【Phase.4-Curtain Call】過去の欠片、未来への双翼を願って

『さーて、大見得切って入ったはいいケド――ほぼリアルと変わんないフルダイブVRだと、周囲の圧をメッチャ感じるよなぁ』



 放った啖呵とは裏腹に内心はビクビク。集まる視線から足元も微かに震え、意識がホワイトアウトせぬようにと耐えるリーゼ。

 キャラへの成り切るを被っていなければ、人と殆んど触れ合わぬニートには到底無理だったであろう行為だ。



『コレはもう引っ込められない……ってか、引っ込んでらんないってば!

 それに彼女アルマには……。


 んんー?

 彼女には……何だっけ? ってなんだ? ――なーんかような?


 ま、今はいいか……大丈夫。イケるイケる。

 前作の世界大会だって散々な逆風を突っ撥ねてきたし、こんな空気くらいヨユーだっつーの!』



 決して忘れぬ筈の過去の記憶領域に起きたニューロンとの可塑性かそせい……それは小骨が引っ掛かったような感覚であった。

 だが、直ぐに衆目のプレッシャーで意識が引き戻されたリーゼは自分自身に発破を掛け、先程計画した作戦を実行へと移す。



──────────────────────────────



 周囲は現状、真偽の程も定かでないリーゼの話にどよめきが走っており、ヒソヒソと漏らしつつもリーゼ一点へと注目を送っていた。

 この視線の支配者リーゼは次なる狙いにシフト。衆人の中で他人を貶めた無頼漢、カムイへ向けて言葉を続けた。


「さて……そんな俺のツレにコナ掛けてくれたカムイ君とやら」

「はぁ? あの初心者の知り合いが前作の有名人だぁ!? それに俺様の名前を何故?」

「そりゃーアンタの試合を観戦してたからに決まってるじゃーん。隠してる事まで全部ぜーんぶよ」

「……なんだと?」

「アンタが『ニート(保身)』プレイで混戦の中へバンバン撃ちまくって、ウチのツレにしたトコまでバッチリとね」



 この一言で野次馬たちの視線は一斉に前作の有名人(リーゼ)から、誤射男(カムイ)へ移る。そこには勝手気儘な言葉までも添えて。


「誤射? んな事たぁ姉ちゃんも言ってなかったじゃねぇか……本当にやったのか?」

「混戦で撃ちまくり……んなの初心者ノービスがヤル事じゃねーか!」

「しかもニートしてたのかよ!? さっき連携とか言ってたよな……どの口がほざいてんだか」


「――貴様らっ! 外野のクセに……しかもこんな男の話を信じるのか!?」


「なんか態度でけーな、コイツ」

「ソイツがあの有名人『Li-ZEリーゼ』本人ってのは嘘にしても……ランキング見る限り、そこそこ上位のプレイヤー見解だしなぁ」

「だいたい誤射したかなんて、リプレイ見れば判るんだぞ!」

「俺様クンこそ、ランク今いくつだー?」


「ぐぬぅ……!」



 ――今のリーゼ(イコール)前作の上位ランカー『Li-ZE』の紐付けこそ確立してないものの、少なくとも今作の戦績をそれなりに残しているリーゼは、騒ぐだけで何ら背景を持たないカムイよりは幾ばくかに信を得られている様子だ。


 加えて、集団は切っ掛けひとつで疑念が悪意へと変わり易く、それが傍観者ほど顕著に現れる。

 それこそ現在の様に――そんな憂き目を回避するため、リーゼ自身の経験を前口上でカムアウトしたうえ「アルマはツレ」だの「一位を目指す」だのというハッタリまで噛ましたの肝でもあった。

 周囲からの向かい風 (リーゼにとっては追い風)を受け、誤射についてだけはカムイ自身も飲み込まなけれ赦されない状況だと察しつつあった。


 ……今後のβテストに支障は出そうだが、今はアルマ対応が最優先。それに希望的観測としてならば、ツレも一位も全くの嘘でもない。

 元より前作での評判はよろしくないのだ。自分の未来は些末として傍らに置き、いよいよと本筋の仕掛けに入るリーゼ。


「ま、今回ばかりは誤射のリスクを負ってでも、撃っちゃった気持ちは解るよー?」

「!? 急になんだ?」

「だってさー……アンタ、スコープ越しから見えてたでしょ? 対戦相手の10位台(上位)ランカーが死にかけてる瞬間が。功名心がありゃLAラストアタックだって狙いたくなるさ」

