第31話 不可避な転機。

 学習発表会は国家魔法研究所との件で開始が一日遅れたが、その後は特に大きな問題もなく予定通り三日で無事終了した。

 外部の見学者の数は過去最高を記録したらしい。

 開会式の場でヘリオス学院長が国家魔法研究所との事情を説明した時、多少のざわめきはあったが混乱とまではいかなかった。

 学習発表の方法については、資料を配ったり展示をしたりしているチームと、発表をするチームの割合が六対四ぐらいだった。

 発表の見学は任意となっている。


 開始時間とチームの発表内容が書かれたプログラムが配られ、チームによって見学する人の数が増減する。

 当然、俺たちのチームも発表を行ったのだが、噂や事前の説明があったことで、他のチームより明らかに見学する人の数が多かった。

 初等学から高等学の約千五百人が余裕で入る会場だったが、立ち見をする人ですし詰め状態となっていた。

 それでも、外部の見学者を優先してオケアノス学院の学生に入場規制をしていたというのだから、実際の人数はさらに多かったのだろう。

 そして、カルディナ王から結果と報告のために城へ呼ばれたのが、昨日のことだ。

 学習発表会が終わって一週間と少しが経っていた。


「ケースケ君」


 帰る準備をしているところに、誰かに声をかけられる。

 またか……。

 浮かんでしまった気持ちと共に小さくため息が漏れていた。

 振り返った先には笑みを浮かべる一人の男子生徒。

 初等学四年生の教室の中では、一人分頭が飛び抜けていた。


「初めまして、俺はヴァンダン家の長男で……」


 こう入った人が一日に二、三回訪れる。

 大体が名のある貴族の御子息や御令嬢で、たまに商家の人、たまのたまに王族の人。

 ほとんどが後見人の申し出で、養子縁組や婚姻の申し出なんてものもあった。

 オケアノス学院内は在校生以外の立ち入りには申請が必要になるため、こうやって学生が声をかけてくることが多い。

 手紙や申請を出して使者を送ってくる場合も全くないというわけではないが。


「どうだ? ヴァンダン家の力は、君にとって有益だとは思わないか?」

「お気持ちは大変ありがたいのですが、申し訳ありませんがお断りさせていただきます」

「……グリサラーサ家がいるからか?」


 最後の問いかけに丁寧に断りを入れると、鋭い視線と低い声で言葉が返される。

 厄介な人だったみたいだ。

 声をかけてくる人の中には、すんなりと引いてくれる人、諦めきれずに後日条件を話し合おうという人など様々だ。

 その中でも厄介なのが、脅迫をしてくる人だ。


 後見人であるグリサラーサ家を引き合いに出したり、俺自身の命が危ないとほのめかしたりと、こちらを追い込んでくる。

 小さく息を吐くと、懐に入れていた一枚の紙を取り出す。

 それを目の前の男子生徒が読めるように差し出すと、男子生徒はそれを見た後に渋い顔をした。

 紙には卒業後に国家魔法士としての称号を受け取ることが書かれている。


 国家魔法士は国に仕える魔法使いのことで、有事の時に国ために働かないといけないが、地位や権力は個人で貴族の中でも最高となる。

 そのため、貴族が後見人となることはできず、たとえ後見人として育てたとしても、国家魔法士となった際に全ての権利と利益を移行することとするなど。

 俺にとっては好条件すぎて、後見人にとっては支援だけして全く功績が手に入らないという悪条件が書かれている。

 また、後見人としての責任だけが発生するのだ。


「そういうことなら、仕方ないね」


 苦い笑みを浮かべながら去っていく男子生徒に手を振りながら見送る。

 教室から男子生徒が出ていくのを確認した後、ネモアがこちらに近づいてきた。


「すごい効果ですね」

「ああ、助かったよ」


 先ほどの書類は、カルディナ王との謁見の際に用意してもらったものだ。

 学習発表会後の貴族たちからのお誘いが激しくなってきていて、先ほどの男子生徒のように身の危険を感じることが増えてきていた。

 報告の後にカルディナ王に相談した結果、対策としてこの方法が考えられた。


 国家魔法士となった場合は書類に書かれている通り、グリサラーサ家に功績は与えられないこととなるのだが。

 そもそもが、転移の魔法陣の誤作動による被害者であることは事実のため、この書類に対する違和感はない。

 公に言いまわるつもりはないが、先ほどのような断り方をしていれば、いずれ噂として広がることだろう。

 書類作成前に来て返答保留となっていた人達にも、同じような理由のためと、昨日の内に文書で回答をしている。


 最終的に国家魔法士になるかどうかについては、オケアノス学院を卒業するまでに再度話し合いを行うことになっている。

