第489話―ツムギの現実を紡ぐ1ページ其の弐―
去年はマナマナも大学試験を
控えている。
そのため動画の撮影には空気を読めないボクでも気を遣い誘わないようしていた。マナマナが空いた穴は大きく目的としたファンが減ってしまい痛かったのと所詮ボクはマナマナがいない
と一万さえも突破を不可能という
ことに悔しいかった。
ゲーム実況は面白く工夫をしても新規ファン獲得は難しかいのをマナマナはそれを容易に出来てしまう。
そして2021年の夏は積極的にマナマナを頼ろうと思った。
(情けないけどボクはマナマナよりも魅力なんて隣に立てば道路に咲く花のようなもの。
でもそれを受け入れるばかりじゃない!ボクはマナマナの人気な秘訣を必ず吸収して成長していくんだ!
そう決心しているのに……)
マナマナを呼ぶと雑務的な役割で兄ちゃんも来てくれたのは良かったのだが不満はある。
リビングで撮影に必要な器具を揃えて最終準備に取り掛かっている横で。
「フフッ、どうかなお兄さん?
なでなで付きの膝枕は」
「……眠たいかな」
「本当にそれだけかな。ワタシにドキドキしてくれるの…嬉しいかな」
少し目を離すと何故かマナマナは知り合いのリビングで兄ちゃんに膝枕をしていた。
イチャイチャするのはいいよ。でもボクの家でそれやめて欲しいし、
常識的に守ってほしい。
「あの…そろそろ撮影したいのですがマナマナ様」
お願いする側なので良心的にボクは不平不満を言いにくい。せめて様づけ
を加える程度はする。
「うん、待っていたよ。今日もゲームを楽しもうねぇ!おぉー…気の所為か最近ワタシ様付けが多いような
気がするんだよねぇ」
「あの撮影だってこと忘れないでね」
そう一応ツッコミをするとマナマナは苦笑する。
この反応は、どうやら忘れていたの
かも。普段であるならマナマナはここまで目を輝かせてやる気に満ちるのは今日のゲームが楽しみだからなのだ。
実況ゲームとして選んだのは。
「とりま元気なのは良いことだし。
星のカービィエアライドをリスタートしましょうか」
「あれ?紡リスタートじゃなくてスタートでよくない?」
「細かいところは気にしないでください。雰囲気ですよ!ふ・ん・ い・き」
指摘されたが今日の
ボクが生まれるぐらいに主流となったゲーム機だ。数ある神作品にエアライドも含まれており一部では当時よりも高く売っていたりしている。
探して手に入れるのは苦労したが日頃からお世話になっているマナマナのために手に入れたのだ。
兄ちゃんは懐かしがっていた。
このゲームは少しだけ触れているが昔のゲームとは思えないほど自由性のある。初めてやるときはマリオカート版のカービィが取り入れたけど続編とか出ずに失敗したと思ったけど新しい
作品とか出ないのが不思議なぐらい
レースコースや乗るエアライドマシンの特徴が豊富で面白かったりする。
これだけマナマナがやる気になる理由になるだろうけど、それだけじゃない。兄ちゃんも参加の3人プレイに
マナマナは上機嫌になっているのだ。
(古い言い方したらマジ卍だね。
これから兄ちゃんも参加型にした方がマナマナのやる気のため選んだ方がいいかもしれない)
ただ気合だけ湧いてくれるならボクもメリットあるけどデメリットは兄ちゃんとイチャラブ展開してファンから
彼氏かと詰問のコメントがある。
理不尽な炎上とか勘弁だけど、その辺は編集とかでどうにかするしかない。
「ワタシはメタルナイト。
お兄さんはカービィなんですねぇ。フフッ、宿命のライバル対決なりそう」
「ライバル対決か。真奈はこのゲームやったことは?」
男性だからデデデ大王を選ぶと思っていたけど兄ちゃんは意外にもカービィを選んだ。そして何故か真奈に
ゲームで遊んだことを訊いていた。
「ううん。今日が初になります」
「それなら勝率は…いや相手はあの真奈だし複雑な操作性がなくてシンプルだと慣れて圧倒される」
…兄ちゃん本当に何を訊いているのですか。この中でマナマナだけが初めてになるので圧倒的されることなんて早々とあるわけが無いじゃん。
レース場を選んでスタートするとマナマナは当初は操作を色々と試す。
2周目から突然ギアを上げてフルスロットルで急激的な速度を出しました。
簡単に巻き返されてしまい大差で負けました。その日、編集して投稿すると
案の定というのか新規ファンは現実ではないような数字で新規ファンが増えていたのだった。
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