第2章 ミシュバットの妖精王編(全40話)

第2章 まえがき

 すっかり中年夫婦となっていた同級生の牧田亮まきたりょう高木香織たかぎかおりから、部活仲間の高山遥たかやまはるかが『過去に殺されていた』という事実を知らされショックを受ける篤樹あつき

 それぞれの『出口』を目指して歩む事を確認し、篤樹は二人と分かれ次なる目的地『ミシュバット遺跡いせき』を目指す。

 2000年前に突如滅とつじょほろび、その後も『呪われた町ミシュバット』と恐れられ人もサーガも近寄らない廃墟はいきょと化していた遺跡だったが、数十年前から『文化法暦省ぶんかほうれきしょう』による調査が入り始めていた。しかし、その調査には文化法暦省大臣補佐官のエルグレドにさえ隠されている秘密がある事を篤樹達は知る。

 ルエルフ村への入り口を探す『探索隊』の前に見え隠れするエグデン王室内のあやしげな動き。軍部から送り込まれた『新しい仲間』。文化法暦省を狙い暗躍あんやくする『ガナブ』と呼ばれる謎の組織。篤樹の前に『変わり果てた姿のあいつ』が姿を現し、エルグレドは意味深な言葉を篤樹に告げる。

 誰が敵で誰が味方なのか疑心暗鬼ぎしんあんきになる篤樹。そんな篤樹の前に凶悪な敵タフカが立ちはだかる。ミシュバットの町が突如滅亡した秘密が明らかになる中で『飛ばされて来た同級生達』の新たな情報を得た篤樹はタフカとの戦いにのぞむが……


『3年2組ボクらのクエスト』第2章~ミシュバットの妖精王編~は物語前半の大きな山場として構想した章になります。19世紀初頭のヨーロッパの街並みやカッパドキアの遺跡群をイメージしつつお読み下さい!

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