第14話 初期装備ヤバメ

「これは…。勇者とかのレベルも超えてるだろ…。

魔王だろうが、世界の支配者とかも何でもできそうな…。」


 ステータスやスキルはかなりやばいものがあるが、何をどうしていいか分からない。


「とりあえず体の動かし方からかな…。」



 第14話 初期装備ヤバメ


 森に入ってから、いろいろな動物の気配があるが武器もないため、どう戦っていいかわからない。装備品がないか確認してみようとするがやり方がわからない。


「ほんとに説明書が欲しい…。」


 嘆いても仕方のないことだが、こうも何もわからないのではどうしようもない。


「仕方がない…。今日は帰るか。」


 あまり長く部屋から居なくなると、屋敷中が大騒ぎになり母親が泣きだしてしまう。普段おっとりしている母親に泣かれるととても気まずくなってしまうため、お昼寝タイムの2時間だけしか出かけられないのである。


 移動には、身体強化の魔法を使用し(生まれつき出来ていたようである)数十キロ程度の距離なら物の2~3分で移動できるようになっていた。


「素早さが上がれは瞬間移動できるかもしれない…。」


 多少無謀のようだが、できるようになるかもしれないと思いながら寝室へ戻りベッドにもぐりこみ母親の横で寝たふりをする。



「よく寝てるな。最近は庭で暴れることもなくなって安心だ。研究も捗る。」


 横になって数分後、父親が寝室の様子を見に来て寝ている俺と母親にそっとキスをして出ていく。


『あぶなかった…。』


 2歳になってから、ほぼ毎日のようにこのやり取りをしているが、今日はかなりギリギリだった。もう少し余裕を持って行動するようにしないと。


 次の日から、森への外出は控えることにして、お昼寝タイムには、頭の中で装備が何かないかあればどうやって取り出すのかを考える日々が続いた。


 数日たち、装備品の確認はできるようになった。


「単純すぎて出てこなかった。」


「持ち物オープン」 「装備品オープン」


 いろいろな言葉を当てはめて、ようやくたどり着いた。わかってしまえば簡単な言葉だったが、本当に説明書が欲しい…。


 ちなみに、持ち物はゲームとこの世界の物が違うのか何も入っていなかった。


 装備品は、


【装備品一覧】

[頭装備]  [体装備]

日よけ帽子 ブルーのオーバーオール

破壊竜の兜 破壊竜の鎧

清流の冠  清流の鎧

破滅の純情(冠) 破滅の純情(軽鎧)

大賢者のとんがり帽子 大賢者のローブ

聖女の髪飾り   聖女の薄衣           

[手装備]  [腰装備]

手袋(引っかき防止) 天使の羽の迷子紐

破壊竜の小手 破壊竜の腰当て

清流の小手 清流の腰当て

破滅の純情(小手) 破滅の純情スカート

大賢者のブレスレット 大賢者のスカート

聖女のブレスレット 聖女のスカート


[足装備]      [その他防具]

ポンポンのついた靴下 男性下着上下×5 

破壊竜の脚絆     女性下着上下×5

清流の靴            

破滅の純情(靴)

大賢者のブーツ

聖女のブーツ


 防具類だけでも、かなりの物が揃っている。


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