3959通目のラブレター
山根利広
Prologue 1通目のラブレター
――親愛なる
これからキミに、3959通のラブレター、を送ります。これは1通目のラブレター。
わたしたちって、よく考えたら合わせ鏡みたいだね。同じ気持ちを持って、同じように時をさかのぼって、さいごはたぶん、同じように死んでいく。
わたしがこうだ、って言ったら、キミもそれに合わせてくれる。キミがこうしたい、って言えばわたしも同じことを考えてる。颯はほんとうに、わたしの大事なパートナーだ。
けれど、早くもお別れのときが来たみたいだね。
颯に会えない代わりに、わたしはずっと手紙を書き続けることを、ここに宣言します。さいごの日まで毎日手紙を送るから、覚悟してね。
それじゃあ、また明日。
――瀬切マユより
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