第149話【メイドの三田さん】

「「「おお〜!」」」


「凄い!

凄いよお兄ちゃん!

お城だよお城!」


「そうだな。

本当にここが俺たちのじいちゃんの家なのか?」


いつも行っている別荘もなかなかの大きさだったが今回来た家はもう家というかお城と言う方が近い大きさだった。


「凄いでしょ。

私も子供の頃はここに住んでたんよ」


「母さんがお嬢様とか似やわなすぎる」


「同感」


「あはははっ」


俺の言葉に楓が同感し沙耶が苦笑する。


「なにお〜!

貴様らそこになおれ!」


「まあまあ、母さんがお嬢様だったら俺と出会うことも結婚することもなかったんだからいいじゃないか。

俺は今の母さんが好きだよ」


「あなた、、、。」


両親は熱い眼差しで見つめ合い飽きしめ合う。


「もう、そういうのいいからさっさと入ろ」


「いいじゃない、ちょっとぐらい」


「別にイチャイチャするなとは言ってない、中に入ってからにしろと言っておる」


「へいへい、わかりましたよ」


「拗ねた、母さんも可愛いよ」


「あなた、、、」


「もういいって!」



「ただいま〜」


母さんが渋々といった様子で家の扉を開ける。


「「皆様、お待ちしておりました」」


「三田さん久しぶり〜」


出迎えてくれたのは2人のメイドだった。

50代ぐらいの優しいおばあちゃん見ないな人でもう一人は20代半ばぐらいの落ち着いた印象の人だ。

一人目の三田さんと呼ばれた優しいおばあちゃんみたいな人は別荘に行った時も何かと世話をしてもらった人なので知っているがもう一人は初めて見る人だ。

付け加えておくと他にもメイドを含めた使用人は何人かいるが基本的にメイド長を務めている三田さんが俺達の世話をしてくれている。


「あれ?

そちらの方は新入りさん?」


「ええ、この子は私の娘でして私も歳ですから私の手伝いをお願い出来る人を探していたところ旦那様が娘を雇ってくださいました。

ほら、ご挨拶を」


「はい、二ヶ月ほど前からお世話になっております。

三田照と申します。

これからよろしくお願い致します」


「はい、ご丁寧にありがとう。

私は、あなたの雇い主の娘で佐藤理恵子です。

よろしくね。

で、こっちが主人の和真さん」


「よろしくお願いします」


「で、こっちが息子の快人と娘の楓」


「よろしくお願いします」


「よろしく〜」


「おい、年上の人なんだからしっかり挨拶しろ」


「大丈夫ですよ。

快人さんも普段通りに話してください」


「はい、ありがとうございます」


「で、最後にこの子が快人の彼女の松本沙耶ちゃんね」


「よろしくお願いします」


「は、はい、こちらこそよろしくお願いします」


あれ?

何か沙耶の時だけちょっとおかしくなかったか?

別に邪険にしてるって訳でも無いからほっとくけどさ。


「旦那様と奥様は奥の部屋でお待ちです。

お荷物は部屋に運んでおきますのでそちらに置いてください」


「じゃあ、お願いしますね」


母さんそう言って皆が荷物を置き奥の部屋に向かう。


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星を星をくだせえ

あ、来月で初めて収益が貰えそうな気がします。

これもみなさんのおかげですありがとうございます。

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