第3話幽霊ABC

眠れないね。

幽霊とトランプをして、先に上がる。

幽霊ABCは友達として彼に問いかけ僕は畳に移る。普通、幽霊とは人の不安を見つけては

夜な夜な悪意あるイタズラを勤しむが・・・・・

こいつらは彼に返り討ちに遭って以来狭い四畳の空間に溶け込んだ。

つまりはこの家の幽霊となったと言うべきか。

幽霊は必ず、居場所を求め人間の不安に巣を繕いその人を地獄のような道のりを味わう。

だが稀にその幽霊━━━━━魔法学に抗える力の主も山のようにいる。

そいつらも力を得る代わり、地獄のような試練が待ち構えている。

それに彼は未だに勝ち続けて幽霊ABCと戯れるほどになった。

奇妙な話だが、彼は差ほど気にしてない。

だからそのまま眠りに就いた。


A どうする?

B さあ、どうしたもんかね。

C とりあえず、バーにでも行かね?

  あそこうぜぇ魔法使いもいるし。

  殺っちまおうぜ?

A おお。いいね!

B 殺ろう!殺ろう!



三体は煙たくバーへ向かった。

もうそろそろ八月。

盆の夜に正義も悪もない。


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