第161話【朝チュンでは無い】
お久しぶりです!
約4ヶ月ぶりですかね?
この前、ふと一日のPV数を見ると約4ヶ月上げてなかったのにも関わらず一日約200PV着いてたのでそろそろやるか〜ってなりました笑
久しぶり過ぎて内容を思い出す作業からだったので少し大変でしたが待っていて下さった方、本当にありがとうございます。
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「ぐっ、動けない」
俺はチュンチュンという小鳥のさえずりと両腕にのしかかる重さで目御覚ます。
「二人とも力強すぎ、腕が全く動かん。
それに何か心做しか両腕に力が入りずらいんだけど大丈夫かな?」
俺の右腕には沙耶、左腕にはカエデがガッチリと抱きついており、二人が夜中中抱きついていたため血流が少し悪くなり腕に力が入りずらくなっていた。
「おい、二人とも〜。
そろそろ起きろ。
もう朝だし、このままじゃ俺の腕がお釈迦になる」
俺は少し大きな声で二人に声をかけ起こそうとする。
「ふぇっ?
あ〜お兄ちゃんだ〜。
大好きだよ〜」
俺の声を聞いたカエデは薄く目を開ける。
そして、俺の顔を見た途端にぱぁと笑って腕だけでなく体全体に抱きついてくる。
完全に寝ぼけてやがる。
ホント勘弁してくれよ。
お前は、おバカさんだけどめっちゃ可愛くてスタイルもそこそこいいんだからそんな抱きついて胸を押し付けられると興奮してしまうだろ?
因みに俺の股は今、エッフェル塔並に立派にそびえ立っている。
勿論、朝勃ちという生理現象で・・・。
「おい、カエデ寝ぼけてないで起きろ。
沙耶も早く起きなさい」
「ふぇ〜、快人くんがカエデちゃんとイチャイチャしてる〜。
快人くんは私のなの、渡さないから〜」
俺の二度目の声で沙耶が目を開ける。
そして、目を開けた沙耶の目に入ってきたのは俺に抱きついて満面の笑みを浮かべながら寝ているカエデの姿だった。
その様子を見た沙耶は寝ぼけていた事もありカエデに負けじと俺に抱きついてくる。
「い、いい加減にしろー!」
カエデと沙耶に胸を思いっきり押し付けられ、これ以上は流石に俺の精神力の限界が来てしまうと判断した俺は寝起きで出来る最大の音量で叫ぶ。
「ふぁぃ!」
「えっ!?
なになに、何事!?」
いきなりの大声に沙耶はビクッと体を震わせ、カエデは勢いよく立ち上がり上下左右を確認する。
「おはよう、二人とも」
「え?
あ、うん。
快人くん、おはよう」
「おはよう、お兄ちゃん」
俺が両腕の感覚を確かめつつ何事も無かったかのように二人に挨拶すると二人は状況を把握出来ていないのか目をぱちぱちしながら挨拶を返してくれる。
「そろそろ朝食の時間だろうから一度部屋に戻って着替えて来な」
俺はそう言って七時を指している時計に目を向ける。
「うん、そうだね。
それじゃあ、また後で」
「お兄ちゃん、またね〜」
俺につられて時計を見た二人はそそくさと部屋を出ていった。
「ふぅ〜。
俺も息子を落ち着かせてさっさと着替えるか」
俺は二人が部屋を出ていくのを確認した後、息子を落ち着かせるために数度大きく深呼吸をし、着替えに手を伸ばした。
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