第15話 闇の森の中のオーク
第15話 闇の森の中のオーク
闇の森の中の奥に砦がある。
その砦の天守には、オーク属の巨大な王【オーク・エンペラー】が座し、その下には【オーク・キング】4体を主とし【ハイ・オーク】200体、【オーク】2000体という大集団の砦がある。
これまで、軍隊が幾度となく討伐に向かったが2年前の5000人規模での討伐を最後に、動きがないかの調査や偵察のみとなっている。
2年前の討伐の際には、王国魔導師や王国魔剣士隊も参加し確実な討伐を狙った。
序盤こそして【オーク】を圧倒し歓喜を上げつつ進行していたが・・・。
闇の森に進行して3日が過ぎた朝、【ハイ・オーク】を中心にしたオークの群れに襲われる。
あっという間に前衛は打ち砕かれ、次々と兵たちが【オーク】に腕を引き千切られ、足をもがれ、目玉をくり抜かれ、女性兵が凌辱され、部隊長の頭が吹き飛ぶ頃には5000もいた討伐隊は半分以下になっており、敗走するしかなかったのである。
闇の森への大進行ての敗走の後、対策本部を置いている王宮内の一室では、始めの頃こそピリピリとした雰囲気の中、調査報告など受けていたが・・・。
次第に手を出さなければ攻撃してこないことに慣れていき報告も定時連絡のみとなっていた。
現在【オーク討伐隊】隊長である【ガース・リル・ハーロック】は対策本部の隊長室のソファーに座り紅茶を啜りながら闇の森の調査報告書を眺めている。
「今日も特に大きな動きはなさそうだな。
いつまで、ここにいればいいのやら・・・。」
小さく溜息を吐きながら、いつもとあまり変わらない報告書をテーブルの上に置く。
最近の変化といえば、『小さな影を見た』や『突然木が倒れた』など些細な報告が増えてはいるものの【オーク】ではないとのことであるため放置している。
~ユウキ~
ユウキはできるだけ、人に見られないように動くために何をすればいいかを考える日々と、装備をどう取り出して使用ができるのかを考える日々が続いていた。
「アイテムボックスオープン」
これで、アイテムボックスを開けることが出来てそこからはイメージのみでものを取り出すことができるようになった。
なにせ、ベッドの上で母と寝ている時間の方が多いため考える時間だけは十二分にある状態だから、いつもなら面倒と思える作業も時間をかけ一つずつクリアしていけている。
また、魔法を使用できるようになるためにも文字の勉強と父の部屋から魔道書を持ち出す計画も同時進行で行なっている。
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