「んぐぅ……!!」


 この一言で周囲が「そういうことか」や、「なるほどな」と漏らし、カムイに対する有罪ギルティの心証を更に強める。



 ――上位ランカーを倒せば多大なランキングポイントが稼げるのが本ゲーム仕様だ。

 更には上位ランカーを最後に仕留めたは別途、大量のボーナスポイントまで加算される(LAボーナスと呼称されている)。


 ポイント欲しさに功を焦りLAを狙った……この下心までもリーゼに看破されたカムイに動揺の津波が押し寄せ、遂にはただ否定するだけしか出来なくなってしまう。



「口からでまかせをっ!!」

「霧の露点温度が建物の炎で飽和解消してたし、延焼時間的に熱の影響で視界は撃つとき良くなってたよね?」


 密やかに一言だけでも物理的 (熱力学)論拠を添えれば、理解・得心云々は於いても自ずと信憑性を帯びる……集団心理の妙を突いたリーゼの言葉は、既に『上位プレイヤーの見解』として聴衆も聞き入っていた。

 真実・誇張・論拠……まるで詐術的なリーゼの語りは、想定以上に効果を上げた様だ。

 現在この場に渦巻く空気感を、自身への強い逆風だと察したカムイは直ぐさま声を大にして否定。


「何を訳わからん事を……知らんぞ! みんな作り話だー!」


 ……カムイは既に会話のに回らされるという、リーゼのに嵌められた状態だ。

 罠主であるリーゼの瞳には今、向かい合う相手の尻に火が点いたように見えており『あとは仕上げを御覧ごろうじろ』とシニカルに笑みを浮かべ、準備していたで最後の追い込みを掛けた。


「ありゃ、まだ誤魔化す? は他にもまだまだ有るっつーのに」

「余罪だぁー? ……なんのことだ?」

「んじゃアンタの罪を数えましょうかねぇ」

「フン! また証拠もない法螺ホラを吹くだけだろ――」



 ――此処でリーゼは自身の持つ『完全記憶』の能力を如何なく発揮した。


 喩えロビーでボーっとしている時間でも視界にさえ映っていれば、要・不要は関係なく何時でも動画のように脳内再生できてしまう完全記憶能力。

 そんな彼が戦闘以外で最も長く居た場所は、一番人が集まり見渡せる受付カウンター前広場であった。


 脳内リプレイしたその記憶には都合三度、広場でに勤しむカムイが映り込んでいた。

 映像内容そのままをこの場で告げるだけ……これがリーゼが一瞬でかき集めた『情報』という名のであった。



「――先ず初日! 時間は二十三時チョイ前だ。相手は気弱そーなウェーブの青髪の女の子……左目の涙ボクロがセクシーだねぇ。場所はちょうど俺が立ってるあたりか。正確にはもう二歩ほど後ろだが」

「――!」

「随分と高圧的……幾ら何でも『案山子カカシか貴様は! このゲーム辞めろ!』は酷いなぁ」

「何故……っ!」



「ハイ、次に二日目! 今度は十六時半過ぎで、相手は細身で栗色のクセ毛男子だ。やっぱ上から目線で散々とおろろしたねぇ……『さん付けをしろ!』って敬称強要っ!」

「お前そんな事まで、なんで!? ……いやいや、証拠を出せっ! 録画でもしてるのか? ああーっ!?」



 次々と暴露されてゆくカムイの悪趣味三昧。既に彼の反応が「ああ、やったがそれがどうした?」という肯定の言葉代わりになっているとは、当人のみ気付いていないらしい。


 パートナーが初心者ノービスであるからこそ、多少ゲーム慣れしてるであろうカムイは先達せんだつとして、それとなく初心者の手本となる事……それこそが2vs2での勝利に繋がる努力でもあるのだ。

 たとえこの場を収めても、努力を怠ったままの彼は今後もそしり・なじりの行為を繰り返すであろう。


 リーゼはそんなカムイを『このままリプレイ等の証拠を見せてハイ終わり――では済まさん!』と、追い込みを掛けた暴露の数々。

 周囲の野次馬たちはリーゼに対する底意地の悪さを既に感じるとともに、今はもう『お気の毒に……』の表情をカムイへ向けていた。



「おや、動揺して「貴様」が「お前」になってるね? ……いやー、ノービスイビりが趣味とはオニーサン遺憾だよー」

「だから証拠を――」

「――当然、ゲーム内だからデータログも有るワケで。運営にもアンタの趣味(イビり)は記録されてるし、訴えればデータは出てくる……さて、証拠が出て困るのは誰だろう?」



