな?赤い液体を飲ませて怪我を治したら、起き上がった姿が・・・二足歩行のふわふわの長めの白い毛で覆われた犬???コボルトと聞けば人間の体に犬の顔とか言われてるし・・・メアリーが、やたらとカワイイを連発しながら、手や耳、尻尾、耳なんかをつまんだり観察してるが・・・迷惑そうな顔してるぞ。適当にやめとけ・・・
かなり小さいそのコボルトは、小さいわしの半分ぐらいの大きさで・・・手のひらと足の裏にうっすらと肉球があるらしい・・・それが、カワイイとメアリーが言っておったが手を握ったりするとき邪魔にならんのか?
どこからか逃げてきたからか?服を着ていない、・・・でもまぁ、毛深い??のでいらんだろ?
だが、2人ダニーとメアリーは、余った布で服を作ってあげたいと言い出して・・・いきなり布やらなにやら持ち出して二人でキャーキャー・・・・おぃ、現実に戻れ~!ここ、まだ谷底だぞ~!!
ほら、お前達の行動のせいでオロオロしているではないか・・・かわいそうに・・・うっすら涙浮かべているぞ。
しかしまぁ、何でこんなとこにいるんだ?と聞いたら。
『木で出来た大きな檻にギュウギュウ詰めにされて・・・運ばれてたんですけど、ぼくは小さかったみたいで・・・隙間から落ちちゃったんです・・・で、犬の振りをして・・・跡をついていったら鉱山につれてかれていく仲間達を見ました・・・街道沿いの町で、魔神を倒すほど強いゴブリンキング様が鉱山に向かってると聞いて・・・助けをこおうと』
ダニーとわしなんか・・・もらい泣きしちゃったよ・・・大変だったろうね~っと、がばぁ~っと、ダニーが抱きしめちゃったりしているが・・・おぃ、コボルとお前の胸でどこにいるか分からんし、窒息しちゃうぞ・・・・
メアリーは、なんか冷静に?『で、山に入ったのは?道で待ってたほうがいいよね。』
『あ、それは・・・えっと・・・』何とかダニーの胸の間から顔を出したコボルトが・・・さもすまなそうに・・・『ゴブリンって、あんまり頭が良くないと・・・なので、もしかしたら・・・と』
大きくうんうんとうなずくメアリー・・・
おい、わしには何のことだか分からんぞ!ダニーなんか?マークが20個ぐらい頭の上に出ているではないか?
でも、山の中で会うのはかなり難しいんじゃ?って、メアリーが言ったら
『はい。でも、ぼく耳と鼻結構いいみたいで・・・皆さんが何回か谷底に落ちてるの聞こえてましたし・・・昨日は笑い声が聞こえてたので、そこに向かおうとしてがんばったらここに落ちてしまって・・・朝気がついたら・・・上から皆様の声が・・・そして、上を向いたら落ちてきて・・・どうしようって思ってたら・・おしりが降ってきて・・・そっから記憶が・・・』
うんうんそうだろうね~なにせ、おおきいおしりですから
とても、薄くなってましたよあなた
山を出て街道に向かいながら・・・メアリーはこのコボルトに興味しんしんだ、時々歩いてゆれるダニーの胸に目がひきつけられて道沿いの木に激突したりしてたが・・・・
メアリーはコボルトに質問攻め
ダニーは、コボルトに脳内で洋服でも着せているのか昨日の宴の食事のことでも思い出しているのか・・・時々じゅるりっとよだれを拭いている・・・見た目がいいだけにとっても残念な光景だな。
肝心のコボルトは、わしがゴブリンキングだと聞いて・・・がっかりしていた・・・なんでだ?わし本物だぞ!!
でも、メアリーが事細かにわしについてとこれまでのことを話すと、半信半疑(この辺は気に入らんが・・・)で、納得してくれたようだ。
どうやら、コボルトと言ってもいろいろあるらしく見た目だけではなく・・・戦士・侍・忍者とか職業があるらしい・・まとめて呼ぶとコボルトなんだけど・・・コボルトなんちゃらって、職業を後付けするんだそうな。
つまり、コボルト農夫ファーマーって感じらしい・・・で、肝心のこのコボルトは?
