第154話【沙耶、襲われる!?】

「手前の部屋から理恵子様、和真様の二人部屋でその次に楓様、快人様、沙耶様の一人部屋と続いております。

お荷物は今言った部屋に置いております。

理恵子様と和真様は夫婦なので二人部屋が良いと思ったのですが理恵子様の部屋も綺麗に残っておりますので使って頂いても大丈夫でございます。

あと、皆様のお部屋はこの前まで荷物置きとして使っていた部屋もございます。

ちゃんと掃除を済ませベッドなどの必要なものは揃えているつもりですが何かありましたら遠慮せずにおっしゃってください」


二階に上がると三田さんが丁寧に説明してくれる。

照さんは他の仕事しているのかここにはいなかった。


「三田さん、ありがとう」


「「「「ありがとうございます」」」」


母さんに続いて皆が三田さんにお礼を言う。


「とりあえず皆それぞれの部屋で荷物を確認するか」


「そうね。

じゃあ、また昼食の時に〜」


「私も部屋でゆっくりするね〜。

お兄ちゃん時間になったら呼びに来てね!」


両親はそう言って腕を組みながら二人部屋に入りそれに続くようにカエデも指定された部屋に入っていった。


「俺達も行くか」


「うん、そうだね。

ねぇ、快人くん。

部屋見終わったら快人くんの部屋に行ってもいいかな?」


「ん、わかった。

急ぎめで支度する。

じゃあ、また後で」


俺もそう言って沙耶と別れ部屋に入る。

おそらく沙耶はさっきの話で俺に何か相談があるのだろう。

俺もまだ整理がついているわけでは無いので沙耶と話しながら少しづつ整理していくのもいいかも知れない。


「うわ、部屋の中も広いな」


部屋の広さはだいたい俺の部屋の1.5倍程ある。

俺の部屋でも友達が入って来た時に「お前ん家、金持ちかよ」と言われることがたまにある程の広さなのでその1.5倍はかなりやばい。

もっと分かりやすく言うと少し大きめのリビングぐらいの大きさだ。


「ベッドもふかふかしてる。

これだけで軽自動車買えるぐらいの値段するって言われても驚かんぞ」


他の家具も素人の俺から見ても凄いと思ってしまう品物ばかりでもし何かの弾みで壊してしまったらどうしようと考えてしまう。


「きゃー!!!

助けてー!!!」


「!」


とりあえず荷物を出すかなと思い荷物の方へ歩いて行こうとした瞬間、隣の部屋から沙耶の悲鳴が聞こえてきた。


「沙耶、どうした!

開けるぞ!」


俺は急いで部屋から出て隣の部屋の前まで行きそう叫んでから部屋のドアを開けた。


「きゃーっ!

これが憧れの沙耶様のスベスベ肌!

匂いも他の有象無象とは違いいい香りがする!

握手してください!

抱きしめさせてください!

舐めさせてください!

そして罵りながら踏んでください!

私の愛のご主人様になってくださいぃぃぃぃっ!」


「いや!

ダメっ!本当に舐めないでくだい!」


「どうしたの!」


「はっ!」


俺は扉を開けたと同時に目に入ってきた沙耶に抱き着き凄い発言を連発しているメイドの照さんに頭の処理が追いつかなくなりフリーズしていたところを俺と同様に沙耶の悲鳴を聞きつけてきた母さん達の声によって我に返った。


────────────────────

やっぱりネタ回って良いですよねぇ〜。

楽しいし書くの簡単やしいいことしかない!

てなわけで次回、沙耶、〇す!?デュエ○スタン〇イ!※冗談です。


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