第7話 【添乗に添う】
天井に深淵の闇が這う。
簡素な背もたれに緩まり、痛く無様に凭れゆく有り様 さぞや滑稽であろうな。しかしげじげじ様しかおりゃせんよ。
揺らぎもしない
滲んでゆく展望に未来は遷さず 只安穏に寝息を立てる
息をするのも烏滸がましい体である。
自由に徘徊す今を食い荒らす鳥には 未来などけさらせらのようで。
からしても。
海に在る三面鏡は
しかしやはり価値が違う、からこそ惹かれたのだろう。しかし知っていて結ばれた縁ではなかったのだろうか。風すら吐かず芥ばかりが憑く、重く崩れて混濁するばかりだ。だが他人ならば優しくも成れような。
ですから捨てきれず未だ愛に溺れているのでしょう。
三面鏡の結束は固い。
これまた残念な万華鏡に
はてさて。
切っ先には如何様にも映り混むモノでして。
琴の刃の過去を覗く
想いにより如何様にも此処に今を魅せ続ける。
更々酸いも甘いも心次第、展望に見えるは胸に指差された只のささくれのようなもの。
さあ もうおやすみ。
戯言の災いは美しく綴られ皆に阿呆を曝したのでした。
三面鏡=渡し小鳥達
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます