第153話【自信と覚悟】

「お父さん、言いたいことはわかるけどその質問にすぐに答えろっていうのは酷じゃない?」


難しい顔をした沙耶の為に助け舟を出してくれる。


「ああ、すまん。

配慮が足りなかったな。

返事はいつでもいいよ」


「いいえ、大丈夫です。

私は、、、正直自信ないです。

てすが、快人くんの事が大好きで離れたくない、快人くんを支えられる人間になりたいと言う気持ちに嘘はありません。

なのでどうか、私を快人くんを支えることの出来る人間にしてください。

自信はありませんが、覚悟はあります。

よろしくお願いします」


沙耶はそう言って深々とおじいちゃんとおばあちゃんに頭を下げる。


「沙耶、ありがとう。

俺からもお願いします」


俺も沙耶の横で同じように頭を下げる。


「二人とも、、、。」


「俺は何もしてあげれんが応援は任せろ!」


「沙耶さん、、、好き!」


母さんの感動しているような呟きに父さんの何でそんなに自慢げに言えるのだろうと思える応援、最後のカエデの意味わからん告白?が聞こえてくる。

まあ、沙耶のさっきの言葉はカッコよかったけどさカエデさん貴方って百合だっけ?


「うむ。

わかった。

精一杯、頑張らせてもらおう」


「ありがとうございます!」


「おじいちゃん、ありがとう!」


「いや、沙耶さん。

お礼を言うのは私の方だ。

孫を大切に思ってくれて本当にありがとう。

どうかこれからも宜しくしてやってくれ」


「本当にありがとうね。

貴方みたいなしっかりした子がいてくれるなら快人も安心ね」


祖父母が沙耶にお礼を言う。


「ありがとうございます!」


「ありがとう、二人とも。

それでなんだけど、具体的に俺達は何をやったらいいんだ?」


「そうだな。

とりあえずは受験勉強を頑張ってある程度いい大学に進学しなさい。

学歴が低いというだけで下に見てくる輩は今の時代でも大勢いるからな」


「当分は今と変わらない生活でいいってこと?」


「ああ、お前達は理恵子と違ってまだ時間は十分にあるし、これから当分は理恵子の事で俺達は手が離せない。

それに人生で一度きりの学生生活だ、後悔しないようにしなさい」


「うん、わかったよ」


「それで、まだ予定だか大学三回までは週一で我が家に来て貰って勉強をしてもらうつもりだ」


「週一でいいの?」


「ああ、でも宿題は多少だすぞ?

それで、三回までに単位をほとんど取ってもらい四回の時には長期インターンという形で仕事を覚えて貰おうと思っている。

それにさっきも言ったが人生で一度きりの学生生活を楽しみなさい。

二人とも何か質問はあるか?」


「大丈夫、ありがとう」


「はい、私も大丈夫です。

そこまで考えてくださりありがとうございます」


「いいんだよ。

もう君は家族みたいなものなんだから。

よし!

話は終わりだ。

少ししたら昼食だからそれまで自由に過ごしてくれ」


「じゃあ、とりあえず荷物を整理しに行きますか」


「そうだな」


「え〜、ずっと座って真面目な話聞いてたから疲れたよ〜。

ちょっと休憩しよ〜」


「荷物を整理してからにしなさい」


「は〜い」


ブツブツと文句を言うカエデを引き連れてみんなで二階にある部屋に向かう。


────────


星しくだいお願いします!

最近特に何もしていないのにPVとフォローが増えてきている。

嬉しいけど何でやろ?って気持ちになる。

皆さんありがとうございます!





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