テンカウント・ラブ
軌条盈
プロローグ
「ゆき」おとうさまの呼ぶ声がする
「はい、おとうさま」
「お前は私のタカラモノだよ」おとうさまは微笑む
「ありがとう、おとうさま」と笑い返す
「あぁ、可愛い私の息子、ずっとそばに居るんだよ」おとうさまは力強く抱き締める
「はい、おとうさま」
「本当に、ずっと、そばに居るんだよ」
「はい、おとうさま」にっこりと微笑む。あたたかな春の陽の光のような優しい笑顔だった。
「私の可愛いゆき…」離さないまま、おとうさまはずっと名前を呼び続けていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます