第5話 安眠の目覚め
あの日から痛みがひどくなってる。
あいつらを殺さないと。
悪いのはあいつらだから。
あいつらが私の安眠を妨げてるんだ。
誰か・・・助けてよ・・・。
・・・あいつらが憎い。
根絶やしにしてやりたい・・・!
ここまでは計画通り。
両腕をローブの中へ潜り込ませ、体育座りして動きを止めろ。
さぁ、ここからは鼻息ブタ野郎の調理タイム。
私のステージだ。
その眼には、他の誰よりも違う、邪気が含まれていた。
キリトは観念した様子の女兵士を見て、二刀を鞘に納めた。
その手は緊張からなのか、汗でびっしりと濡れていた。
戦いのときでこそ器械的な彼だが、それ以外となると別である。
彼は清き心を持つ若者であると同時に、ただのスケベな童貞なのだ。
女性の身に触れる機会など、あるはずもないのである。
キリトは、体をローブですっぽり包んでしまった女兵士を見定める。
そしてローブで依然見えない、腕部分を掴んで立ちあがらせた。
刹那。
一瞬ともいえる違和感に顧みず、キリトは即座に回避行動を取った。
その回避はまさに、空前絶後の神業であった。
途中までは確かに、キリトはローブ越しに腕を掴んでいた。
だがその感触は突然、するりと抜け落ちた。
すなわち、ローブだけを掴む感触となったのだ。
この奇妙ともいえる感覚にわずかだが、キリトの意識が喰らいついていた。
キリトだからこその勘が働いた結果だろう。
普通ならば考えられない一手を、キリトは読んでみせたのだ。
ローブの中で、キリトの額に銃口が向けられていたことを。
間一髪ともいえるタイミングで、銃弾を避けていた・・・。
回避行動を繰り返すキリトに、女兵士は銃を撃ち続ける。
片手でP90を連射しながら、もう片方の手をローブの中に突っ込んでいる。
銃弾。それはマッハ1の速さに匹敵する。
キリトにとってはぎりぎり目で追えるぐらいのスピード。
キリトは銃使いと戦うことは初めてだったが、ある程度のセオリーは把握していた。
落ち着いて対処するだけのこと。
即ち、弾切れ。
リロードする一瞬を狙う。
それまではひたすら避け続ける。
あの女兵士の目線がローブで隠れてしまっているのはマイナスだが。
ガキィッ!
P90から鈍い金属音が響き渡る。
それと同時に、銃弾の雨が止む。
金属音の原因はあろうことか、銃の弾詰まりであった。
いわゆる「ジャムった」である。
キリトにとってはまさに好機。
罠だろうと関係ない。
弾幕がわずかでも止まったことに意味がある。
決定的な隙を突かない筈が無く、キリトは女兵士へと距離を詰めた。
そして、その女兵士の首を刎ねようと、二刀を振り上げた最中、キリトは確かに見た。
ローブの中から、マガジンが大量に溢れ出る。
そして、女兵士は弾丸より数倍速く、弾つまりの解消とリロードを行っていた。
そのままキリトの額に、優しく銃口が接触する。
引き金を今にも弾く直前、女兵士は静かに嗤う。
キリトは本気を出さざるを得なくなった。
キリトは自らの「異能」を発動する。
存在自体を零と化し、速さそのものを超越する。
自らを極限まで高め、銃の発射よりも速く女兵士の首を切断した。
キリトは舌打ちをする。
女兵士の身体が、粘土のように溶け出したからだ。
これは人形だ。
血も噴き出ない空洞の人形。
本体ではない。
斬られる瞬間に本体と入れ替わったのか。
最初から人形相手と戦っていたかのどちらかだ。
・・・俺の次元よりも速く入れ替わることは、ほぼ不可能。
厄介だな。
人形が言葉を話したり、銃を発射していた可能性。
本体は・・・なるほど、ずっとテーブルに潜んでいたか。
キリトは頭をフル回転させる。
今だかつてない未曾有の敵。
キリトは女兵士を、脅威と認定する。
遊びはもはやこれまで。
今まで決して相手を見てこなかったキリトがだ。
相手を強者だと認め、静かな瞳でテーブルの影に潜む女兵士を見据えている。
この部屋には青いテーブルが4つ。
P90の弾丸が、全てのテーブルから放たれる。
キリトはそれらを避けつつ、先程の男たちが使用した無数のクナイと石とまきびしを集めていく。
それと同時に、テーブル全てが真っ二つに斬られる。
これこそがキリトの真髄。
伝説級と呼ばれる所以。
速さの次元を底上げすることで、同時に複数の行動が可能となる。
(そこか。)
キリトは他のダミーなど目もくれず、敵の本体を睨みつける。
それと同時に、援護射撃をしていた人形全てが斬り捨てられる。
速さを超越したキリトには、どれも容易い所業。
瞬間、キリトは音も無く消える。
女兵士も、目で追うのは無理だとわかっており、むやみにきょろきょろと見渡したりはしない。
女兵士の目の前に脈絡なくテーブルが飛ばされた。
そのテーブルの裏には、「異能まきびし」がびっしりと刺さっている。
先程キリトが剣圧だけでテーブルに突き刺した物だ。
触れるだけで即死するその効果は、術士が死んでも永遠に残る。
そのテーブルを撃ち壊す場合、まきびしの被害は決して免れない。
つまりこれは罠。
だが、キリトは更に戦法を煮詰める。
キリトはぶっ飛ばしたテーブルの後方に、隠れるように同じ速度で走っていた。
そのテーブルを避けようとした一瞬を狙って、首を刎ねることが本命であった。
左右どちらに身を乗り出してこようとキリトには関係ない。
その両方だったとしても対抗できる。
キリトはその算段でいた。
だが、その算段は易々と打ち破られることとなる。
ドォォオオオォォオオォン!!!