 今が初等学四年なので、中等学と高等学を合わせて七年の猶予があることになる。


 寮の部屋に戻り不要な荷物を置くと、俺とネモアは早速出かける準備をする。

 国で保管されている秘蔵書の中には一般には知られていない伝承や魔法のことが書かれたものがいくつも存在する。

 それらは絶版になったものであったり、今は存在しない国や街のことであったりするため厳重に保管されているが、国家機密というわけではないらしい。

 手に入らない、貴重な、という意味合いから秘蔵書とされている。

 オケアノス学院の図書室にも、一般には出回っていない本が数多くあるのだが、折角もらった許可を活用することになったのだ。

 城への滞在の許可も貰えたため、ちょうど明日が休日ということもあり、有効的に使わせてもらうつもりだ。


 途中でファンと合流すると、グリサラーサ家の準備してくれた馬車で城へと向かう。

 城門にいた騎士の人に説明と許可証を見せると、先に部屋へと案内された。荷物を片付けて、すぐに秘蔵書のある場所へと移動する。

 部屋の入り口には鍵が掛けられていた。

 管理を任されているのは、白髪が混じるエルフのセルズさんだった。

 長命種であるエルフの中でもかなりの高齢で、自分の目で歴史を見てきた生き証人と呼ばれているとのこと。

 わからないことがあればセルズさんに聞いて欲しいと紹介された。


 秘蔵書のある部屋は人の通る幅だけがかろうじて空けられていて、床から天井まで本がびっしりと詰まった本棚が並べられていた。

 古い紙の匂いが部屋全体を包み込んでいる。

 定期的に掃除がされているのか、埃臭さはないが、窓は風通し用の小さいものがあるだけで室内は薄暗い。

 人には少し探しづらいが、本の劣化を防ぐための環境が整えられていた。

 天井付近に並べられた本は、梯子を登ってとるようになっていた。


「転移の魔法陣についてのう」


 自分で探そうかと考えていたが、想像以上の数に早々に諦めた。

 セルズさんに聞いてみると、迷いなく棚に歩いて行って、本を手に帰ってくる。

 最初に渡されたのは『転移の魔法陣の書き方』というタイトルの本、次に渡されたのがタイトルのない資料の束、最後に新聞記事のようなものがあった。


「こっちは、転移の魔法陣を研究しとった男の資料じゃ。そっちは、最初の誤作動での報告書じゃな」


 そういって、資料の束、記事の順に指を示すセルズさん。

 聞く話によるとセルズさんはこの部屋の本の内容に誰よりも詳しいらしい。

 元々、本を読むことが好きでこの仕事を受けることにしたが、歳には勝てず今は読む量が減ってきているとか。

 それでも、ここへ新たに追加される本には目を通し、立派に管理者としての仕事をこなしている。

 今は後継者を探しているとか。


 セルズさんから渡された本を持って読書スペースに用意された椅子とテーブルへと向かう。

 ネモアには過去の伝承を調べてもらっている。

 言い伝えでもおとぎ話でも良いから、他の世界から来た人がいないかどうか。

 オケアノス学院の図書室には転移の魔法陣について書かれた資料がほとんどなかった。

 図書室と呼ばれているだけあって、本として出版されているものを集めているためだろう。

 だから、セルズさんに渡された資料を受け取りながら、俺は不自然に跳ねる心音を押さえるのに必死だった。


 そうでもしないと、変な叫び声を上げそうだった。

 転移の魔法陣に限定した魔法陣の描き方の本や研究資料なんて。

 オケアノス学院の図書室では見つけられなかった物が、この場所にあったことで、気持ちが高まっていた。

 少しの手がかりも見落とさないように。

 俺はゆっくりと文章を読み進めていった。


 去年、俺に昇進の話が上がった。

 うちの会社では、部の中で一定以上の評価を得た者が、課長や部長に推薦されることで社内の審査に掛けられる。

 前期と後期で行われる部内の評価は、今の俺のランクとしては高い方だったし、解らないながらも真面目に取り組み、実を結んでいけたのがよかったのだろう。

 課長から、推薦しておいた、お前なら大丈夫だ。と飲みの席で言われたときは、酒が入っていたこともあってかなり浮かれていたように思う。

 一緒にいた同期に自慢げに話していた気がする。

 その二ヶ月後、他の人に昇進の通知がくる中、俺には通知が届くことはなかった。

 何がいけなかったのか、そう課長に聞いても、社内の審査の結果は下には告げられないと言われた。

 同じような評価をつけていた他の人が昇進しているから、敢えて言えば年数だと。

 上がれると思っていたものが、結局あがれなくて、しばらく胸のあたりがもやもやしていた。


「ケースケさん、そろそろ休みませんか?」


