第6話狙い

宇宙人が現れた。

その前の夜に各首脳との国際中継会議が開かれ、唐突にかつ滑稽な話が語られた。


『我々は未確認生命体━━━━━宇宙人の存在を黙認することを可決致しました』

その発信が国と国を越えた瞬間、耳を引き裂くパニック障害に陥られた。

馬鹿げた話。迷信と思われてた事への事実。

今やオカルトマニアの集団もパニック障害の欠片と化し、明方、それは、いた。

地球というちっぽけな卵よりも遥かに大きい

円盤が人々の口を塞いだ。

すると何千幾多を越えた言語が人々の脳内に

響いた瞬間。

人々は白旗を深々と掲げた。


未確認生命体、宇宙人が人類を殲滅しなかったのは二つの理由がある。

まず仮に、人類を滅ぼそうならば宇宙のバランス自体が崩れることになる。

つまり。彼らの生活に不利が出ることになり、彼らが『資料』を欲するからだった。

人類が歩んだ歴史、文化、娯楽。それが彼ら

にとって何より新鮮だったのだろう。 

彼は何かを言い残し、去っていた。

きっとまた、『資料』を集めに行って・・・・・・



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