第12話サマーと言えばデートそれは、大人でも?
夏休みが訪れた次の日曜。
インターホンが鳴り響く。もはや誰かなんて分かりきっている。
隣に住む美少女JKの冬雅。
軽く挨拶を済ませて家に上がりソファーを当然のように隣に座った。
冷蔵庫にあるコンビニスイーツの
シャルロットケーキを口に運ぶ。
「近くの紅茶を買いました」
冬雅が、テーブルに置くのは
自動販売機に売っている
紅茶であった。
「わざわざ、買わなくても
良かったのだけど、私の分も
買ってきてくれてありがとう」
「えへへ。どうもいたしまして!
ほらほら、早く座って
プリキュアが始まりますよ」
「そうだな。これ冬雅の分、
シャルロットケーキ」
「わたしのために・・・
以心伝心ですね!わたし達」
今日も明るい笑顔で、受け取る。
放送するまで、話をする。
今シリーズの一話から見始めたようで
好きなキャラのことで盛り上がった。
「お兄ちゃんの好きなキャラは
なるほど、かわいいでからね。
理由は?」
「ぐ、グイグイくるね。
そうだね・・・やっぱり語尾に
~ルンが、癒されかわいいかな」
「へぇー、わたしはカッコいい
キュアソレイユです!」
冬雅らしく、好きなキャラは
面倒みがあって周囲を見れて、
さり気なくサポートできる人が
尊敬している思っていたため
驚きはあまりなかった。
「喋っていたら、アバンが
始まった」
「あの、アバンってなんですか
お兄ちゃん?」
「オープニングの前にある
映像・・・あれ、なんて言えば。
つ、つまり最初の所かな?」
「おぉー!うまく説明できずに
強引な説明をするお兄ちゃん・・・
かなりレアですね」
目を輝かせ、向けている。
それよりも大事なこと忘れていない?
「ほら、プリキュアが始まったから
見よう冬雅」
「ハッ!つい乙女な行動に。
気をつけます・・・~ルン」
どうやら、好きなキャラの語尾を
使ってドキドキさせようと
しているのが察知したよ。
正午になるまでアニメや特撮ものを
見て過ごしていた。
ソファーから隣なかなか
離れなかった冬雅がいる。
「よし、正午になったことで
近くの飲食店で食事しないか」
「いいですね。その、買い物とかって
いいですか?」
「もちろん。いくらでも付き合うよ」
女の子だし、買い物に誰かと行くのは
珍しい物ではないと思い
返事をした。
しかし、いざ冬雅と同じ歩調に
合わせ歩けば必ずの確率で
通りすがる人から視線を浴びるような
感覚になる。いや、実際にそうだったと思う。
(考えてみれば、ラノベやアニメなど
想像を絶する容姿端麗な美少女に
目を奪われるのは必然的だよなぁ。
・・・面白いぐらいに
見惚れている)
しかし、次に冷静な判断できるように
なったのか隣に立つ俺を見て
訝しむ。それは、淫行とか兄妹など。
もし、俺が
「お兄ちゃん・・・その、
もういいかなと思うのだけど」
「もういい?・・・ああ」
右の冬雅は、左手をやや寄ってきて
その意図を理解するまで
一瞬と数瞬の間ぐらい掛かった。
珍しく歯切れの悪い言葉と
頬を赤らめている。
「でも、駄目かな。私と冬雅は
恋人でもないんたから
手を繋がなくても。そういうのは
好きな人に―――」
「その、好きな人が
お兄ちゃんなの!!
もう、わたしから行きます」
俺の右手に柔らかい感触がした。
温もりも感じ、それは
冬雅の手だった。
「・・・・・・」
「・・・か、感想を言います
お兄ちゃん。その立派な手で
温かいし、ド、ドキドキが止まりません。お兄ちゃんはどう?」
冬雅に視線を向け目が合う。
逸らそうとするが、それを逆らい
俺に真っ直ぐ見続ける。
完全に回答を待っている姿勢だ。
「なんて、言うのは思ったよりも
安心出来る・・・私も嬉しいよ。
繋ぐのも離すのもご好きに」
「うん。そうします・・・
えへへ」
さすがに今のは
近い行動した冬雅を
労いの言葉を言いたくなった。
それを伝えようとしたのだが、
なぜか本音が出てしまった。
もしかしたら、影響を受けたのか。
そう、考察して歩いていると
余計に
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