第7章 それぞれのクエスト編(全84話+エピローグ)

第7章 まえがき

自身の命と引き換えに、相互干渉体であるガザルを葬ったピュート―――その最期の戦いを間近に見た篤樹とエシャーは、かつて無い喪失感の悲嘆に飲まれていた。


だが、「湖神様」と呼ばれる存在になっている担任教師小宮直子が「佐川」と呼び、ガザルとタフカから「支配者」と呼ばれる「泥土の邪神」が現れた事により、「この世界」に危機的状況が差し迫っていることを誰もが感じる中、篤樹とエシャーが安息の中で悲嘆に暮れる時は許されない。


妖精王の妹ハルミラルの身体に宿る高山遥と妖精王タフカは「妖精王の子どもたち」と共に「泥土の邪神」を探るためカミュキ族の村を出る。一方、篤樹とエシャーも、牧田亮・高木香織が「見て来た」という「この世界の記憶」を知るため、創世7神の神殿へ向かう。そして、ついに全てを知った篤樹の決断に「この世界」の存亡が委ねられていく―――


『3年2組ボクらのクエスト』ついに完結! 第7章「それぞれのクエスト編」、どうぞお楽しみ下さい。

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