16 奔放な融合
(本当にエリカと結婚すんのかもしんないな・・・)
涼介は食後のゆったりとした時間の中、足を投げ出してテレビを見ているエリカの髪を
(・・・・・)
同時に涼介は考え始めていた。
「出会い系サイト」という世の中に
(・・・一昔前までは外出しないと恋に出逢えないのが主流でさ、その流れは永遠に変わんないんだろうけど、それが全てで本流だとする世代の経験の押し売りは、新しい価値基準を無意識に
涼介はエリカの髪を何となく
「きゃははははーっ!」
エリカは涼介を背にテレビを見ながら笑っていた。
「・・・・・」
涼介はエリカの
「きゃははっ!さまぁ~ず面白いよね!」
「だよな・・・さまぁ~ず好きなの?」
涼介はエリカの問い掛けに具体的な現実に呼び戻された。
「うん・・・あと中居君」
「やるじゃん」
「リョウも好きなの?」
「そうねぇ、いいねぇ大竹。あいつは好きだなぁ」
「ふーん」
「さまぁ〜ずはバカルディの頃から好きだよ。中井君はさぁ、バラエティのMCやらせたら今、No2だな」
「トップは誰?」
「今田耕司って知ってる?」
「ふーん、やるじゃん」
「誰が?」
「中居君と今田君」
「俺じゃぁないのかよっ!」
「ははっ、そっれて三村?」
「どう?」
「似てねーっ!」
振り向いていたエリカはそう言いながら体を元に戻し、左手に持っていた食べ掛けのプレッツェルを涼介の顔の辺りに差し出した。
「・・・・・」
涼介は手を使わずに
涼介は両端からプレッツェルを食べ合うという、恋人同士ならではのベタな
「なぁにぃ・・・もう・・・やらしぃ・・・感じちゃうじゃん・・・」
涼介の左手はエリカの右の胸を優しく
「もう・・・やーだっ・・・てば・・・」
エリカはそう言って体をくねらせた。
涼介はエリカからその言葉をもっと引き出そうとするかの様に、右手もニットの中に入れた。
涼介の右手はエリカのブラをずり上げ、エリカの柔らかい左胸は涼介の思いのままになっていた。
「照れ・・・る・・・」
エリカは瞳を
涼介は左手もニットの中に入れ、唇をエリカの耳元に寄せた。
「あっ・・・」
涼介が走らせる刺激に耐える為に、エリカはテレビの方に投げ出していた両足を体の方に引き寄せた。
涼介はエリカの震える様な
エリカは涼介に胸を
「・・・・・」
涼介は右手をエリカの敏感な部分に伸ばした。
「あぁ・・・」
エリカは両腕を涼介の首に回し、潤んだ瞳を涼介に向け、恥ずかしさを吹っ切る為にキスをせがんだ。
涼介のキスはエリカの体中を
二人は理性を解き放とうとしていた。そして情熱のあり方を大胆に
エリカの左の足にはスパッツとパンツが絡まったままだった。
目を閉じているエリカの唇は薄く開き、甘く切ない声を
明るいリビングでの
センターテーブルの上には二人で作った食事と白ワインが少しずつ残っていた。
二人は秩序やルールを越えて融合していた。
重なり合う二人の横で“さまぁ〜ず”が笑っていた。
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