第6話 おっちょこちょいな女神
「お伝えするのを忘れていましたが、転生していただく世界は、
剣と魔法とドラゴンや魔族が入り混じってしまった世界です。」
まあ、何となく途中で気づいていたけど・・・
めちゃくちゃ楽しそうな世界じゃないか!
何その俺向きな世界!
第6話 おっちょこちょいな女神
『ゲームでは、前衛でレベル、スキル共にカンストしてたけど、
それでも魔法を覚えないと救えないくらいの脅威が起こるってことでいいのかな?』
ゲームの中では、まあまあ有名な…と言うか・・・
ほぼ最強の前衛だったし装備も最強クラスのものだったから、ログインするだけで注目される存在であった。
それでも足りない脅威ってどんなものなのか・・・。
魔法覚えるだけでどうにかなるものか疑問であったが
女神カーラは、
「剣と魔法を極めて貰えればきっと…タブン…いえ…救ってもらえると信じております!」
ほぼ投げやりな感じに、自信なさげに言われてもと思ったが
それを言ったらまた泣きそうなので我慢する。
『まあ、できるだけの事はしてみるよ。』
そう答えると、満面の笑みを浮かべながら女神カーラは魔法陣を作り出し転生の準備を進めていく。
「では、ユウキさん。
新しい世界で、自身を鍛え上げて私の世界を救ってください。
とりあえず、ここでの記憶は消去させていただきますね。
2歳くらいから……。」
『…』
『……』
『………』
『…えっ……何と…?』
考える間も無く意識が飛んでいく
記憶なくなる?
2歳・・・?
なんか、すごく大事なことを言い忘れて最後に付け足したな!
このダメガミっ!
~女神カーラサイド~
「女神さま?あのものは、子供の状態で送り出してよろしかったのですか?」
側近である、天使長が女神に話しかける。
「天使長。なぜです?」
「いえ。今、あの世界を救っていただくのであれば恩恵を与えて、すぐにでも活躍できる年齢で送り出したほうが早いのではと思いまして。」
天使長の言葉を聞いた、女神カーラは一瞬だけハッとした表情をしたが、
「いやいや・・・。魔法習得はそう簡単にはいかないので、幼少期からしてもらうんですぅ!わざとそうしたんですぅ!!」
天使長は、女神カーラがまたやらかしたんだなと思い、カーラに分からないようにため息をつき
「なら、よろしいのですけど。」
と言って、その場から立ち去っていった。
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