凄まじい熱風と熱量が襲い掛かる。
テーブルが木っ端微塵に爆ぜたのだ。
原因不明の爆発によって。
キリトは天井高く吹っ飛ばされながらも、女兵士の様子を見る。
長い筒のようなものを、ローブの中に入れているところだった。
・・・「RPG-7」
流石のキリトも初めての体験だが、直ぐに思考を取り戻す。
一体どういう「異能」なのか。
様々な兵器と、影分身のような人形。
あのRPG-7は突然現れ、そして今は跡形もない。
女兵士は既に、別の銃を構えている。
キリトは空中に散らばったテーブルの破片を蹴った。
その勢いをつけて真っ逆さまに下降したのだ。
それはまさに、女兵士の読み通りであった。
「置きエイム」と「跳弾」
この二つの伏兵を、既に女兵士は潜ませていたのだ。
キリトの真下地点に、既に放たれていた銃弾。
爆発の最中、四方八方へと放たれていた銃弾。
中でも後者は、ずば抜けて気味が悪い。
あの爆発の中、あらかじめ弾道を予測し、急降下するであろうキリトの位置にぴったりと。
そう、ぴったり跳ね返るように。
それも一発ではなく、同じ角度でもなく、それこそ連射であらゆる角度から。
これらの跳弾を操る様は、もはや天才的を通り越し、伝説的な腕。
そう、伝説。
キリトと同じ、伝説の存在。
キリトも流石に悟り始めていた。
目の前の怪物を。
この女兵士は明らかな別種、他の有象無象とは訳が違う。
キリトは空中にもかかわらず、自らの体を回転させ、隙間なく襲い掛かる銃弾の雨を、二刀で弾き飛ばしていく。
銃弾を剣で弾くなど、キリトにとっても初めての経験だが、なりふりかまってはいられない。
弾丸を弾く音は、まるで機関銃の発射音のよう。
これもまた、素晴らしい技法であった。
女兵士「おぉーっ」
女兵士は、子気味良い音のリズムに惚れ惚れしている。
着地寸前、キリトは受け身を取って着地した。
と、同時に地面を激しく蹴り上げる。
そのまま燃え広がるテーブルの裏へと姿を隠す。
床には夥しい血が広がっていた。
・・・すべてを弾くことは出来なかったのだ。
出血量からして、相当の致命傷である。
女兵士はローブの中から「何か」を掴み取る。
そのまま、キリトが潜んでいるテーブルに近づいていった。
キリトは、自分の居場所がバレていることを察する。
次の手を思案している最中、高らかな声が響き渡る。
女兵士「まさか、銃弾を剣で弾くなんてね!どんな動体視力してるのかしら。」
女兵士は素直に称賛していた。
彼女もまた、これほどの大物を相手にするのは初めてであったからだ。
キリト「キリト様様ってやつさ。・・・名前を変えたい時期もあったが、今は感謝してるぜ。あのアニメと同じような力を手にしたからな。」
キリトは傷の痛みに耐えながら、爛々と答える。
女兵士「ソードスキル・・・だっけ? 大した異能ね。」
キリト「そういうお前は何者だ?何故俺のスピードについてこられる?俺じゃなきゃあ百回は死んでるぜ?w」
女兵士「・・・ふふっ。」
クスっと笑う。
そして女兵士は、身に着けていたローブを勢いよく脱ぎ捨てたのだ。
もう擬態など意味のない行為とでもいうように。
その女兵士は可愛らしいベレー帽を着けていた。
手作りなのか、その素材はダンボール。
服装は将校が身に着けるような茶色い軍服。
しかも、半袖短パンの軍服である。
見た感じ二十代前半か、可愛らしい笑顔で両手をウキウキさせている。
身長は中の上ぐらいか。
腕と足の筋肉は見るからに細く、不健康そのものだ。
服で見えない部分も、なんとなく分かってしまう。
女兵士「私の名前は安眠ちゃん!!さぁ、第二ラウンドと行きましょう!!」
なんだこいつは、と。
キリトは思わずにはいられなかった。
そして一つの疑問。
あのローブが、四次元ポケット、つまり武器保管庫ではなかったのか?