 カムイの言葉に被せたリーゼは背後に聳え立つシンボルモニュメントの塔を振り返りもせず親指さし、彼が先程から虎の子として訴える証拠の保存場所マザーを知らせた。

 そう……何れかの被害者ユーザーが迷惑行為として運営に訴えれば、カムイに待ってるのは断罪の瞬間だけだ。



「あ、もう一個あった! 二日目の二十三時ね。随分と――っと、胸が大きい娘をまた糾弾してたねぇ? しかもアンタ背高いからさぁー……俯いてる彼女の胸、見すぎ!」

「き、き、キ……貴様……」

「こん時SSスクリーンショット撮ったろ? この見抜きド変態め」


「――ぬぁあぁぁっ!!」



 用意していた言葉をワザとらしく思い出す(フリをした)リーゼ。

 をしそうになったのだけはナチュラルだったが。

 SSを撮ったかまでは流石に判別出来ないのでカマをかけたが、どうやら的中ビンゴらしい。

 お陰で顔を真っ赤にしてたカムイの心が決壊。怒りの咆哮とともに堰を切って殴り掛かって来たのだった。


 勿論、今まで散々と煽って暴行へ結び付けた事さえもリーゼの予定通り。

 この後はワザとこのまま殴られ、即時表示される『暴行で通報しますか? Yes/No』の通報画面で『Yes』を選択し、カムイへお灸代わりに一定のログイン制限を与える絵図を描いていたのだ。


 ……彼は興奮の色に染まった猛牛の様に見境が無くなっていた。

 殴られれば多少なりとも痛みはあるが、システムが痛覚緩和をしてくれるのに加え『これで茶番が終わるわぁ……』と両手を広げて、達成感に満ちた顔で彼の拳を迎えるリーゼ。



 ――もう、あと四歩踏み込めば無事(?)殴られる事となるだろう……が、リーゼの想定外にもその場でカムイは急停止。

 振り被った拳も大人しく下ろされ、赤色から見る見るうちに青ざめてゆくその顔はを見ていた。


 カムイが見つめるその先をリーゼも追う……と、そこはNPCが運営するショップの脇。

 一瞬だけだったが、がフワリと舞っては物陰に消えていった。


「――誰だ?」


 顔は見えなかったため、リーゼの記憶を以てしても人物の特定は出来なかった。

 そんなリーゼの逡巡しゅんじゅんを衝き、カムイは突如としてピンク髪を追うように当該方向へ駆け出した。



「あーっ! 逃げやがった!」

「付き合ってられんわー! 貴様、覚えてろ!」

「クソ―……一昨日おととい来やがれーっ!!」


 ……先程までの外連味は何処へやら、最後は完全に子供の喧嘩状態で茶番は閉幕した。




 ≫≫ 11時12分_ファンタズマ中心部 中央管理棟 広場脇 ≪≪



「――ヘイ、アルマちゃんお待たせ! しょーもないアンコールは終わり、最後はカーテンコールだよ」


 今し方まで大立ち回りしていた男性リーゼが声を掛けてきたので僅かに身構える……が、自身が庇われたという自覚もあり、少し対応に戸惑っていたアルマ。その内では疑問符ばかりが心中を駆け巡っていた。



「……ええと、リーゼさん?」

「そそ、リーゼだよ。ヨロシクねー!」

「有名な人なんですね」

「んー……このゲームの前作をそこそこやってただけさ。あ、ソレ(フレンド申請)は『Yes』を選んでくれると嬉しいかなー」


 アルマは「これ……かな?」と、目の前にポップアップしている『Yes(フレンド登録)』をマニュアル操作でタップ。直後にリーゼの頭上にはプレイヤーネームが表示されるが、其れよりも彼女は彼自身を見ている。



 ――周囲の野次馬たちは突然の事態収拾で「なんか詰まらん終わり方だったなー」と、これ以上騒ぎは起きない事を察しパラパラと解散ムードだ。

 ……一部、未だに遠目でリーゼを見ている者も居るが、真偽を確める術は現状無いだろうため(加えて前作評判が悪い事も手伝い)、直接尋ねられる事も無かった。


 その様子に安堵していたリーゼへ、アルマは疑問を投げ掛けてくる。



「あの……」

「ん?」

「どうして?」



 こんな利の無い行為をしたの?

 初対面なのに助け船を出したの?

 ……それに『あの言葉』を知っているの?


 たくさんの「」が一つになって紡がれたアルマの一言。

 それを聞いたリーゼの顔は、少し照れ臭くも幼さを浮かべ綻んだ。



「――そうだねぇ……この世界に540ファイブ・フォーティ(一回転半跳躍)で降り立った君に惚れた、ってトコにしとこうかな」

「なんだかナンパみたい……でも、即興アレンジなのに540って良く解りましたね」

「ナンパかー、確かに! んまぁ、人もバレエも見る目だけは自信あるのさ」

「ふふっ――可笑しな人ですね」



 此処で初めて屈託のない笑顔を見せたアルマ。

 これを見たリーゼは『少しでもこの世界を楽しんで貰えたのかな? そうだといいな』と、釣られて微笑む。



「そういえば、ナンパする人って言われてましたよね」

「してない!! ……ただアルマちゃんと話したくて首を突っ込んだ、ただのクールなイケメンさ」

「クールな人は「一昨日来やがれ」なんて言いませんよ?」

「そのくだり忘れて……オネガイシマス――」



 ――Pi.



