第8話 いし

静寂な夜に還る

それでも存在は身に入る


生きとし生けるもの

音を成す


私は歩み寄るは難しい闇に惑う

未来に続くのか誰もが手探りで。


可愛らしい

汚らわしい

嘘本当。


渡す世界はココに、租は絶対に

個々しか要らない

入りたくない、頑固な心


頑なな石壁たちはそもそも

壁伝いに触れている平行線の光

漏れ出した暖かさを色で包む

底に巣食う石は固い硬い


やおらの風はどうにかなるさと。

今今を通して往く何処かへと


風化さる姿を掴まれず

唯好きに拭かれてゆく


世界は遠くに堕ちる砂に

行方も分からず惑う窓辺に燻る

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