『ぼくは、コボルト助祭です』
なんだ?助祭って???
メアリー
説明ボタンPON
一番下のほうのクレリックってことでしょうか?この世界でも回復魔法つかえるモンスターや人っているでしょ?
なるほど、ホブゴブリンの中に生まれる、ホブゴブリン プリーストとかいうのと同じ扱いなのか?
でしょうね~。でも、それって上下があるわけじゃなくてレベルが高いとかそういうので強さが変わるだけだと思うんですよ。だから偉くなってもホブゴブリン プリーストのままでしょ~?呼び方は変わるかもしれないけど・・・たとえば、ホブゴブ大司祭とかね、でも職業は、ホブゴブリン プリーストで変わらない訳です。
なので、コボルト助祭ってそれが職業扱いになるのは・・・珍しいんじゃないですかね~おもしろいなぁ~コボルトって・・・そう言って目を爛爛と輝かせるメアリー・・・ほら、おびえてるから・・・ダニーも偉い偉い~とか言って後ろから抱きしめるな~そのうちこいつ、ストレスか窒息かで死ぬんじゃないか?
街道を歩きながら、やたらデカイ鉄か?金属で出来た黒光りした馬車に山積みにされた無数の木の檻・・・中にはコボルトがいっぱいワンワン、キャンキャン吠えながら運ばれていく姿を目撃!
シロは犬の振りをして四足でそれを見送っているが・・・手が震えている・・・
シロってのは、白いふわふわコボルトの名前だ!
本人は、ポーリィティアス・ハートランドエスト・ポーティシアだそうだ・・・
『長いので、ポポでいいですよ。』
『ぽぽちゃん』ダニーがそのまま抱きしめた!
『ポポちゃんですか~いいですね~』
『わかった、シロな!』
『『『えっ??』』』となぜか声が会う3人
『白いからシロ、決定!』
『『『ええっ?』』』
ポポは、しばらく悩んで・・・
『ぼく、シロでいいです(泣』
女二人の批判めいた視線に耐える、だってわし王様だもん。
さて、コボルトたちを運んでいく黒い鉄の馬車のは御者も、馬車に座って威嚇する者たちも、異形のやからだった・・・黒い盾に黒い装束で統一されたその集団は・・・我々にすらクロスボウを向ける者やあまつさえ足元に打ち込んでくるものも・・・あぁ、王としては威厳を示したいところだが・・・ぶっかき丸でぶっ飛ばしてやりたい気持ちを抑えつつ・・・
ビビリ役は、メアリーとダニーに譲る・・・メアリーは、足元に打ち込まれて・・・自分の背丈より高く飛び上がっていた、このぐらい飛んでくれれば山でも楽だったろうに・・・・ダニーは体全部をすっぽり隠せるマントを着ていたが・・・背負い袋に3本ほど矢を打ち込まれて、ひーひー逃げ回っていた・・・見てる分には楽しいなやられるのは嫌だが・・・
わしには、顔面狙いで一本矢が飛んできた・・・口でくわえて噛み砕いて飲み込んでやったら・・・向こうがビビッておった、ざまーみろ!
通り過ぎる馬車を見送った後・・・シロが泣いていた・・・気持ちは分かった!
馬車に乗っている異形のやからはオークと呼ばれるやつらで、わしらゴブリン族より繁殖力が強く、背はホブゴブリンと同じくらい・・・体色は黒・白・ピンクのぶち・黒のぶち・虎ガラとかまだいろいろいるそうだ・・・大食漢で生命力も強い。
昔、ある島を統治していて・・・数十年に一回海を船でわたって戦争起こす。それも物凄い大軍で・・・海岸線上をオークの率いた大艦隊に襲われた他の種族には・・・やつらはどのように見えたんだろうなぁ~創造するだに恐ろしい
だが、元が小さい島であるため補給が少なく、略奪のみでそれをまかなう形であったため・・・時間をかけて切り崩され最終的には敗走する。
これが、数十年に一度繰り返される・・・略奪戦争・・・だった、敗走するころには、攻められたほうも疲弊してるため、島への追撃が出来なかったんだが・・・
じつは、オークたちは島に住んでいる為、食料などに限りがある・・・繁殖力は旺盛だ!増えすぎたオークは、戦争することで数を減らしていたんだ・・・彼らは、それに気がつかず。聖戦の時期が来た!!って、思っていたそうだ。
文化もそれなりに高くて、聖職者や魔道の研究なんかもしていたらしい・・・
ある時、人族の王が・・・オークたちが島に敗走した後・・・自分の国の残った戦力を投入して追撃したんだ。
オーク軍は、さぞ驚いただろう。いままでそんなことないから・・・
王城まで、防御の陣すらまともに敷くことも出来ず負け続けたオーク軍は最後の手段とばかり・・王女や巫女達の命をいけにえにささげ~魔神たちを召喚したんだ。魔神たちがその時したのが世界で始めて搾取のエリアをオーク達の住むこの島に作ったこと・・・あわてて、逃げ帰った人族の王様は自分の兵より多い犠牲がオークのほうに出ているのを船の上で確認してたみたいだな。オーク族はその時生き残れたものがわずかにいるだけ・・・・そして現在にいたるって訳だ!!
ちりじりになった、オークがまとまって国を作ることは今のところ出来てない・・・
かわいそうなやつらだな・・・・
だが、シロの願いはかなえねばならん。
さて、どうしたらいいものか?
『あれ?町が・・』とダニー
町と言うか?廃墟??いや・・・くさい・・・煙で何か無理に焼いたような・・・それだけではなく血のにおいまで。ダニーが言うには、ここには鉱山の務める者たちが休む町があったらしい
オークたちが鉱山を支配したときダニーも鉱夫たちもこの町に逃げてきていたらしい・・・山の一部を利用したこの町は、大門の扉さえ閉めれば砦のようにつかえる構造だったようだ・・・だが、落ていた。
メアリーとダニーは、生存者がいないか探しに行った。
わしはシロとともにそこに残った・・・シロは震えて泣いていた・・・
わしは、シロの頭をポンッと軽く叩き・・・
道の先
そこにいる者たちを、射殺すかという目でみつめた。
わしは、怒っている!!
廃墟の中に地下室に閉じ込められていた人族の子供が二人男と女か・・・あと、屋根がつぶれた家の下敷きになっていた、おばあさんが。かなり深い怪我だが、赤い液体を飲ますことが何とかできたので・・・子供のほうは助かった後も親を探していたので・・・たぶん、両親が地下室に子供達を避難させたんだろう・・・親は見つからなかった・・・放心するおばあさんはメアリーに慰められている・・・女の子はシロを抱きしめて途方にくれながら泣いていた・・・ダニーは二人を抱きしめて優しく頭をなでて子守唄を歌っている・・・。
わしは・・・怒っている!
怒っていても何も解決はしないが、太っちょの緑色のゴブリンの体がはじけてしまいそうだ!!!
後から、シロに聞いたが・・・目が赤く光ってて本当に怖かったそうだ。
おばあさんに、子供達を預け・・・出来るだけの食料と渡せるだけのお金・・・を、渡し・・・
出発だ!!
目の前に現れたオークは全部倒す!絶対だ!!
わしは、他の連中に残るように言ったが・・・メアリーは、強欲で変化ならわたしがいるでしょう?
シロは、何でもしますから!で、ダニーは・・・・なんだか分からないがついてきた??
道すがら歩いていると、コボルトを乗せた馬車が通ってきた・・・前に見たやつらのように・・・ふざけたマネをしてきたので・・・ぶっかき丸で、ふっ飛ばしてやった!一匹残らず飛んだ先に先回りしたわしに文字通り吹き飛ばされ・・・形なんか残してやるものか!
