第4話 曇天空

あれから、あのカラーの激しい3人組がクラスに来ることが多くなった。

椿「和美ちゃん、美結ちゃん、おはよぉー。」

颯「あー、椿が和美ちゃん達をナンパしよーとしてるー!」

隼「チッ、うるせーな。」


美結「おはよぉー!」

和美「おはよー!みんな。」

何故か分からないが、仲良くなっていた。

美結に至っては私以外の人と話すのが初めてで、友達が増えたーと喜んでいたぐらいだ。

そして、私たちは、皆で食堂に行ってご飯を食べるのが日課になっている。


椿「今日は、隼の奢りなー。」

隼「チッ、オレ財布ない、颯出しててー」

颯「えー、また俺かよ。」

椿「いいじゃんいいじゃん、優男はモテるよー」と言うと、椿は隼に何か伝えると


隼が私の所に来て

隼「和美、一緒に飯食わねー?」

和美「え?今から皆で食べるじゃん」と言うと不機嫌になりつつも

隼「2人でってこと。」

私は、美結を見ると小声で「いいょ、大丈夫。行っといで!」と言ってくれたので、私は隼と2人で食べる事にした。

隼「おい、お前は何が食べたい?」

和美「んー、ラーメンが良いな。」

隼「わかった、買って来る。」と言って買って来てくれた隼は、私の横で座って食べ始めた。

隼「なあ、和美?今週の日曜日って予定空いてる?」

和美「え?大丈夫だよ」

隼「じゃあ、小崎駅に10時に待ち合わせなっ‼︎」

和美「おっけー、わかった。」

‘ブーブーブー’

隼「和美ケータイ鳴ってるぞ!」

和美「あ、ごめん。ちょっと行ってくる。」

この時、隼が電話の相手見てるなんて、私は知らなかった。

ディスプレイを見てみると、−城路 翼−と載っていた。

和美「もしもし?どしたの?城路?」

城路「あ、和美?てか翼って呼んでよ。」

和美「ごめん、つい癖で。んで、どうしたの?」

城路「そうそう、今日夕方から会える?」

和美「大丈夫だよ。じゃあ、何処で待ち合わせする?」

城路「じゃあ、和美の学校の校門前で待っとくわ。」

和美「わかった。じゃあ授業終わったらLANEするね。じゃ!」

‘プチっ’

それにしても、城路とは音沙汰なしだったのにどうしたんだろう?まあ、今日聞けばいいか。

隼「おいっ‼︎和美。」

振り向けば不安な表情の隼がいた。

和美「ごめん、お昼終わっちゃったね。授業行こうか。」

隼「なあ、今さっき…」

美結「あ、和美居たあー‼︎」

和美「美結ごめん。皆んなにも心配かけてごめん。隼なんか言いかけてなかった?」

隼「いや何もねえ。」

和美「そっか!じゃあ、良いんだけど。」

隼「なあ!和美今日の放課後一緒に帰らねえか。」

和美「今日はごめん。予定があるの。」

ーそして6限目終わりー

美結「ねえ、和美見て校門の前に立っってる人、超かっこよくない?誰か待ってるのかな?」

和美「私待ちだよ。待ち合わせしてるの。」

美結「え!そーなの?知り合いなんだ。でも

校門前だなんてカップルみたいだね。」

和美「普通に友達だよ、あ!もう行くね。」

美結「また、話聞かせてよ。」

和美「わかったよ。」

ー校門前着いた時ー

翼「遅いよ、和美。」

和美「あっ、城路久しぶり‼︎ごめんごめん、友達と話し込んでたらおそくなっちゃって。」

翼「ふーん。まあいいや。行こう‼︎」

私は城路に手を引っ張られて歩いて行くことになった。

後ろから走ってくる姿にも気付かず。

“くそっ誰だよアイツ。おい颯、椿!アイツの素性調べろ”

“わかった、了解”

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