本庄とコナン

 今日は名探偵コナンの話を無限にする。たぶんゆくゆくは「本庄と金田一少年」もやる。


 驚かれるかもしれないが、本庄はミステリ書きである。あくまで自称である。


 普段大学死ねしか言ってないし、じゃあ大学が死ぬミステリ(どんなんやねん)を書くのかと思ったら、サスペンスっぽいミステリを書くことが多い。最近はまちまちだけど。


 えー、今回の話はあんまり面白くないです。ただのオタク語り。


 本庄のコナン好きは小学一年生にさかのぼる。近所の床屋さんで名探偵コナンの36巻(それしかなかった)を読んだ時だ。コナンオタクの皆さんならわかるだろうが、36巻にはあの名作「揺れる警視庁 1200万人の人質」が収録されており、一番いいシーンで終わっているのである。


 すべてはそこからだった。本庄はコナンをむさぼるように読み、オタクになった。齢20ちょっとにして、コナンオタク歴15年。


 そういえば、自分はそれまでコナンを一度も読んだことがなかったのに、江戸川コナン=工藤新一という構図はその時すでに知っていた。どこでこの知識を手に入れたんだろう? コナンを読まない皆さんも、たぶんこの構図は知ってると思うので、いつ知ったのか教えてください。


 映画館が全然ないので全く見に行けない本庄も、コナンの映画だけは毎年見に行く。受験生の時もこれだけは見に行ったし、センター直前でもコナンと金田一の最新刊だけは買って読んでいた。だから大学受験の結果が振るわなかった? ほっとけ。


 小一、まさに少年探偵団と同い年からファンをはじめ、いつの間にか蘭や新一の歳も超えてしまい、高木刑事の年齢に近づきつつある本庄だが、あまり「推し」というものがない。他の漫画には「推し」がいっぱいいるけど。


 世の中には安室透という人気キャラがいるのだが、本庄はどうも彼には湧かない。そもそも彼は、75巻から出てきた新参者じゃないか。100巻近く出てきてるうちの、たった1/4だぞ(名前だけはもっと早くから出てるけど)。


 という古参アピールは置いといて、漠然と好きなキャラを挙げるとしたら服部平次かなぁという感じだ。というかコナンで好きなキャラを聞かれたらそう答えることにしている。


 だってあなた、遠山銀司郎とか言われてわかります? ヒデとナオキって言われてわかります? 目暮警部の奥さんの顔と名前、わかります?

 全員わかったら、あんたはコナンオタクだよ。特に警部の奥さんの顔と名前が出てきた人、あんたは割と重度。


 だが、世の中はオタクばかりではない。そういう人の為に、本庄は服部平次を挙げることにしている。関西弁には親しみがあるし、熱血キャラ好きだし、かっこいいシーンが多いからね……。原作でも、年に一度か二度は登場してくれるので、推すにはぴったりだ。


 ただ最近困るのは、一般人は果たしてどれくらいコナンを知っているのかが全くわからないことである。蘭ねーちゃんは説明不要だろうが、佐藤刑事はちょっと厳しそうだとか、赤井秀一は無理じゃね、とか一応考えてみるが、全くわからない。オタクには全部常識だからである。


 なので、一般人には基本的に一から説明することにしている。なんなら、「俺の名前は高校生探偵・工藤新一」あたりから。だが「さすがにそれは知っている」と怒られることも多い。どないすりゃいいねん。


 さながら気分は、ありんこと仲良くしたいのに力加減が分からず、結局踏みつぶしちゃって涙を流す心優しきモンスターである。オタクはかくも悲しい生き物なのだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る