コボルトたちは、メアリーとダニーに助けられ・・・もちろん、コボルト助祭がこっちにいる効果のおかげか?結構おとなしく言うことを聞いてくれたみたいだ・・・
復讐と生き残りを助け出したい!と、息巻くコボルトの戦士(よくわからんので、まとめてそう呼んでみる)達に、すがりつくようにやめてくれと懇願するシロ・・・
シロ・・お前はどけ!!わしはそのコボルトどもの前に立ちはだかる。
『わしは、ゴブリンキングだ!!わしに助けられたのだからわしに従え!!!でなければ、わしが、お前達を殺す!!!わしに従い!!!わしにすべてを任して!!!お前達の住処に帰れ!!!そして、まだ逃げ回ってる者たちを救ってやれ!!!』赤い目で、口から多量の黒い正気を出しながら、わしは怒鳴った!!!
わしの姿に、何を見たのか?コボルトたちはおとなしくなり、わしらに何度も頭を下げ逃げ散っていった・・・・
その後、何台か黒い鉄の馬車を見た!!同じようにオークどもを処理してやった・・・一匹を残して・・・
残したオークに
『わしは、ゴブリンキングだ。わしは怒っている。だから、お前の首領に伝えるがいい・・・もうすぐ、わしが行く!!迎え撃つ準備か?それとも、自決する準備でもしろ!!とな』
それを聞いた、オークは、恐ろしいものでも見たと言うようにはじかれたように、暗闇しかないこの時間にどこかに走っていった・・・
わしは進む!
後の3人は・・・真剣な顔のままわしに続く・・・なぜだろう?
ここから下り坂だというところで、オークの大軍が見える・・・300は、いるか・・・
わしは周りを見る・・・
ダニーは、マントを深くかぶってるので顔も体型も見えん・・・こいつ?役に立つのか??
メアリーは、自分から必要だと主張したが・・・足が震えてるぞ。
シロは、ちじみあがってる・・・わしを見てもオークの大軍を見てもだが・・・
遅れてついて来い!あまり離れると守れん!!っと、言い残し
わしは、一人突入する!!
ぶっかき丸よ!!わしの怒りに答えてくれよ
ぐるるるる~っと、声を発しながら走り向かうわしに、気がついたオーク軍。向きを変え防御の姿勢に入ろうとするが・・・もう遅い!!
ぶっかき丸の破壊力に、吹き飛ばされ・・・粉みじんになるオークたち・・・・10数匹は吹き飛んだだろうか・・・
ぐるるる~
わしは、こやつらを許す気はない!
だが、何とか向きを変え隊列を整えたオークたち
矢を撃ち、槍と盾で身構え、わしを抑えようとする
押しつぶそうと・・・
すると。
ダニーが・・・こちらに走ってきた・・・やめろ・・・死ぬぞ!
気がついたオークが、ダニーに向かってクロスボウで矢を打つ。
当たったのか?よろけるダニー・・・
だが運が良かった・・・マントを固定していた金具に当たったようだが・・・金具が壊れてマントが脱げた。
見事なスタイルが・・・オークに遠目ながらさらされた・・・・少しの動きでも動く・・・胸
オークたちのわしに向かって向いていた血走っていた目が・・・ダニーのほうに向いた・・・・ある者は前に出て・・・ある者は下半身を押さえ後ろに下がる・・・隊列が崩れた
おいっ!!!わしは思いっきりツッコミの言葉と同時にぶっかき丸の力を解放した!!吹き飛ぶ!!!オーク・・・・・もはや、大爆発な力の解放・・・そして静寂!!!ざ~!!!!っと、雨のような音。血や粉々になった肉が降っているのだろう・・・・
残ったおびえたオークどもが尻餅をついていたり、後ずさっていたりするが!!知ったことか!!お前達は一匹残さず殺す!!!
完全に戦意を失ったオークたちは、おびえた視線をわしに向けている.
