第16話 装備補正もチート
装備補正もチート
「さて、始めるか…。」
ステータス、装備、アイテムなどすべて確認でき装備方法などが理解できる頃には、闇の森への移動に5分もかからなくなっていた。
『アイテムボックスオープン!』
『破壊竜装備!装着!』
頭の中で叫ぶ。
装備装着に差ほどの時間はかからない。
ただ、装着できるかもとは思ったが、あれだけでかい装備では体に合わないと思い込んでいた。
しかし、部屋のベッドで寝ながら色々と試していた時に
『八岐の剣ヤマタノツルギ装着!』
と頭の中で叫ぶと、
手のひらが光る。
目を開いて、チカチカしている目をパチパチしながら手のひらを見ると…。
「八岐の剣だ」
本来の剣の大きさとは程遠く、30センチにも満たない長さではあるが八岐の剣そのものの形である。
ステータスを確認してみると、八岐の剣を装着したことによる攻撃力補正はちゃんと効いている。しかし、補正の量が以前のものと違う。
「…補正+2500…。
前の10倍じゃないか…。
一体何と戦うんだ…?」
ゲームの世界で使用していた時は、魔王ですら以前の補正でも前衛で戦える代物であった。
「少なくともあれより強いのがいるってことだよな。」
『八岐の剣収納』
『破壊竜の剣装着』
八岐の剣よりハイレベルの装備を出してみる。
サイズ感は、同じくらいになり手の中にある。
「補正率はやっぱり10倍か…。」
もう、こうなってくるとその辺のスライムでも魔神クラスの強さなんじゃないかと少し怖くなってきた。
「俺つぇー!
じゃないのかもしれない…。」
色々と考えながら母が起きないうちに破壊竜の剣を収納し、寝たふりを始める。
「多分、防具も同じように体に合うようになるはず…。
合わない普通の大きさと重さで出てきたら、潰されるな。」
頭の中で、自分の装備に押し潰される姿をなんとなくおかしく想像しながらもとりあえず試してみることにした。
『破壊竜装備!装着!』
全身を眩しい光が包み込み、朝から少しずつ軽い締め付け感を感じ出す。
「やっぱり、装備はできた。」
破壊竜装備の黒を基調として金の筋と赤い竜の文様、更に竜の文様がデカデカと真ん中に載った大盾も左手に装備されている。
もちろん大きさは2歳半のサイズである…。
重さはほとんど感じないが、どうしてもゴテゴテ感が半端ない。
基本ステータスが高いため、モンスターとの戦闘時にのみ装備は着装しようと思う。
武器に関しては、全ての武器が使いやすいサイズになるため訓練には使用していくつもりだ。
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