第103話【告白(後編)】

この話で告白編終わります。

今まで、読んでくださってありがとうございました。


これからも頑張りますので応援よろしくお願いします。


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「何でそんなに緊張して、安心してるの?

私は、快人くんのことを好きって公言してるんだよ?

そんな子に告白したら絶対OKに決まってるじゃない」


「そうは言うがな。

沙耶は、本当に俺なんかには勿体ないぐらい魅力的な女性なんだよ。

そんな人に、しかも人生で初めての告白だぞ?

緊張しないわけないだろ?」


「そうなのかな?」


「そうなの」


「ねえ、快人くん」


「ん?」


「キスして」


「え!?」


「私のファーストキス貰って」


沙耶がうるうるとした瞳で見つめてくる。


「うん」


俺は、沙耶の唇に吸い込まれるかのように顔を近づけキスをする。


その時、何故か緊張はしなかった。

沙耶の柔らかい唇が俺の唇に触れる。


実際キスしていた時間は二、三秒なのだろうが俺には三十分ぐらいしていたのではないかと思わせるぐらい時間がゆっくりに感じた。


俺達はそっと唇を離す。


「ふふっ。

何か恥ずかしいね」


沙耶の顔が真っ赤になる。


「ははっ。

そうだな。

でもそれ以上に幸せな感じがする」


「うん」


「さて、そろそろ戻るか?」


俺がそう言って立ち上がろうとした時、沙耶に服の裾を掴まれた。


「お?

どうした?」


「もう少し二人でここにいたいなぁーなんて」


沙耶が、顔を真っ赤にして俯きながら言う。


「わかったよ。

もう少しゆっくりしていこうか」


俺の服の袖を掴んでいる沙耶の手を握り座り直した。


「星綺麗だね」


「そうだなぁ〜」


それからは特に何か話すわけでもなく、手を握りながら星空を眺めていた。




Prrrrrr!


ここに来てから一時間ぐらいたっただろうか?

突然、俺の携帯が鳴り出した。


「ちょいと失礼」


俺はポケットに入れていた携帯を取り出し耳に当てる。


もちろんもう片方の手は未だに沙耶と繋いだままだ。


「はい、もしもし」


「か〜い〜と〜」


「母さんか、どうした?」


「まだ!?

本当はもっと二人っきりにしてあげたいんだけど限界!

夜の山で車に一人でめっちゃ怖いんだけど!」


「あ、そう言えばそうだな。

ごめん、すぐ戻るよ」


俺は、そう言って電話をきる。


「お義母さん?」


「そそ、母さんが夜の山で車に一人が怖いからそろそろ帰ってきてって」


「そうだね。

お義母さんには悪いことしたね」


「まあ、怒ってる感じじゃなかったし大丈夫だろ。

さ、戻るか」


「うん」


俺達は、レジャーシートを仕舞ってから車に戻った。




「母さんごめんお待たせ」


「お義母さん、ごめんなさい」


「こちらこそごめんね。

物音とかヤバくてね」


「いえいえ」


「じゃあ、帰りましょうか」


「はい」


「うん」


母さんが車を発進させ帰路についた。


「それにしても、上手くいったみたいで良かっわ」


「そうだな」


何で上手くいったって思ったのか質問しようとしたが、今日、告白するって言って二人とも笑顔で戻ってきたらそりゃわかるかと思いやめた。


「はい、良かったです」


「よし!

今週末は、まっちゃんも呼んでパーティーやるよ!」


「おー!」


母さんと沙耶の嬉しそうな声が響く車に乗って家に帰った。



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