第11話 愛に愛され…
城路 翼に監禁されてたのを隼達に助けて貰い、私は今、隼の家に居ている。
あの日、私は助けて貰って隼が私の実家に行き、父に私を下さい!と言ってくれて、父は私が幸せならと、許してくれた。というか、城路翼に私を渡した時点で、もう親ではないんだけど…っと思っていると…
隼「あのお父さん今日で和美と家族の縁切って貰えますか?」
父「何故、いきなり来た君にそんな事を言われないといけないんだ?私は和美の父だ大事な娘と簡単に縁を切れと言われて納得など出来ん。」
隼「よく言うぜ、じじい。てめえが、和美を城路って言う奴に渡した時点で、お前はもう和美の親ぢゃねえ。」
隼がそう言うと、お父さんは何も言い出せずに俯いていた。
父「和美、すまなかった。確かに俺はアイツに揺すられ和美を渡してしまった。そうだな、あん時に俺は和美の父として失格になったんだな。もう、この組も長くない。傘下共が薬物や危険な事をしているのは、分かっていた。だから、今週にでも組長として自首するしかないと思っている。いい時期だったかもしれない。隼君だったかな?君に和美を任せたよ。泣かさない様に頼むな!」
隼「分かりました。行こう和美。俺の家にこれから一緒に住むぞ!」
和美「うん。さよならお父さん。」
父「元気でなっ!」
ーーー翌日…ーーー
美結「かーずーみー‼︎」
和美「あっ!美結。」
美結「もう和美のバカっ!凄い心配したんだから。後で隼君に達に聞いたけど。和美に話したい事沢山あるのに〜!」
和美「ごめんねー、私も美結に話したい事あるんだ。あのね…」っと言おうとした途端、美結が遮った。
美結「じゃあ、帰り少し私に付き合ってくれない?」
和美「いいわよ。」と話してれば、隼達がお昼休みに教室までやって来た。
颯と美結は何故か顔が赤くなっている。
椿はそれ見て溜息と拗ねながら食堂に先に歩いて行った。隼はと言うと私の横で同じ歩幅で合わせて歩きながら、私の耳元で「今日から一緒に住めるなぁ。これ俺の家の合鍵だ!持っておけ。あと、家に帰る時は颯か椿に電話しろ。和美のことだ、今日、友達と遊ぶんだろ?」
和美「ありがとう。隼は今日帰ってくるんでしょ?」
隼「やる事を終えたら、帰る。俺が帰るまで椿か颯を家に待機させておくから安心しろ。」
和美「分かったわ。」
そうして、いつの間にか放課後になり…
私は美結と喫茶店に居た。
美結「んで和美の話したかった事って何?」
和美「私、隼と付き合うことになって
今日から同棲するの。自分の家とは縁を切ったの。」と昨日のことを包み隠さず話した。
美結「そうだったんだ…大変だったんだね。私何も出来なくてごめんね!」
和美「大丈夫だよ。美結の顔見れて元気そうで何より。美結の話したかった話とは何なの?」
美結「あのね、私颯に告白されたの。んで昨日から付き合ってるの。」
和美「そーなんだ!良かったね、おめでとう~‼︎」
美結「ありがとう。それでね…今から颯達が居てる倉庫に顔出そうと思ってるんだけど和美も一緒に来てくれない?」
和美「いいよー、私も行ってみたい。」と言うことで、私は美結と一緒に倉庫に向かった。
和美「なんか倉庫の周りって何も無いんだね。」
美結「ここだよ」っていう美結の言葉と同時に、デカく何人入るんだろうっていうぐらいの倉庫が見えて来てバイクの音もデカくなり…騒がしくなってきた。
美結は常連の様に倉庫の中に入って行き、私も迷子にならぬ様奥へ進んで行くと見慣れた顔立ちが並んで居た。
椿「あっ、和美ちゃんだぁー!」と言うのと同じくらいに、隼がこっち向いたと同時に奥には見たくない人が居た「城路…翼」私はあの一件以来話も聞いてないしどこ行ったとかも分からなかった。城路翼の目は私を捉えて目を見開いたが…それも束の間、隼が城路のお腹にパンチを決めすごい音がした。
それを見せぬ様にか、椿が上の個室に促してくれた。
そして、上で3人で待っていると、颯が入ってきてその後ろに隼が居た。
颯は、美結の左側に座り颯の左側に椿が座り、その向かい側に、隼と私が座った。
静かな空間の中で沈黙を裂いたのは、美結と颯だった。
美結「颯~、ミルクティー飲みたいから買いに行こうよ~」
颯「おっ!良き良き。俺も喉渇いてた所なんよね~。皆んなもミルクティーで良き?まあ、ミルクティー専門店なんだけどねー笑」
椿「じゃあ、ホットミルクティーで。隼と和美ちゃんはどーする?」
和美「私、アイスミルクティーで。」
隼「俺は和美と同じのでいい。」と言い隼は財布から福沢諭吉を1枚出すと、颯に渡し颯と美結は出て行った。隼は目を閉じてゆっくりし、椿くんはpcで何か調べているみたいで、私はと言うと隼に抱きしめられた状態で頭を撫でられてる状況だ。
隼「和美、今日は一緒に帰ろう。ゆっくり話がしたいからなー。」
和美「話ー?って、何ー?」
隼「これからの事とかかな?」
って言いつつ隼がキスしようと間近に迫って来た時、階段の方から話し声が聞こえて来て、隼は舌打ちと共に口に煙草をくわえ机の上に置いてたライターで火をつけ天井を見つめていた中、颯と美結が手を繋いで入ってきた。
颯,美結「ただいまーん!!」
そして、皆でタピオカミルクティーを飲んで、21時ぐらいにもう切り上げて颯は美結を送り、準と私は椿君が運転する車で、これから一緒に住む隼のマンションに向かった。
隼「椿、サンキュ!また連絡する」
椿「あーいよっ!じゃあね、和美ちゃん!」
和美「おやすみなさい。」
椿さんが車を発進させ、マンションから居なくなった時と同時に、隼とマンション内に入っていきエレベーターに乗り最上階の30階ボタンを押し着いたら目の前は1つしか扉がなく、入ると何室部屋があるか分からないぐらい広かった。
隼「和美の部屋はここだ!寝室は俺と一緒だ。あと風呂場とトイレとウォークインクローゼットの場所を教える。来い!」と言い、手を引っ張られ全ての案内が終わりリビングのソファに腰掛け隼が話し出した。
隼「和美、高校卒業後と同時に入籍しよう!俺の気持ちは、そこら辺の男共よりも気持ちは強い。俺はお前を守りたい。死ぬまで傍にいて欲しい。俺は、今は族をやっているが卒業後には親の会社を継ごうと思う。だから、和美俺はお前だけをずっと見ていたい。」と小さな箱を出して来た、私が手に取って開けると…そこには…
和美「きれーい!私も離れてる間ずっと隼の事を考えていたの。会いたくて助けてってずっと心で思ってた。私で良ければお願いします。」
私はそのまま隼のシトラスの匂いに包まれたのに気付き抱きしめられている事をわかった!
私は隼に届くか届かないかの声で『幸せ。』と言うと、無意識か分からないが隼の抱きしめてる力が強くなった気がした。
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