 挨拶もそぞろに広がりそうだった会話は、短くも突然の終わりを報らされる。

 アルマのコンソールパネルが自動展開し、アラーム曲を鳴らし始めたのだ。


「お、レオン・ミンクス! ドンキ(バレエ演目:ドン・キホーテ)の曲だね」

「作曲者名まで……本当に詳しいんですね――ええと、済みませんが予定があって……ログアウト時間です」

「ありゃ、残念。もーちょい話したかったなぁ」

「……では、の機会にしませんか?」


 彼女から出て来た「」という約束の言葉。

 不確であっても、確かにこの世界に残る意を汲む一言だった。


「うん、是非っ!」

「私も色々お話したい事がありますので」

「おや……なんだろ?」

「ふふっ、楽しみにしてますね。では――」



 ――再会を告げ微笑む彼女は、粒子の向こう側へと消えていった。

 見送るリーゼは次の瞬間「あーっ!」と、彼女からのフレンド申請を願いそびれた事を思い出し叫んでしまう……時すでに遅しとはこの事だ。


「去り際アッサリだなぁ……ま、今はコレで充分か」



 未来の約束を楽しみに、リーゼは彼女の居た場所から意識を現在イマに戻す。

 ……と、再び広場前に移した視界の先には、エンドゥーとそのフレンドたちがニヤニヤとリーゼを見ながら始終の様子を(小っ恥ずかしい場面も合わせて)見ていたのだった。


OHオウ……ジーザス!」



──────────────────────────────



 ≫≫ 11時23分_ファンタズマ中心部 中央管理棟付近 路地裏の闇中 ≪≪



「済みませんッしたーッ!」

「お前はちゃんと怒りを抑えられたじゃないか? だから別にお前の下らない趣味にも怒ってやしないさ……いや、寧ろウチは今、すこぶる気分が良いくらいだ」

「……へ? そうなんッスか?」



 ――人々が行き交う往来から一本入るだけで、何とも深い暗がりの中。

 その場で平伏していたカムイの向かい側では、積み上げられた木箱オブジェクトに腰掛ける一人の女性……否、少女が頷いた。


 を揺らす彼女。身長140センチ有るか無いかと非常に小柄ではあるものの、威圧する様は何処と無く禍々しい雰囲気を帯びていた。

 そのお蔭あってか、逆に身長190センチ程もある大柄なカムイが随分と小さく見えてしまう。畏敬の念を抱く彼の『俺様』言葉まで三下テイストに変貌している始末だ。



「ああ。の正体が知れたからねぇ……やっぱり『Li-ZE』だったか」

「本当にあの男が前作の世界ランカー? やっぱ何かの間違いじゃないッスか?」

「いーや、間違いないよ。ウチはβでしたからね……相変わらず曲芸(攻撃無効化)も健在って訳さ」

「……となると、かなり手強いッスよね?」


 このカムイの一言に眉をひそめ、彼を睨みながら少女が低い声で言い放つ。


「――お前、ウチを誰だと思っている?」



 この一言で更に小さくなったカムイは「し、失礼しましたーッ!」と恐縮の平謝り。

 先程の居丈高な振る舞いをしていた男とは到底思えぬ程に飼い慣らされた犬の様であった。


「アイツ一人だけなら、少しばかり強いプレイヤーにしか過ぎないんだよ」

「そうなんスか?」

「今は肝心の相方も不在……片翼だけじゃ飛べないって道理さ――」


 肩で笑う少女は邪悪な笑みを浮かべて続けた。


「――それに、ウチの方が前作でもなのは……お前も知っているだろう?」

「勿論ッス……では、あの男をどうするんです? 俺様……いえ、俺はあの男に仕返しがしたいッス!」

「仕返しだけ? 前作からずーっと目障りだったアイツには生温いねぇ」

「……へ?」



「じーっくりと追い込んで、追い詰めて、残る翼もボッキリといで――キッチリと引退させてやるのさ……クックック!」



 ――少女のわらう声が路地裏に響いた。


 それは最早、と呼称して良いモノなのだろうか……殺意にも近しい瞳が暗然に揺れる。

 彼女は過去と未来、双方のリーゼを私怨の刃で刻む思いを馳せ、打ち震えていたのだった。

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