ポジティブ冬雅の告白大書

第487話―追懐の晩涼そうして次に推し移る―

俺はどこにでもいる普通の…変人だ。

主観と多角的に自分をどう説明をするかとなるも適切な言葉がそれぐらいしか見つからなかった。他には変態とかロリコンとかあるけど、この表現には適しないと思っている。

目覚めた俺の朝は、類を見ないほど特殊な日課にしている。

室外のスペースに屋根がないのがベランダの定義だけど照りつける日差しが強くてベランダに立つと暑いと呟く。


「お兄ちゃんだぁ、おはようだぁ!」


挨拶するのは美少女。

正面から隣の家に住まわれる峰島家のベランダが向かいにある。

少しの隔たりがあるだけで数ミリと近づくだけで接続が可能ではと、つい空想してしまうほどベランダの奥行きと幅も一緒な作りになっている。


「今日もスルーさせてもらうよ。

おはよう冬雅ふゆかベランダの挨拶するの気合が感じるのは俺だけかな?」


「えへへ、どうでしょう?

気合が入っていると判断するのでしたら、そうかもしれませんね」


「あれ、はぐらかされた」


「はぐらかしますよ。いくらお兄ちゃん大好き大好きと叫んでいてもです。

お兄ちゃんの前でわたし猪突猛進いつもしませんからねぇ」


「冬雅の仰る通り。

四六時中ストレートに物事をぶつけていける人なんていないか」


ベランダで挨拶して他愛のない話をする。普通の変人に恋をする美少女の名前は峰島冬雅みねしまふゆか

今年で19歳になる大学生の美少女。

冬雅と親しく話すようになったのは2年前になる。当時は17歳だった冬雅の女子高校生と比較すると感慨深くなってしまい成長はしているんだなと

親心みたいにしんみりとなる。

さて峰島冬雅とは妹のようであり娘と同然…ではなく暫定的ざんていてきな恋人である。分かっている諸君、犯罪じゃないかって。そうだ!

言い返せる言葉もない。これはれっきとした淫行にあたるって自覚はしている。

でも暫定的なので公式的な恋人じゃないのでキスとか決してしないと自分にかせをつけている。

それで、だから付き合うのは許せるのか問われたらノーだろう。流れに流れてこうなった所望なのです。


「でも、お兄ちゃんがそうしろと命令してくれたらやりますよ」


「俺はどこの大名か将軍なんだ。

変なことを言うからツッコミも変になっている」


「えっへへ、変でもいいじゃないですか。わたしとお兄ちゃんが真に…あ、愛しているなら」


「ななっ!?意表を突くような告白は禁止とまで言わないけど控えてくれないか冬雅さん」


「さぁ?わたし皆から変態でライバルから定評ありますし控えるのは……

恋人になってからです!」


普段なら、たおやかな言動をよくするのにどうして俺の前ではこう積極的になるのだろう。

宝石類なつややかな黒髪を長く伸ばしていて瞳には輝いているようにも錯覚させる力が宿っており、体型はスリムで華奢なイメージがある。

そしてファッションセンスが非常に高くて俺の格好を考えてくれている。

これを他人から口にしたら情けないと思われるが家にある服飾のほとんどは冬雅が選んだものが多い。


(そんなとんでもない発言をして顔を赤らめて上目遣いは凶暴すぎる)


「……ドキドキ」


とうとうドキドキを口にしましたか。

あざとさマックスで好意を持たれようと全力な姿勢にもあるなぁと心の中では感心はしているし嬉しくもあるのだけど、引き気味にもある。


「冬雅…やっぱり今日も家に?」


「はい!もちろん行きますよ。

いっぱいイチャイチャしてラブラブになりますので心の用意していてくださいねぇ」


「控えてと言ったそばから…カギは開けておくから自由に入っていいよ。

それと朝食は王道メニューウインナー、目玉焼き、味噌汁だよ」


「わーい。えへへ、楽しみだな」


この幼いようなセリフも俺に意識して言っているのは明白。いつもながらも冬雅は恐れしらずのアプローチを機関銃のように間断なく挑み続けていく

美少女であった。

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