第102話【告白(中編)】

明日で告白編終わると思います。

それから一週間から二週間ほど空けて高校卒業編書きますね。(別にネタが無いとかではないのでそこは安心してください)

ダラダラしたものを書くつもりなので、メリハリが付いたものが読みたい方は悲しいですが辞めた方がいいかもです。


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「なあ、沙耶」


「ん?」


「今まで、いろんな人に沙耶のことどう思ってんの?

好きじゃないの?って聞かれたんだよ」


俺は、体を起こし沙耶の方を見て言う。


「うん」


沙耶も返事をしながら体を起こす。


「もちろん好きか嫌いかで聞かれたら好きだよ。

でも、最初は友達として好きってだけで恋人にしたいかって聞かれるとよくわからないって感じだったんだ」


「うん」


「でも、今なら自信を持って言えるよ。

俺は、沙耶のことが好きだ。


親思いのところも、俺が冗談を言うとすぐに頬を膨らまして抗議するところも、ノリのいいところも笑顔がとても可愛いところも、怒った時はめっちゃ怖いけど、そこも含めて全部、沙耶の魅力的な部分だと思う。


俺は、沙耶も知っての通りヘタレだし、頭はまあまあ良いが顔は平均的だし、すぐに調子に乗ってしまうところもある。


だけど俺は、沙耶のことが好きだ。

これからも一緒にいたい、隣で笑ってて欲しいと心から思う。


もし、沙耶が良かったら、俺と付き合ってくれませんか?」


俺の声は震えているだろう。

もしかして、緊張し過ぎて変になっていたところもあったかもしれない。

でも、途中で途切れさせたらだめだ、自分の気持ちをちゃんと最後まで言うんだと言う気持ちで、腹から声を絞り出し言った。

俺は、目をつぶっていたので沙耶の顔は見えない。


沙耶は、今どんな顔押しているのだろうか?

笑顔でいてくれているだろうか?

もしかしたら、俺の告白のセリフが納得出来なくて怒っているだろうか?


俺は、そんな心配を胸に秘め、恐る恐る目を開け、沙耶の顔を確認する。


「え?」


そこにはボーッと俺を見て涙を流している沙耶の姿があった。


「どうした沙耶!?

え!?

俺なんか間違えた!?」


「うんうん。

違うよ。

嬉しくて泣いてるんだよ。

一年ちょっとの片思いがやっと叶ったんだよ。

嬉しくないわけないじゃない」


沙耶は、涙を拭いながら言う。


「じゃあ、返事は」


「うん。

こちらこそよろしくお願いします」


沙耶は、今まで見てきた中で一番の笑顔を俺に向け返事をする。


その笑顔は、背景の夜空に後押しされているせいかとても神秘的なものに見えた。


俺は、感極まって沙耶に抱きついてしまう。


「え!?

ちょっと快人くん!?

ちょっと苦しいよ!」


「よかった〜。

本当によかった〜」


俺は、沙耶から体を離す。

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