第4話 女神かな・・・? その2


第4話 女神かな・・・? その2


綺麗な女性に話しかけられて悪い気はしないけど、色々混乱してきてるし夢も覚めないし…。

そろそろ本当に起きたいと思っていると、


奇麗な女性は、少しおろおろした表情で、

「えっと。ユウキさん?

そろそろ、ちゃんと話聞いてもらってもよろしいでしょうか?

もう、前の世界には戻れないですし…。」


そこまで聞いて、ユウキは慌ててその女性の言葉を遮る。


『えっ?

何言ってるんですか…?。

戻れない?起きれないのは夢じゃないってことですかっ???』


頭の中がさらに混乱してきた。


すると、美女が鼻先から離れながら、当たり前のようにとんでもないことを言い出す。

「はい。

すでに前の世界ではお亡くなりになられています。

とりあえず、心不全ということにしておきました。」


さらに続けて、

「わたくしの世界では、以前ユウキさんがされていたゲームのキャラクターをアップロードして救っていただこうと思っています。

つきましては色々と設定をしなければいけないのでおつきあいしていただけますか?」


もうこれは諦めるしかないのかなと、受け入れモードに入ってきた…。

ゲームのキャラをそのままかぁ………ユウキは焦って美女に訴える。


『いやいや、ちょっと待ってあんなごっついキャラは嫌だ!せめて、美少年にしてモテモテにしてくれ!』


欲望を吐き出してみる。美女は、それくらいならどうにかできますわと、答えてくれほっとする。(後々、美女が勘違いしていることが分かるのだがそれはまだ先の話。)

ユウキは、ふと疑問がわいてきた。

『しかし、何で俺なんだ?

彼女に振られて、引きこもりになってたような奴に…。』


ユウキの疑問を聞き、美女は笑顔を浮かべ答える。

「疑問にまずお応えさせていただきますね。

私はこの世界では神と呼ばれる存在になります。

ちなみに、ユウキさんがいらした世界も兼任で神をさせていただいていました。」


さらに、満面の笑みで

「ただの神では味気ないので、女神カーラとお呼びください。」


ユウキは、どうでもいいわ!呼び方なんて!と思いながら想像していたことが現実化していくのを黙って聞いていた。


「ユウキさんが産まれてから、保護神として見守ってきました。普通は、私の下の天使が見守るのですが何となく1人くらいは保護して育ててみたいなと…。」


何となくで、俺に女神が付いていたのか!


ユウキは、小さいころからの色々なことを思い出し、

『えっと…。

女神カーラさんでいいんでしたっけ?

物心ついてから運がいいことが起きていたのは…?』


女神カーラは、

「はい。あ!呼び方は、カーラだけでいいですよ♪

天使長からよく怒られていたのですが、どうしても過保護になってしまってたみたいで、ですがうまく成長してよかったなと思っていました。」


それを聞き、さらにユウキは疑問が出てくる。

『じゃあ、何で失恋したんだ!!

何で、死んだことになってここにいるんだ!?』


女神に、バシッっと言ってやった!


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