そのローブを捨てた。
これはつまり、新たな兵器を捨てたことと同じこと。
あいつはもう、手に持っているP90しか使えないということだ。
そもそも、ダミー人形の謎も分からずじまい。
あの跳弾も。
もはや未知の領域だ。
あれは、訓練で身につくものでは決してない。
だとすると、それら丸ごと「異能」ということになる。
武器をその場で複製、その場で保管、ダミー人形の複製、天才的な兵器の腕。
あまりにもやれることが多すぎる。
俺と同じ上位クラスの「異能」なのは間違いないだろう。
俺の「アニメのキリトと同じ力が使える異能」と同じように。
あの安眠とやらにも、何かしらの法則があるはずなんだ。
キリトは自らの推理を整理しつつ、後方から飛んでくる跳弾を、見もせずに弾き飛ばした。
もう攻撃は始まっている。
安眠「うわーーっ!!すごいすごい!今のもよく斬ったねぇぇぇっっ!!」
もう隠す必要のないテンションで、P90をぶっ放す安眠ちゃん。
彼女にとってはこれが素なのだ。
安眠「すごいよキリト君!すごいすごおおいぃぃいい!!うふっ、うふ、うふううふふふっふふっふふふふふふふふっふふ!!!!」
キリトが潜んでいたテーブルが、銃弾でバラバラにされる。
これで残るテーブルは2つのみ。
だがキリトには、逃げる気など毛頭ない。
もう小細工は無しだ。
避けきれるかっ!!
テーブルが壊れる瞬間、過去最高のスピードで安眠ちゃんへと詰め寄るキリト。
が、それが良くなかった。
ローブを捨てたことで、新たな兵器が生み出せなくなる。
――そう思わせることが、彼女の狙い。
空中に放たれていた小型兵器を、キリトは見逃した。
激しい爆発音。
突然。
キリトの世界から、音と光が消えた。
何も見えない。
聞こえない。
安眠ちゃんが投げたのは・・・閃光弾。
キリトは理解する。
完全にしてやられたのだと。
頭の中で瞬時に地図を作成。
テーブル、自分自身、安眠ちゃん、これらの位置を正確に整地。
そしてすぐさま、テーブルの蔭へと身を潜むことが・・・できた気がする。
本当にテーブルの蔭に移動できたかすら、キリトには判断出来ずにいた。
少しずつ聴覚が戻ってくる。
だが未だに、視覚は自由が効かない。
安眠「ソードスキルってさぁ~。」
キリトは声が聞こえた前方に意識を向ける。
ダミー人形が話している可能性も考えられる。
撃たれた瞬間、即反撃は悪手だ。
安眠「剣が無くなっちゃったらどうなるのかねぇ~。」
その言葉を聞いた途端、キリトの中で光が消える。
躊躇など一切無しのあの眼に戻る。
殺戮器械が今、再び姿を現した。
安眠ちゃんの狙いは二刀であった。
事実、二刀を盗られたその時点で、キリトの敗北は決定する。
あの二刀は要と言ってもいい。
剣が無ければ、キリトは異能が使えない。
彼は決断する。
速やかな決着をつけることを。
できればこの技は使いたくなかった。
出力を半分に抑えたところで、この廊下が保つかどうかわからない。
二刀が光りだす。
キリトはその場で膝を付き、何かを呟き始めた。
安眠(・・・ん~?)
