第5話 『喫茶黒猫はいつもあやかし日和です』

『喫茶黒猫はいつもあやかし日和です』

浅月そら


みなはらさん、

あなた、なんでわたしにこの本の感想振ったのかな?


これわ、猫又ちゃんの方が好きなお話よね。


でもいいわ、わたし、感想やることにします。

目を通して、好きなお話があったから♪


わたしはTRPGが好きだから、

ちょっと凝った作りのあるお話は好きなの。


人と話すことができない女の子と、

彼女の代わりに話をしてくれる猫のあやかしとの物語は、

人やあやかし、それらが交わりあう輪を広げながら、

少しずつ優しい世界を広げてゆくのね。


最後のお話、『鈴の由縁』。わたしわちょっと泣いちゃいました。


切ない、優しい気持ちが、胸の中でいっぱいになって、

がんばれっ!!って言いたくなったの。



それと、

『鬼の盃』の登場人物、酒呑童子は好い男ですね。

わたしわ、ちょっと好みではないタイプだけど、猫又ちゃんとはとっても仲良くなれる人だと思ったの。



『喫茶黒猫はいつもあやかし日和です』、作者は浅月そらさん。

あやはのおすすめの本でした(微笑)




−あとがきのようなもの−

あたしは猫又のタマ。

今日はみなはらの代わりだよ(笑)


このお話は稲荷ちゃんが言ってるみたいに、あたしの好きなタイプのお話だね。


あやかしヒューマンドラマ。

あたしたちの世界もこんな感じで、現代と過去、人とあやかしの混じり合った世界だから。

少しカオスでちょっとだけ切ない。


お話の世界って、楽しいこと、かなしいことをかき回して、

それが溶けきれずに残ってるスープみたいななものだから、


それを飲み干したら、わくわくした楽しさや涙のにじむ気持ちが湧いてくるんだよね。


お互いの心の内には、ほんとにいろんな想いが潜んでいるものだね。

そこはね、あやかしも人も変わらないって思うよ。

だって、人もあやかしもお互いの傍らにいて、相手のことを想うもの同士だからさ(笑)



『喫茶黒猫はいつもあやかし日和です』。

これはお互いを思いやりつつ、

傍らに居続けるものたちを綴ったはなし。


あやかしは人ではないけど、

傍らにいるもの同士の、

ちょっとだけほろ苦い、

コーヒーのような味わいのお話です。



うんっ、キマった(笑)

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