第137話 困ったものだが

 ウチの猫様『チョビさん』

 僕が体調を崩そうが、お構いなしである。

 なんなら、普段いない時間に僕が居ることが楽しいくらいに思っている。

(猫に風邪とかうつらないのだろうか?)

 疑問である。

 僕の足元でくつろぎ、寝て、起きれば

『ちょっと撫でてみ』

 と顎を上げたり、頭を擦り付けてきたりと楽し気である。

 スカーッと寝て、起きれば吠えて、無意味に早起き。

 猫とは、なぜに人の隣にいることを選んだのだろうか?

 犬は、なんとなく解る。

 だが猫は…

 咳込んで苦しい僕の胸にデンッと座る、傍若無人な振る舞い。

 看病とは真逆の癒しがあるのだろうか?

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