安眠ちゃんの足が止まる。
異能持ちとの戦いは、いくら警戒しても損はない。
安眠(溜め技・・・もしくはカウンターかな?店じまいだねこりゃ。)
安眠ちゃんの決断は早い。
ダミー人形に銃撃すらさせず、自分は即座に身を隠す。
非常に狡猾な一手だが、この店じまい戦法は時と場合によっては有効なのだ。
だが、それに対する客の反応は容赦がなかった。
キリト「スターバーストォォォォォ・・・ストリィィィィィム!!!!!!!!」
碧き閃光が迸る。
廊下は一瞬にして、碧き龍に包まれた。
安眠ちゃん(・・・はや。)
もはや光線と言っていいその奔流は、すべてを碧く染めていく。
スターバーストストリーム。
それは、一撃必殺ともいえるキリトの切り札。
単純で圧倒的な物量となって押し寄せる碧い業火龍。
その正体は、二刀の中に溜まった闘志、いわゆる力の奔流を解き放つだけの荒業。
キリトが所有するソードスキルの一つである。
見慣れた地形が砂の城を崩したように掻き消える。
大気ごと爆砕しながら暴風と化す。
天が引き裂けるような音。
衝撃は些かも衰えず、四方八方へと破壊を繰り返す。
キリトの視覚と聴覚が戻るころには、もう何も残らない。
視界全てに、碧い炎。
これでは逃げ場どころではない。
文字通りの、決着であった。
キリト「卑怯とは言わせないぜ?・・・安眠。お前という相手に敬意を払ったまでだ。・・・安らかに眠りな。」
キリトは力の奔流を断ち切り、二刀を鞘に納める。
そしてしばらく無言のまま、キリトは立ち尽くす。
碧の世界で佇む中・・・彼は何を思うのか。
安眠「ふぅ・・・。ギリギリセーフだったね。」
碧く燃え広がる廊下で伏せながら、安眠ちゃんは一人寂しく呟いた。
あろうことか、彼女は悉く避けていた。
だとしても、これでは逃げ道がない。
安眠「キリト君・・・かぁ。楽しかったなぁ・・・。」
黒いローブを羽織り直し、安眠ちゃんは片手を振り上げる。
その手の動きに合わせ、碧い業火が操られる。
次々と業火を移動させ、安全な退路が出来あがる。
安眠ちゃんはその道を楽しそうに歩く。
安眠「結局、キリト君には異能を一度も見せずに終わっちゃった。まっ!目標は達成したし、これでまたすぐ会えるからねぇ~。」
ローブ内から取り出したパソコンをカタカタと叩きながら不敵に笑う。
安眠「うふふっ。うふっ、うふふふふっ、うふっふふっふふふふふ。」
ふぁ「つまり、私たちのこの姿は、ゲームでもよく言われる”アバター”と考えていいかもね。」
そこには、ふぁっきゅーれいかが少女にレクチャーをしている姿があった。
ふぁ「現実世界で大衆にどんな印象を抱かれていたか。・・・または本人が思い描いた理想の姿か。条件は分かってないけど、そんな感じの思いが反映されて、私たちの姿が構成された。と、私たちは考えているわ。」
少女の方も、落ち着きを取り戻し、うんうんと首を縦に振りながら生徒のように聞いている。
ふぁ「さっきのキリトって人も現実世界では剣士ってイメージが強い・。・配信者でね。だからあんなカッコいい感じになってるわけ。」
・・・現実世界の私ってどんな姿だったんだろう。
自分で言うのもあれだけど、ものすごい美少女だよね・・・。
少女はガラス越しの自分の姿を見ながら1人ニヤッとする。
・。・という概念は覚えていて、この世界に来るまではゲームをしていて、名前が思い出せない。
思い出せないのは何故なのだろう。
その時。
振動が小刻みに襲いかかる。
否、地面そのものが揺れている。
二人は立ち上がる。
ふぁ「さぁ、後ろはキリトが守ってくれてるけど、前からも敵が来るかもしれない。移動するわよ!」
「分かったのだ・。・!」
二人は暫しの休憩を終え、隠れ家へと突き進む。
キリト「消耗したぜ。これは一旦、拠点へ戻るしかねぇな。」
その遥か後方に、血まみれの漆黒剣士が一人。
キリト「安眠というネーム・・・なんてこった。思い出したぜ。」
現実世界の記憶を辿りながら、憂鬱そうにキリトは呟く。
キリト「やれやれ、あんな連中まで関わってんのかい。」
そう言い残し、碧く燃え広がる廊下を後にするのだった。
安眠「倒さなきゃ・・・倒さなきゃ・・・じゃないと安眠は訪れない・・・うふふふっふふ!!!」
伝説との戦いから興奮冷めぬまま、次なる戦いに思いをはせる女兵士が一人。
安眠「っといけないいけない。もうステージはおしまい。お楽しみは次の機会!」
被っていたベレー帽を取り外し、綺麗な黒髪が外気に晒される。
その頭上には、小型の通信機。
「U2・No.5、安眠、これから帰投するね!」
通信機をベレー帽の中へと戻す。
手に持っていたローブに包まれ、そのままローブごと跡形もなく消え去った。
そして。
少女が初めて出会った人間。
黒いオーラを垂れ流し続ける謎の男。
「許さない・・・許さねぇ・・・お前は・・・俺だ。」
全てを滅ぼす闇が、世界を侵食していく。
五つの魂が目覚め、すべてのピースが出揃った。
記憶喪失の人形、全てに失望した女、孤独の老兵、反旗を翻す兵士、希望の諸悪。
後にこの五人が、世界を再誕させることになる。
つづく。
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