第26話《衝撃の提案》

「へい!お待ち!」


「ありがとう親父さん。」


「ありがとうございます!いただきます!」


はや!!

渡部、もうラーメン食べ始めてる!

そんなに楽しみにしてたのか……もしくはそんなにお腹が空いていたのか……

どっちでもいいけど……美味しそうに食べてるな……喜んでくれて良かった……


「ん〜!美味しい〜!あれ?柳くん食べないの?のびちゃうよ?」


「え?ああ!食べる食べる!」


危ない危ない……

ついつい見とれてしまった……

食べないとな……


「……うん……美味しいな……」


「そうだね!このお店を教えてくれてありがとう!柳くん!」


「ああ。また来ような」


「うん!あ、ごちそうさまでした!」


「え!?もう!?ご、ごめんちょっと待ってて!」


「大丈夫だよ〜。ゆっくり食べていいよ」


……思ったんですけど、渡部食べるのも早すぎません?

待たせるわけにはいかないし……急いで食べないと……


「あ!そんなに急がなくていいって!」


「でも……」


「大丈夫だって!ゆっくり、味わって食べて!」


「わ、分かった……そうするよ」


……そう言われても……待たせたくないから早く食べようとしてしまう……

こればっかりはどうにもならない……もう食べることに集中しよう……


「……ふぅ……ごちそうさま……」


「うん!それで、これからどうしよっか?」


「そうだな……どうするか……」


「……あ!僕、柳くんの家に行ってみたいな!」


「……うん……うん?え?今なんて?」


「だから!柳くんの家に行きたい!」


「……は?」


はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!????

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