『覚悟しろ!お前達はわしを敵にしたそれで終わりだ!!』
ぶっかき丸を、かまえるわし
だが
『やめてください!!ゴブリンキング様』と、わしの前に立ちはだかるシロ
『ぐるるる~!!なぜぇ~だぁ~!!』どう見ても、わしの血肉に染まった姿や怒りに狂った姿におびえきってるシロは全身が恐怖で震えて・・・涙さえ浮かべている・・・
『もう、あの人たちは戦えません!!戦えない相手まで殺す必要はないです!!』シロは泣き声になりながらわしに訴えた。
怒りが、おさまるわけではないが・・・・
オーク共を睨みつけ・・・・
『消えろ!!二度とわしの目の届くところに現れるな!!!』
逃げ散るオーク・・・一匹残らず視界から離れるまで見逃すものか!!
目の前のシロは今も泣いている・・・
わしは・・・・わしは・・・ブギュルドバァ~!!っという、音を立て涙腺が決壊した・・・ザァバドヴァ~!!っと、涙を流した・・・もらい泣きだ!!!
シロ~おまえいいやつだ~!!
そして、ブルブルと犬が水をはじく動作をして・・・涙を遠くに飛ばす!
鉱山にの中に向かおうとする、3人をわしは止める。
穴の向こうから重い音がする・・・・金属をすりあわし。地面をその重量でうがつ。そういう音だ。
出てきた巨大な影
今まで戦ってきたオークよりデカイ。
大きくなったわしよりも一回り大きいじゃないか。
ごっつい鎧、デッカイ盾、切れそうで怖いバカでっかい斧・・・・
『ふっ、おろかにも逃げたかだが・・・国を失い、魔神に媚びたが・・・ついに、我が力で国を得る約束をした・・国を得てまた兵士は集めればよい・・・そう、力こそすべてであり!!力こそ正義だ!!!力なきおろかな者たちは滅びて同然なのだ!!!』
たしかに、力なきものは滅びることもあるかも知れんが・・・それだけではないぞ・・・
『虎柄のオークキングたる我が力で正義を貫いてやろう!』
とらがら~?
白と黒のしましまが???
するとメアリーが・・・・
『なんか?囚人服みたいですよね?』ぶっ!!みんなでふいた・・・
白黒模様のが白の部分が少し赤くなった気がした?あれ?おこった???
鼻を鳴らし盾で身を隠すように守り巨大な斧でわしらを吹き飛ばそうと振り上げ向かってくる、しましまオークキング。
ダニー、シロ、メアリーに一瞬見られるわし・・・はいはい、やるんですね。どうぞどうぞ。
わしは、赤い液体を飲み準備完了
ずびしっ!っと、オークキングに指をさす。ダニー
『オークは下品で、やらしいです!顔も見たくありませ~ん』
シロが両手を胸の前でぎゅっと組み
『ゴブリンキング様、洞くつの中のコボルトたちをどうか救ってくださいませ』
最後にメアリーが・・・
胸をはり・・・
『というわけで・・・1000年見たくないんで消えてください!』
くくくくく!ぐるるるるるるぅ!!!うわはははははははははぁ~!!!
『1000年見たくないから消せだと、強欲だ!その強欲かなえよう!!!』
久しぶりの元の姿・・・心が躍る
ぶっかき丸をオークキングの盾に、打ち付ける・・・少しよろけるだけで・・・斧を振り下ろす・・・だが、わしを切るには知れ味が悪い・・・すでに、わしはドラゴンスケイルを展開しておる大概の攻撃ならきかん。
無言で打ち合うわしら・・・
風と暴力がうなり、メアリーたちは吹き飛ばされそうに後ろに下がる・・・
おもむろにオークキングは、いったんわしから距離を置いた?しきりなおしか??
だが間髪いれずに押し込んでやるぞ!突っ込むわし!!
盾を構えガードを固める、オークキングにドラゴンブレスをかます!!