 ネモアの声に資料へと落としていた視線を上げる。

 薄暗い室内だが、今いるこの場所の周りだけは明るく、陽も落ちて光が差し込まない闇の中にネモアの顔を白くぼんやりと浮き上がらせていた。

 心配そうに下がった眉もしっかりと見えていたが、俺は小さく首を振って答える。


「……でも、先週もその前の週も、昨日だって……。ほとんど寝てないじゃないですか」


 そう言ったネモアの目元にも、くっきりと隈ができている。

 城のこの部屋を初めて訪れた日から、今日で五週間が経っていた。

 ちょうど今手にしているのは、セルズさんから最初に渡された三つの内の一つ、転移の魔法陣を研究していた男が残した資料だ。


 これを読むのは、もう、三度目になる。

 転移の魔法陣の描き方と、この転移の魔法陣の研究資料、そして転移の魔法陣の最初の誤作動での報告書。

 やっと見つけた手がかりだと、一文字も読み飛ばさないように、見落としがないように一枚一枚、隅々まで確認しながら読み進めていった。

 解らない言葉は紙に書き出し、意味を調べた。

 古い資料だったためか、ところどころかすれた文字を前後の文脈から導き出したりもした。


 その結果、俺が帰る方法の手がかりを見つけることはできなかった。


 まったくの進展がなかったかと言われれば、そうではない。転移の魔法陣については、この三つ以外にもセルズさんが探してくれて、いろいろな資料を読み、理解はできたと思う。

 そして、理解すればするほど、解らないことが増えていく。

 解らないことを調べて、理解して、また解らなくなって、また調べて、それを繰り返すうちに初めてこの場所を訪れてから五週間が経っていた。


 転移の魔法陣は、偶然成功した。

 成功させたのは、転移の魔法陣の研究資料を書いた男、ティラム。

 ただ、魔法陣の研究に置いては、偶然成功するということは少なくない。

 既に存在する魔法陣を調べ、様々な模様を組み合わせたり、新たな模様をつくったりして出来上がった魔法陣が発動すれば成功、発動しなければ失敗。

 そういった開発が行われているため、偶然か偶然でないかは、その魔法陣の威力や効果が自分の望んだ意図的なモノであるか、たまたま起こった偶発的なモノであるかの違いだ。

 転移の魔法陣については、たまたま成功した例である。


 そもそも、ティラムは、魔法使いでもなければ、魔法陣の研究者でも、魔法技師でもなかった。絵を描くことが好きな、売れない一人の芸術家だった。

 元は風景画を好んで描いていたティラムだったが、あるとき、上級魔法の魔法陣を目にする。


 円の中に描かれた複雑な模様。

 魔法は威力や強さ、効果が複雑になるに従って、魔法陣の模様も複雑になっていく。

 一つの円の中に広がる世界、それに魅せられたティラムは、魔法陣の意味などまったく知らぬまま、思い浮かぶままに筆を走らせていた。


 何枚も何枚も描く中で、彼は巨大な絵を描きあげる。


 円の内側を沿うように蔓のような模様が回り、内側をもう二本の円が囲む。大きな三角形の上に太陽をあらわした模様、左下に星をあらわした模様、右下に月をあらわした模様。

 隙間を埋める複雑な模様も細かく、ティラムは世界を表現したのだと、この作品を発表した時に説明している。


 そして起こった偶然。


 ティラムの作品を見に来ていた魔法使いが、好奇心からその絵を魔法陣として発動させてみたのだ。

 当然、その魔法使いもただの芸術家が絵として描いたモノが、魔法陣になっているとは思わないし、今まで何作か同じように発表されたティラムの作品にも同じことをした魔法使いはいたが何も起こっていなかった。

 ティラムの作品にかける情熱が引き起こした奇跡だったのか、ただの神の気まぐれだったのか。

 強い光があたり一帯を包み込み、誰一人目を開けることができなかった。

 だんだんと治っていく光に、最初の異変に気付いたのは誰だったのか。


 ティラムの作品の前にたたずむ、一人の女性。転移の魔法陣の誤作動による最初の被害者、カトリヌだった。


 資料のできた順番からいうと、転移の魔法陣の最初の誤作動での報告書の方が先に作成されたことになる。

 偶然とはいえ、移動系の魔法を研究してきた者達からすれば、この偶然は大きな一歩だった。

 ティラムは転移の魔法陣の研究者としてその後の人生を過ごすこととなる。

 現在の転移の魔法陣に移動元へと戻れる機能がついているのは、被害者であるカトリヌを元の場所へ戻すことを目標にティラムが研究の全てを捧げていたためである。


 元々が偶然の産物、そこから必要な模様を取り出し、新たな魔法陣を作り、繋がりをもたせることで個人を指定する基盤を作り、それによって転移元に魔法陣が形成する方法の案を考えた。

