第470話―マナ娘プリティーダービーSeason2―

本命がとは別にもう一人の想い人がいて好意を向けらている。

もちろんそれが間違っているのは分かっているし肯定や否定もしないのはヒドイ行為のを感じている。

なにが誠実であり正解なのかを恋愛経験がほとんど無く知らない。だから俺は調べた、そうすれば何かを得られると思って動いた。足りないところは考察や耳にした情報を参考にもした。

しかし、それでも俺と彼女たちの恋愛ケースはきわめて珍しいものだった。

明確なことされる恋愛の普遍的ふへんてきな真理というものは存在しなくとも普遍的なものには成功させる確率を良くさせていける導ける道があるはずと思って探した。

あらゆる普遍的というデータをすべてではないが追い求めた結論は、そんなものは最初から知っているものばかりで的外ればかりだった。

恋愛には同じようにみえて他にはない特殊な関係性が築いてあって決して同じではない。それこそ今やなかなか使わない四字熟語で言うなら百人百様ひゃくにんひゃくようだろう。

なにが真奈の幸せにして見えなき未来をよくさせる方法をニートである俺が可能な限りをしないといけない。


「ちょっと遅くなりましたけど、お兄さんお待たせしました。

夕張ゆうばりメロン食べましょう!」


真奈は二人分のメロンが入った皿をダイニングテーブルに置いた。


「おぉー!これが噂の夕張メロンか。

まさか一生こんな縁がないと思っていたけど食べられる日が来るとは」


「フフッ何を言っているの大げさだな

お兄さんは」


隣の椅子を引いて真奈は腰を下ろした。口元を手の甲で包み隠して微笑するのが非常に絵になる。


「まぁ、そうなんだけど。下流で下民である身としては食べれる機会があるどころか目にするのもなかなか無いわけで」


「また露悪的ろあくてきな言葉をしている。そんなこと自虐するの最後になるんだからねぇ」


「これは、なかなか治れない性格だからけど善処するよ」


「そういう指摘じゃなくて、お兄さんが夕張メロンの価値観を変えさせるんだよ」


「価値観を?」


「うん。ママやパパから夕張メロンを月一回の頻度でワタシのために買ってくれるんだけど、子供のときは一人でたくさん食べるのが幸せだったの

だけど……大好きな人と一緒に食べること以上に上回るようなスパイスなんて無いじゃないと思うわけなの」


「……そうなのか」


「フフッ、だから夕張メロンまた一緒に食べましょうねぇ。

照れているお兄さん」


どこでそんな揶揄からかいを覚えてきたのか横目を向けると真奈の表情は、どこまでも親しさと愛おしいさで満ちた表情だった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る