第3話
中学では初めてクラスが分かれてしまった。
そこで同じだったんだ。
彼女の双子の姉 一色 藍 と。
藍は茜の同じ髪型、同じ顔だったが性格や趣味は違った。
クラスで仲の良いこと色んなお喋りをしているし、部活は剣道部でまさに若武者と言った風貌だ。
俺は授業中に横目で彼女を見ていた。
姿勢正しく授業を受ける姿は茜を彷彿させ、
チラ見のつもりがかなりの時間見ていたようだ。
その証拠に今、俺の目と彼女の目はバッチリ見つめあっている。
気恥しさを覚えながら俺は前を向いた。
真っすぐ彼女を見据えたのは始めただった。
なるほど茜と双子というのはわかる。
顔はそっくりだが纏うオーラが違いを紡ぎ出している。
授業も終わりに帰ろうと荷物をまとめていると彼女が話しかけてきた。
「やっほー、さっきは目が合ったね!はじめまして一色 藍だよ!よろしくねー」
明るくよく通る声で話しかけられ俺は軽く返す。
「はじめまして、よろしく」
そう答えると直ぐに
「あかちゃんがたまに君の名を出すから気になってたんだよねー!いやぁー、妹も見る目があるねー!これからもよろしくしてあげてね。」
と返してきた。
俺は気恥ずかしくなりながら
「これから図書委員のようじがあるので、また明日な。一色さん」
と言いながら教室をあとにしようとすると
「茜と紛らわしいから一色さんじゃなくて藍って呼んでー!」
と聞えどうしたものかと思いながら教室をあとにした。
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