【Phase.5-2】新たなる力と、嵐吹く前の凪に
★今更だが『近接武器』のご紹介!
近接武器に於ける最大の魅力は何と言っても「高火力」・「高耐久」・「使ってる俺、カッコイイ!(←?)」だろう。
種類も剣・槍・斧など様々にあり、そのうち一部は『
同系統(剣系など)武器を二本持てば、振りが速くなるブースト『
β版では以下の武器種が用意されている。
【剣系】
►
癖が無く使い易い武器で、60~120センチの幅で好みの長さを選択可能。
►
片刃だが切れ味抜群。60~120センチの幅で長さ選択可能。
►
刺突専用で攻撃速度に優れる。長さは100センチ固定。
►
火力・射程は低いが攻撃速度が優秀。10~59センチの幅で長さ選択可能。(キャスト可)
►
使い辛いが不動の勇者 (人気)武器。121~160センチの幅で長さ選択可能。
【斧・鈍器系】
►
重心がアンバランスだが高火力。長さは100センチ固定。
►
硬くて野球のバット感覚で振り回せる。長さは60センチ固定。
►
バランスが良く小ぶりで使い易い。40センチ固定。(キャスト可)
【槍系】
►
射程に優れ投擲も可能な武器。長さは160センチ固定。(キャスト可)
►
射程に優れ投擲も可能な武器。長さは80センチ固定。(キャスト可)
【その他系】
►
防御向けで無類の硬さを誇る。射程は殆ど皆無。
►
伸縮自在だがクセだらけの武器。長さは100~300センチの可変式。
※(両手持ち可)武器は両手で武器を扱うと、攻撃力と攻撃速度がアップする。
※(両手専用)武器は片手では扱えない。
※今後のパッチで追加・調整される可能性も有り得るだろう。
***
突然のゲイザー登場より、僅か三分程で終息した今回の出来事。
お陰様 (?)で先ほど活劇の如き口上を言立てていたリーゼの事など、野次馬プレイヤーたちの脳裏から殆ど消えつつあった。
――リーゼ達は中央管理棟エリアのモニュメント広場前で件の映像を見ていたが、元々はβテスター全員に向けたアナウンスだ。
実際には郊外の都市部を含め、魔都ファンタズマの至る所で同様の空中ディスプレイが展開され、同内容の映像がライヴ配信されていた。(勿論ながら、戦闘中であったりログアウト中のプレイヤーにも『
そのため現在、大多数のプレイヤーが追加コンテンツへ一斉に飛び付き、コンソールパネルより熱心に『マニュアル』へ目を通しているが、当然リーゼ達にもそれは云えた。
……まぁミレイとリリィはエンドゥーのパネルを覗き込み、全部エンドゥーに咀嚼した説明をさせているのだが。
「いきなり仮面男の登場だったわねー。アレって何者なの?」
「運営の有名人だなー……本当にミレイは
「悪うございますわね! ――それで結局、さっき言ってた『なんとかー?』と『かんとかー?』って何なの?」
「『オルタナティヴ・アームズ』と『オプションスロット』……ですよね?」
「さすが
「ちょっとエンドゥー!
――1.『オルタナティヴ・アームズ』
これまでの
只今よりこれ等は『
C武器は従来武器と同じ扱いだが、味方への譲渡が可能となった。
またB武器に関してはA武器を
例えば――B武器『アサルトライフル』へ、A武器『ダガー』または『セイヴァー』を組み合わせれば、ライフルの銃口直下に刃が備わり、新たなる武器種『
メリットは何と言っても携行できる武器が三種類(譲渡含めれば最大四種類)に増える事だろう。
敵と相性の悪いB武器を使っていた場合でも、別のA武器を使えば戦闘を有利に展開する事が出来るだろう……
加えてA・Bの両武器の耐久力を合算するため、盾+銃系などを組み合わせれば、
反してデメリットは、耐久値が無くなった場合に2本とも
因って『武器を身代わりに差し出す』という小技も、相対的にリスクが大きくなったという具合だ。
――2.『オプションスロット』
前述のB武器・C武器に1つずつ(合計2つ)セットできる
拡張できるのはβテスト現在で以下の5種類のみ。
・『攻撃力UP』……
・『防御力UP』……
・『イグニス』 ……射撃武器専用。炎を意味し、射撃着弾時に相手へ『燃焼 (数秒間スリップダメージ)』の
・『ケラウノス』……近接武器専用。
・『テレポート』……発動をイメージすれば使えるトリガー式。
オプションはセットしている武器を
マメ知識としては、『攻撃力UP』と『防御力UP』は加算式 (1.2+1.2)ではなく
――といった内容が今回の追加仕様であった。
周囲のプレイヤー達はコンソールパネルと睨めっこをし「ああではない」、「こうではない」と練りつつ頭を抱えてたりする。更にそのうちの一部が、いち早く構想を押しなべて受付カウンターに押し寄せたり……等々と一様ならず現状を見せていた。
「周りのみんな慌ててるけどさー、要はアレよね? 武器が三本持てる様になったって事よね!」
「んー……ま、今はそんなイメージでいいか」
「オプションスロットのテレポートって……後ろだけなんですね」
「クセあるよなー。攻めに使うのは難しそうだ」
……と、
エンドゥーは「色々と試しに行くのか?」と立ち上がるも、その実は「試したいのだが、まず先に昼食にしないか?」というアツシからの提案であった。
「――済まんが、自分はそろそろ行かせてもらう」
「僕も。このゲームの予習してたら朝ご飯食べ忘れちゃって……」
「アッくん、アオイさん! ちゃーんと食べないと駄目ですよ?」
一際幼く見えるリリィが腰に手を当て男性二人を訴える。その姿を見た彼らは背中を丸めてバツの悪そうな表情だ。
中のプレイヤーどちらが大人なのか解らないのもVRアバターならではだな、と眺めるリーゼ――『いやいや、リリィちゃんはガチ年下だったよね?』というコメントはゴクリと飲み込んだ。
そんな台詞を
リーゼは普段から飲まず食わずでゲームに没頭する事も多いが、今日は珍しくお腹が「クゥー……」っと切ない音を奏でていた。
どうにもリアルの身体がアバターへ向け、空腹の訴えをVR内で具現化させたらしい。
「……お腹、ちと減ったなぁ」
などと本能ままにリーゼが呟けば、エンドゥー(とノースも)がスクラムの様に肩へ腕を回し『
「んじゃ今から一時間の休憩を入れようか。……んで、この後に予定が無ければ此処で落ち合おうぜ」
「うん!」
「あ、リリィはお父さんにお弁当持っていくので今日はここで終わりですー。済みません!」
「了解、気を付けてな?」
「頑張り屋さんだー。お疲れさま!」
「ウィース! リーゼクン、後で俺ちゃんとも遊んでチョ!」
「お、おぅ……みんな
――出会った直ぐの初日。
学生のノリに乗り切れていないNEETプレイヤーは未だに少し戸惑うものの、広がるゲームへの期待感も手伝い、頷く事で一時解散となった。
▸▸Rest Mode……Actual Connected.
Waiting 《MateRe@LIZE Nexus》 World…….
≫≫ 12時22分_自宅二階 リゼの自室 ≪≪
皆を見送った後、近くのベンチに
視界はシームレスに現実へと移り変わってゆく……と、そこには一つの気配――
「――アタシの腹が鳴った原因はキミだね?」
「オァーォ?」
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