第138話【スマ〇ラ大会?】

昼御飯と言う名の質問攻めが終わり、俺達は何故かカエデの提案であるス〇ブラ大会をおこなっていた。


「あ、そうだ言うの忘れてたわ」


「何を言い忘れてたんだ?

俺達に関係あることか?」


「あんたとカエデに関係ある話よ」


「どうかしたの〜?」


ゴロンと寝転がったままゲームのコントローラーを操作していたカエデが起き上がり聞く。


「来週、お父さんが帰ってくるんだって。

だから実家に行くわよ」


「へ〜。

何ヶ月ぶりだっけ?」


「四ヶ月ぶりぐらい?」


「厳密には四ヶ月と十一日ぶりよ」


俺の質問にカエデが答えて母さんがさらにそれを正す。


「さすがお母さんお父さんのこと大好きだね!」


「当たり前じゃない」


「どっちの家に行くんだ?」


「両方よ。

まず私の親の所行って一泊してそのまま次はお父さんの親の所に行く予定」


「てことは最低でも四日間は空けとかないといけないわけか」


「そそ。

よろしくね」


「でも、お父さん帰ってきたばっかりなのに大丈夫なのかな?」


「大丈夫よ。

本当はせっかくお父さんが帰ってきたんだから二人でイチャイチャしたいのに実家に帰らないとおばあちゃん達がうるさいから渋々行くのよ。

多少、お父さんに無理してもらってでも早くそんなことは済ませて二人っきりで過ごすの!

だから実家から帰ってきてからすぐに私とお父さんは温泉旅行に旅立つからそこんとこよろしく!」


「へ〜い」


「了解」


「てことは快人くんと四日間会えないってことか〜」


沙耶が少し寂しそうにそう呟く。


「そうよ!

沙耶ちゃんもまっちゃんも一緒に行きましょうよ!

快人の彼女ですって言えば歓迎してくれるわ!」


母さんが沙耶の肩に手を置きながら言う。


「え!

私達もですか!?」


「ん〜。

私は仕事があるからちょっと無理ね。

沙耶は行きたいなら行ってきてもいいわよ」


「え〜。

まっちゃんも一緒に行こうよ」


「もう有給がそんなに残ってないのよ。

今回分ぐらいは大丈夫だけど何かあったときのために2日分はこのしておきたいから」


「仕事なんか休みなさい!

上司命令です!」


「そんな命令が通用するわけないでしょ」


「ちぇー」


「で、沙耶はどうするの?」


「快人くんと一緒にいたいけど不安だよ。

なにか粗相をしてしまって「お前なんかに私の大切な孫はやらん!」って言われちゃうかもだし」


「大丈夫大丈夫。

うちの両親そんな人じゃないから。

逆に喜ばれるよ、絶対に」


「んー。

快人くんはどう思う?」


「俺としては一緒に行って欲しいけど沙耶に負担かける以上無理強いは出来ない」


「何童貞みたいなこと言ってんの!

男なら俺についてこい!って言いなさいよ!」


「沙耶、俺についてこい!」


「はい!

どこまでもついて行きます!」


こうして沙耶も一緒に実家に行くことが決まったのだった。

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