第158話【室内プール】
昼食を終えて一時間ほど休憩した後、俺達はおじいちゃんの家?
あーもう屋敷でいいや。
屋敷の一室にある室内プールに来ていた。
端までは25メートルある結構大きなプールだ。
この金持ちめ!
「とーりぇい!!!」
バシャーン!!!
「おいこらカエデ!
誰もいないからって飛び込んでんじゃないわよ!
張り倒すよ!」
「ふぃ〜」
プカプカ。
カエデの飛び込みに寄って水しぶきがかかった母さんがガチギレしているがカエデはそんなこと気にせずプカプカと水に浮いている。仰向けになって浮かんでいるため胸が強調され自然と目線がいってしまう。
あいつ前に海に行った時より大きくなってないか?
「あいつ本当に無邪気だな」
「そこがカエデちゃんの魅力だしね。
学校でもモテモテ何でしょ?」
俺がそうと呟くと隣にいる髪を後ろにまとめポニーテールにして水色ビキニの水着を着た沙耶が返してくれる。
ちゃんと褒めたよ!
実際めっちゃ可愛いし。
そしてら沙耶が顔を真っ赤にして照れて初々しいカップルみたいなことになって案の定、皆にいじられた。
「琴音ちゃんが言うにはな」
「私もカエデちゃんはモテると思うなぁ〜。
私が男だったらカエデちゃんに惚れてたかも。
あの無邪気な笑顔が男心をくすぐるんだよ。
それに快人くんがガン見するぐらい胸も大きいしね〜」
バレていらっしゃる。
「いや、あなたは女子でしょ。
胸を見てしまうのは男のサガなんだ」
「おーい!
お兄ちゃん!」
「どした。
学校ではモテモテと噂の我が愛しの妹よ」
大きな声を出しながら背泳ぎで近ずいて来た。
「いきなりどうしたの?
それに学校でモテモテなのは本当だよ。
琴音と2大美少女やってます!
ま、流石に沙耶ちゃんには劣るけどね〜」
「じ、実は誰かと付き合ってたり?」
「このシスコン」
沙耶が何かボソッと呟いた気がしたが聞こえていないフリをする。
「あはははっ。
そんなわけないじゃん!
私は自他ともに認めるブラコンだよ!
告白されても「お兄ちゃんより素敵な人じゃないと付き合えない」って断ってるよ。
てか、そんなことよりさ!
お兄ちゃん勝負しようよ!」
「勝負?」
「そ、100メートル自由形!
商品は今夜の沙耶さんとの添い寝券!」
「え?私が景品?」
「勝手に沙耶を景品にするな」
「でも沙耶さん。
お兄ちゃんが沙耶さんのために頑張る姿見たくない?」
「み、見たい」
「はい、決定!
早く準備してやるよ!」
「あいつ勝手に決めやがって」
「いいんじゃない?
快人くんも私にカッコイイところ見せてよ」
「はぁ、わかったよ。
準備運動してからな。
お前もちゃんとしとけよ」
「私は大丈夫〜。
早く早く〜」
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