下手をすれば腕も焼けるぞ!の一撃を浴びせつつ、ぶっかき丸でやつの体制を崩すべく一撃をくわえようと・・・
オークキングがにやりと笑った・・・
ん?これほどドラゴンブレスを食らえば、盾が赤く焼けてもいいはず・・・
ぶっかき丸で、盾を払う・・・・だが体制を崩さぬ、まさに予想していたかの一撃がわしに当たった。
無理やりに避けたわし・・・危険だ!なぜかそう思った。
だが間に合わず、いや、避けることにもあわせたか・・・深い傷を負った・・・赤い液体を飲んでいなかったら完全な致命傷だった・・・
オークキングが
『うわははは、我が盾は氷の盾・・我が斧は火竜斬りの魔斧、火を避け貴様を切り刻むことなど造作もない!』
かなり派手な音を立てながら・・・治癒していくわしだが、オークキングの連撃に血しぶきを上げているわし・・・そこに回復魔法の光が連続で・・・連続で・・・ん??
ひとつひとつが、わずかながら回復する感じ・・・・数字で回復力を表すなら・・・
1・1・1・1・1・1・miss・1・1・missのような感じ・・・
オークキングの攻撃も気になるが・・・少し後ろを見るわし
そこには、シロが必死に回復魔法を連続でかけている姿が・・・魔力が切れたか・・・魔力回復のポーションをがぶ飲みして・・・また、連続で回復魔法をかけてくる・・・・そして、魔力欠乏症でも起こしたかふらりと倒れ・・・それをダニーがささえている・・・
倒れたシロに
『シロ貴様は、男か女か?』
倒れたまま虫の息のシロ
『ぼく、女です』
オークキング連撃で血しぶきを上げ続けるわしの周りに吹き上がる黒いオーラ・・・
少し体制を整えるかのように距離をとったオークキング・・・
『ふふふふ、力こそ正義だと!!貴様は間違えている!!そんなものたいしたことはない!!!真の正義とは・・・森羅万象すべての事象に対して有効で最強な理を貴様は知らん!!!』
ぶっかき丸を真上に振りかぶるわし全力の一撃とともに
『 かわいい が、正義だ!!!』
『『『えええっ!!!!』』』
盾を構え一撃を受けきろうとするオークキング・・・だが盾は砕け散り斧での打ち崩しも砕かれ吹き飛ばされるオークキング・・・・
『な・・・ぜだ・・・』
『ふん!!1000年かけて生まれ変わるときにどっかで・・・学んで来い!!』
いつも通り、小さくなったわしはと他3人は・・・坑道内で、穴の奥に詰め込まれる銀中毒で死に掛けるもの・・・木の檻に詰め込まれたコボルトたちを救い出し・・・・
外へ・・・
腐っていく銀鉱山・・・そして、今にも死に掛けている・・・コボルトたち・・・どうすれば・・・???
メアリーは、荷物入れが光ってるのに気がついた・・・取り出されたのは、山エルフからもらった、精霊を封じ込めた宝珠・・たしか、銀の精霊が封じ込まれてるとか・・・
宝珠から姿を覗かせた精霊が・・・コボルトをなでるように動くと・・・コボルトに顔色があるか知らんが良くなった・・・呼吸も安定したようだ・・・
銀の精霊はコボルトたちの体の銀を取り除いたのだそうだ・・・
腐ってしまった銀・・・は、どうにもならいのだそうだ・・・だが、普通の銀には戻せる
『ありがとう』っと言って・・・精霊は・・・宝珠抜け・・・坑道のほうに向かって消えていった・・・それを見つめるダニー
コボルトたちは、住処に戻ると去っていった。うむよかった
かるく、1000ひきぐらいいた気がする・・・コボルトがわさわさ動く姿は・・・犬好きにはたまらないだろうなぁ~などとぼんやり、考えながら・・・見送った。
とてもつれて歩く気にはならんしな
シロは
なぜか残っているが?
まぁ、シロの気持ちとは別に女二人が離さないからだろうと、わしは思っている
とりあえず、鉱山の問題は排除したのだから・・・帰ろうと主張したら
女二人がだめだと言う?