 魔法を勉強し、それだけの偉業を成し遂げたティラムだったが、結局、カトリヌを元の場所へ戻すことはできなかった。

 ティラムの作品から偶然出来上がった転移の魔法陣は、彼の研究の資料の中でも喚び寄せることしかできない。と明記されている。


 ティラムの死後、他の研究者によって転移の魔法陣は完成し、世に出ることとなった。

 転移の魔法陣の研究は今なお続けられているし、ティラムの書いた研究資料は事細かに模様の意味が記されている。

 ただし、転移の魔法陣に使用されている模様には、意味がわかっていない不明確なモノが多く存在する。

 現在でも転移の魔法陣の誤作動がなくならないのは、そのためであるという他の研究者の研究資料もあった。

 ならばと、不明確な模様を解明すれば帰る方法が見つかるのではないかと調べ始めたのだが、専門の研究者が頑張っても転移の魔法陣が世に出てから解明された部分は、全体の一割にもみたないものらしい。

 その一割においても是とも非とも断言できるものではなかった。

 そんな状態のものをいくら違う世界から来て、違うものの見方ができるからといって、そう簡単に正解に近づけるものではない。


 同じ場所を行ったり来たりしているような、出口の見えない迷路を歩いているような。そんな不安を無視するように、放課後や毎週末にやってきては寝る間を惜しんで調べた。

 この五週間の間に、俺はオケアノス学院初等学の五年に進学した。

 学年が上がったということは、こちらの世界に喚び出されてから、一年が経過しようとしているということだ。


 一年間、行方不明だった場合、どういった扱いになるのだろうか。

 一年間、無断で会社を休んで、帰ったとしても俺の居場所はあるのだろうか。

 そもそも、こちらの世界の一年は、あちらの世界での一年なのか。

 正直にいって、焦っている。


 学院の図書館で、転移の魔法陣についての資料が見つからなかった時は、まだよかった。

 はっきりとした情報がないと、それ以外のことから調べるのに必死になれていたから。

 だけど、少しでも希望を持ってしまっては駄目だった。

 俺の気持ちの問題なのだろうけど、こう、今までになかった情報が見つかると、馬鹿みたいに期待してしまった。


 だって、漫画とか小説とかゲームとか、そういうモノじゃないか。

 そりゃ、全部が全部、そうだとは言わないけど。一度期待してしまうと、そうとしか思えなかったから。


「俺は、帰れないのか?」


 呟いた言葉は、暗い空間に響いた。

 二人だけになったこの場所で、そばにいたネモアが息を飲む音が聞こえた。

 頬を熱いものが流れるのを感じた。

 口元を押さえると、いっそう顔が強張るのがわかった。


 心臓が締め付けられるように感じる、我慢できずに口をつく嗚咽、目の前が水の膜に覆われてネモアの顔が見えない。

 頭の中に浮かぶのは、幼い頃に遊んだ公園や学生時代に馬鹿やっていた友達、職場の人に、近所で見かけていた猫とか。

 どうでもいいような場面も次々に浮かんできて、なんでいままで思い出さなかったんだっていうぐらいに溢れてきて。


 でも、こんなこと、毎日考えていたら、それこそ、俺はどうなっていたんだろう。

 寂しくて、悲しくて、悔しくて、毎日こんな風に泣いて暮らしていたのか。

 最低でも、せめて一言、親には別れを言いたかった。

 突然いなくなった俺を、父さんも母さんもどう思うだろう。

 一人暮らしをしていたから、ここ数年は、滅多に会うことが少なくなっていたし、仕事が忙しくて実家にも中々帰っていなかった。

 親孝行も、ろくにできていないじゃないか。


 我慢できずに立ち上がると、部屋を飛び出す。

 ネモアの制止する声が聞こえた気がするが、俺は足を止めることができなかった。護衛目的の騎士が部屋の入り口にいて、彼らにも止められた気がする。

 はっきりとしない視界で、どこに向かうかもわからない道をひたすら走る。

 廊下を抜けて、庭のような場所を横切り、また廊下を走る。

 空には二つの月が昇っていて、人とぶつかることはなかった。


 感情のままに走り続け、それでも無意識に探していたのか、人の気配の全くしない場所で俺は立ち止まった。

 暗くて周りははっきりとしないが、どこかの建物の裏にきたみたいだ。

 大きくどっしりとした木を見つけて、その下に向かう。

 壁側へ回ると、木の幹に膝を抱えて座り込んだ。

 誰にも見つからないように、小さく、小さく体を丸めて、気づかれないように声を押さえて泣いた。

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