ダニーいわく、鉱山開放しても大丈夫になったことを知らせないと再開しないだろうと言う。
鉱夫達が集まってた街もオークたちに壊されてしまったし、人集めからはじめなくてはならないそうだ・・・やれやれ
人間の領主がいる大きな内陸にある街に・・・行くのだそうだ・・・・人間の町なので、わしらは、メアリーの変わった使役獣・・・まぁ、ペットってことね・・・鎖につながれて・・・不満だ!何でシロは、そのままなんだ・・・なに?白は犬の振りしてるからいいんだと???ワンとかなくな!シロ!
メアリーが、役人に話をしてる間・・・役所の前に鎖でつながれているわし・・・ダニーは、おトイレに行きたいとのことで・・・行ってしまった・・・あれ?結構ゆるいはなしじゃないか??なんで、わしはつながれてる!ワーワー言っていたら、困った顔のシロがワンとかないてるし・・・・不満だ
フードを、深くかぶり姿の大部分をかくしている大柄の女が、ある路地裏の建物に入る・・・あっと中にいた男があわてたように避け道をあける
『あっダニーさん!』
『どうです?買占めはすすめていますか??』
『はい、順調です!値段的には倍ぐらいを推移してますが・・・』
『いいですね、露骨な高騰は望みません』
『鉄・小麦・大麦・油関係いいとこまで来てるんじゃないでしょうか?』
『そうですね』
ごそごそと、男に紙を渡し
『例の、銀鉱山私が三分の一採掘権を買います。残りはそっちで買ってください』
『え?でもあそこの銀は例の・・・』
『私の趣味ですwあそこはまだいい鉱山ですよ。あとはそこの紙に書いてあるものを買って、巨人とドワーフのコンビのところに送っておいてください。』
さっと、紙に目を通す男・・
『・・・こんなにですか?』
『ええ、趣味ですw』
『わかりました、しかし、鉄・加工用の獣の皮・厚手の布・・・鉄は、買い占めてますが?』
『あくまで、私の趣味ですww』
何に使うんです?という男の言葉に・・・私、おバカなので~っと、建物の外に出て行く・・・
『おバカって?おい、獣の皮と厚手の布・・・何か変わった動きないか?調べつくせ!!』
男は、ダニーの出て行った扉を見・・・部屋の中に目をむけ、居並ぶ男達に・・・
『買って買って買い捲って!!売って売って売り抜けるぞ!!忙しくなるぞ!!野郎共!!!』
うぉぉぉ~!!!っと、片腕を上げ答える男達。
メアリーが話が終わって出てきたのだが・・・ダニーがトイレから帰ってこない・・・トイレを探したがいないので心配になって・・・町中を探す・・・何せあの体つきだなにかあってもおかしくない・・・
が、あっさりみつかる・・・役所からの道をでて街区に入ろうとしたところで・・・
『しろちゃーん』がばぁ~っと、ダニー
『だ、ダニーさんくるしい・・・』
『シロちゃんしゃべると犬じゃないってばれちゃうよ~』
『くるしいワン』
おい、それじゃ駄目だろ?シロ
一晩この町でとまり・・・帰るのかと思えば・・・
食料品や小物・布なんかを買って・・・
なぜか、漁師街にも寄るとか言い出した・・・・
漁師町に着き・・・魚とか海産物を買いあさって・・・
この街は、雑多な種族が混じってるので・・・ダニーもわしも自由に動ける・・・もちろん、シロもだが・・・宿屋で、シロが着せ替え人形にされていたが・・・わしは寝る
次の日、帰ろうと女共が言う
だが、街道を通らず例の山を通るそうだ??散々ゴブリンは~とか言ってたくせにだ!
よりたいところがあるとか・・・
よりたいのは、山エルフの山小屋だった・・・
やれやれ、それならば仕方がない!!うたげ~じゃ~えんかいじゃ~
その日一日中山小屋には笑い声が響いていた、新しい仲間も交えて・・・・
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